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19/04/12

資産運用・経済

お金のプロが辛口採点!ロボアドvs投資信託、どっちが得?

最近、新しい資産運用のサービスとして注目されている「ロボアド(ロボット・アドバイザー)」。大手金融機関を含めて10社以上がサービス展開し、話題になっています。
一方、投資信託は、金融機関が投資家からお金を少しずつ集めてひとまとまりにし、そのまとまったお金を運用担当者が株や債券に運用する、金融商品のことです。

今回は、ロボアドvs投資信託、本当に始めるならどちらが得か、5つのポイントで考えていきたいと思います。

そもそもロボアドとは? 実はロボアドには2種類が存在する

「ロボアドとは、金融のプロが開発したアルゴリズムによって、資産状況、環境、目的などに合わせたポートフォリオを診断し、投資商品の選定から発注、リバランス(資産配分の調整)まで自動でおこなってくれます」

…というのが一般的に説明されている文言ですが、実はロボアドには2種類あり、適切な表現ではありません。
ロボアドには購入から売却まで全てお任せの「投資一任型」とポートフォリオ提案のアドバイスだけがもらえる「投資助言型」があります。上記の説明は「投資一任型」を指しています。

本記事では、投資一任型と投資信託で比較していきたいと思います。

ロボアドvs投資信託、5つのポイントでチェック

ロボアドと投資信託の比較表をまとめました。

画像:筆者作成

●チェックポイント1:投資対象・リスク →両者引き分け

投資信託(ファンド)は、株や債券などが入った詰め合わせです。
トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャルグループ、ソニーといった国内企業の株だけが入った詰め合わせもあれば、アップル、マイクロソフト、アマゾンといった先進国の優良企業の株だけ入った投資信託もあります。

また、国債(国が発行する債券)や社債(会社が発行する債券)といった債券が入っている投資信託、不動産が入っている投資信託もあります。さらに株だけ、債券だけ、という1種類ではなく、複数の国内外の資産がまとめて入っている投資信託(=バランス型ファンド)もあります。

投資信託というのは単なる「カゴ」の役割を果たしていて、そのカゴの中に色々な資産を入れられるし、資産の中身によって投資信託の性格は変わってくるということです。

ロボアドは、その投資信託やETF(上場投資信託)を組み合わせてポートフォリオを構築しますので、ロボアドであれ投資信託であれ、リスクは中身によるので優劣はつけられないでしょう。ロボアドの方がリスクは低いというイメージがあるかもしれませんが、全くの誤りです。

●チェックポイント2:最小投資金額 →投資信託の勝ち

投資信託は楽天証券やSBI証券などネット証券を利用すると100円でスタートできます。しかし、ロボアドは10万円が一般的。最低でも1万円。投資信託のほうがスタートのハードルは低く、有利でしょう。

●チェックポイント3:手数料 →投資信託の勝ち

投資信託の手数料は、主に購入時にかかる「購入時手数料」、運用中ずっとかかる「信託報酬」、解約時にかかる「信託財産留保額」の3つの手数料がかかります。ただし、「購入時手数料」と「信託財産留保額」はかからないものが増えています。インデックス型であれば、この2つの手数料はかかりません。

肝心の「信託報酬」ですが、運用手法や投資先にもよるのですが、インデックス型は年0.1〜0.5%程度、アクティブ型は年0.5〜3%程度、バランス型は年0.2〜0.7%程度となっています。

それに対し、ロボアドは年1%程度がかかります。信託報酬は少ないほどお金を増やしやすいので、インデックス型やバランス型を選べば、投資信託の勝ちといえます。

●チェックポイント4:商品選び →ロボアドの勝ち(バランス型との勝負は負け)

現在、私たちが購入できる投資信託は約6000本あります。その中から良いファンドを見つけるのは大変かもしれません。投資初心者ならなおさらです。
その点、ロボアドならば、年齢、金融資産、リスク許容度などの質問に答えると商品を組み合わせて提案してくれます。自分で商品を選び組み合わせるのが苦手という方なら、ロボアドを活用する手もありかもしれません。

ただし、投資信託には複数の資産を組み合わせているバランス型ファンドもあります。バランス型ファンドは手数料が低いものが多く、eMAXIS Slim(8資産均等型)の信託報酬は、0.17172%(2019年2月26日時点)です。手数料面を含めて、ロボアドをバランス型ファンドと比べてしまうと、分が悪いでしょう。

●チェックポイント5:リバランス →ロボアドの勝ち(バランス型との勝負は負け)

リスクを抑えつつお金を増やすためには、分散投資が効果的です。分散投資を行うために複数の資産を組み合わせることになりますが、最初に設定すればそれでずっとOK!とはなりません。相場(マーケット)は常に動いていますので、その後の値動きで資産の配分比率が変わり、分散投資の効果が薄れることがあります。これを元に戻すことをリバランスといいます。

自分で投資信託を組み合わせている場合は、自身で行う必要があります。一方、ロボアドはリバランスも自動でやってくれますので、手間はかかりません。
ただし、バランス型ファンドであれば、リバランスも自動でやってくれますので、ロボアドをバランス型ファンドと比べてしまうと、分が悪いでしょう。

結論:投資信託の方が有利! 手間暇かけたくないならバランス型ファンド一択

ここまでを見ると、「ロボアドvs投資信託」は投資信託の方が優勢、「ロボアドvsバランス型ファンド」はバランス型ファンドが圧勝という具合です。
ロボアドに向いている人は、これまで投資をしたことがなく、自分で投資先を選ぶ自信がない人や、投資に振り向ける時間がまったくない忙しい人などはいいかもしれません。

ロボアドは、投資の入り口としては選択肢のひとつに入るとは思いますが、手数料の高さはネックです。とはいえ今後、ロボアドが発達して便利なものに、手数料も低くなる可能性があります。そのときに活用を検討するのが良いでしょう。


頼藤 太希
(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。メディアなどで投資に関するコラム執筆、書籍の監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。著書は「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)など多数。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。

記事提供:moneliy

moneliy マネリー

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