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25/03/07

資産運用・経済

年利4%と高金利で注目の「外貨建てMMF」メリットと注意すべき点は?

年利4%と高金利で注目の「外貨建てMMF」3つのメリット 注意すべき点は?

近年、利回りの高い投資先として外貨建てMMFに注目が集まっています。日本証券業協会の公表によると、2024年12月末時点の外貨建てMMFは2兆8472億3100万円。2年前の2022年12月末と比べると60%近く増加しています。

そこで今回は外貨建てMMFとは何か解説したうえで、メリットと注意点を紹介します。これまで外貨建てMMFに馴染みがなかった方も、新たな投資方法としてチェックしてみてください。

外貨建てMMFとは?

外貨建てMMFとは、外貨で運用されている追加型公社債投資信託の一つです。MMFとは、Money Market Fund(マネー・マーケット・ファンド)の略を意味します。格付の高い優良企業の社債や国債などに投資しているため、比較的安全性の高い商品です。

対象通貨は米ドル、豪ドル、ニュージーランド・ドルなどがありますが、最も取り扱いが多いのが米ドルです。米ドル建てMMF の年換算利回りは2022年以降上昇しており、2025年2月現在で年4%程度となっています。そのため、円建ての金融商品より高い利益を得られる投資先として注目が集まっているのです。

また、一部のネット証券などでは、南アフリカランドやトルコリラなど新興国通貨で運用するMMFの取り扱いもあります。

外貨建てMMFが活用されるシーンとして多いのが、「外貨の一時的な運用先」です。相場の状況を見て日本円に戻すタイミングや、外国株に再投資するタイミングを見計らっているときによく利用されます。利息のつかない証券口座の預かり金に寝かせておくより、効率よく運用できます。

外貨建てMMFの3つのメリット

外貨建てMMFには次のようなメリットがあります。上手に活用するために特徴を押さえておきましょう。

●外貨建てMMFのメリット1:相対的に高い利回り

外貨建てMMFの平均利回りは年3%(2024年2月18日時点)を超えるものが一般的です。最も取引されている米ドル建てMMFでは年4%近い商品が多く、中には年4%を超えるものもあります。

外貨の一時的な運用先として、よく比較される外貨普通預金の金利は米ドルで年0.01%程度(2024年2月18日時点)なので、より高い利回りで運用できます。

●外貨建てMMFのメリット2:少額から購入できる

外貨建てMMFは、証券会社などの金融機関で、比較的少額から購入できます。1万円(外貨決済の場合は1万円相当以上の外貨)から購入できるところが多く、一部のネット証券では1000円以上と、より少ない金額で購入できるところもあります。外貨建てMMFの積立に対応している証券会社もあるので、少額から外貨投資を始めたい方にもおすすめです。

また、SBI証券などでは、外国ETF・外国株式・外国債券などからもらえる配当金や利金、売却代金や償還金で外貨建てMMFを自動的に購入できるサービスもあり、手間なく外貨建てMMFを購入できます。

●外貨建てMMFのメリット3:毎日売買できる

外貨建てMMFは毎日売買できます。そのため、為替相場の状況を見て日本円に換えたい場合や、株式相場などの状況に応じて外貨建て金融商品を購入する際に便利です。申込手数料や解約手数料はかからないため、機動的に売買しやすいでしょう。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

外貨建てMMFで注意すべき点

外貨建てMMFをスムーズに始めるために、次の点に注意しておきましょう。

●為替変動リスクや元本割れリスクがある

外貨建てMMFに限った話ではありませんが、外貨建ての金融商品は為替変動リスクがあります。例えば、1ドル=150円のときに1万ドル相当の米ドル建てMMFを150万円で購入したとします。その後、円高が進み、1ドル=140円になった場合、米ドル建てMMFの価格は140万円相当になってしまいます。このように、為替の変動によって円建てで損失が出る可能性がある点には十分注意しましょう。

また、外貨建てMMFは投資信託なので元本保証はありません。格付の高い債券で運用しているため値動きは比較的少ない商品ですが、外貨建てでも元本割れするリスクがあることを知っておきましょう。

●為替手数料や運用中にコストがかかる

外貨建てMMFを円から購入する場合、為替手数料(スプレッド)がかかります。為替手数料とは、円と外貨を交換する際(円→外貨/外貨→円)に金融機関に支払う手数料のことです。為替手数料は、外貨建てMMFだけではなく、外貨預金や外国株式など、外貨建て金融商品を円から購入する際に必ずかかることを覚えておきましょう。
為替手数料は金融機関や通貨によって異なります。例えばSBI証券の場合、米ドルの為替手数料は0.25円(片道)です。

また外貨建てMMFは、ほかの投資信託と同様、運用期間中にコストもかかります。具体的には、管理報酬などの手数料が、運用中の資産残高から差し引かれます。手数料率は商品によって異なりますが、年1%前後のものが多いようです。

株・投資信託ならネット証券のマネックス

外貨投資するなら「外貨建てMMF」を上手に使おう

外貨建てMMFは投資信託の一種で、外貨の一時的な運用先としてよく利用される金融商品です。近年は外貨建てMMF、特に米ドル建てMMFの利回りが高くなっているため、高い利益を狙える投資先として注目されています。

外貨建てMMFは格付けの高い債券に投資しているため、比較的安全性が高いと言われていますが、それでもほかの外貨建ての金融商品と同様、為替変動リスクや元本割れリスクには注意しなければなりません。外貨建てMMFの特徴を知ったうえで、上手に活用しましょう。

鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com

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