18/04/30
物価の安い国ランキングトップ20を紹介!日本は何位?
日々の生活を考えると、生活費等、モノの値段が安いにこしたことはなく、安全で物価が安い国であれば移住してみたいと考えることもあるでしょう。
今回は物価の安い国ランキングから世界の物価事情をのぞいてみます。長らくデフレ(物価下落)が続いていた日本は何位なのでしょうか?
物価の安い国ランキング上位20位
世界中の国々の生活情報を集めた統計サイト「NUMBEO」が世界115か国を調査対象とした生活費ランキング2018年版が公表しました。
生活費、言いかえると物価が安い国、上位20位は次の通りです。
生活費指数は食料雑貨類、外食費、水道光熱費、賃料等、アメリカのニューヨークの生活費を100とした場合に対する割合です。
ちなみに日本は98位で生活費指数57.17%となっています。
上位20位全ての国で日本と比較するとモノの値段は半分以下となっているのですが、まだ開発途上の国や、政治や治安情勢に不安のある国が大半を占める結果となっています。
開発途上の国の物価が安い理由は、経済的にまだ成長の途中過程にあり人件費も安いこと、そして国民全体の所得水準が低いこともあります。
また政治や治安情勢に不安がある国の物価が安い要因は、経済状況によるところもありますが、為替の影響を受けて物価の下落となることがあります。
物価は為替の影響を受ける
為替は基本的に2国間の関係により変動し、人気があり買われた通貨の価値は上がり、人気が低く売られる通貨の価値は下がります。
例えば、ある国が戦争や政治情勢の混乱によりその国の通貨が売られ、その売られた資金で米ドルが買われたとします。
すると売られた通貨の価値は下がり通貨安、買われた米ドルの通貨価値は上がり米ドル高になります。米ドルの価値が上がりドル高になればなるほど、紛争により価値の下がった国のモノの値段は、米ドルにとっては相対的に安くなっていきます。
物価が為替から受ける影響を感じていただくために、円と米ドルで例えてみます。
仮に今1米ドル=100円として米ドルに対して円の価値が上がり、つまり円高となり、1米ドル=50円になったとします。
米国の物価は日本円に換算すると半値まで安くなったように見えるのです。
円高時は日本円に換算した輸入品や海外旅行費用は安くなることでメリットとして実感することがあるかと思います。逆に円安時は輸入品を中心にモノの値段が高くなりますので生活面へのデメリットとして実感されることもあるでしょう。
まとめ
物価が安いことが生活しやすい魅力ある国であるとは単純には言えなさそうです。
各国の物価が安い要因は何なのかという視点持って観察することで、これまでは見えていなかった世界情勢が見えてくるかもしれません。
寺野 裕子
てらのファイナンシャルプランニングオフィス代表 CFP ・1級FP技能士、投資助言業
2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等からの紹介手数料を一切得ず、報酬は顧客からの相談料のみとするフィーオンリーへ移行。「ファイナンシャルプランニングは100人100様」をモットーにライフプランの実行支援を行っている。FP Cafe登録パートナー
記事提供:moneliy
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moneliy マネリー
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