24/01/25
「金持ち会社員」が給与以外に持っている4つの収入源
お金を貯めるには、支出を抑えることも大切ですが、そもそもの収入がなければ貯蓄はできません。ぜひ収入をアップして、貯蓄のペースをあげたいところです。
とはいえ、会社員にとって給料アップは簡単なことではないでしょう。
そこで考えたいのが、収入源を増やすこと。
お金が貯まる人が持っている、給料以外の収入源についてお伝えします。
給与所得だけではない、10種類の所得とは
会社員にとって、自分が稼ぐお金はお給料だけ、という人も少なくないでしょう。
しかし、所得には10もの種類があります。
どのような所得があるのか、詳しく見ていきましょう。
●会社員が受け取るメインの所得
1.給与所得:給与とボーナス、各種手当
2.退職所得:会社を退職する時に受取る退職金
●貯蓄や投資などで得られる所得
3.利子所得:貯蓄などで受け取れる利子
4.配当所得:株式の配当や投資信託の分配金
5.不動産所得:保有している不動産を賃貸に出した家賃など
6.山林所得:保有している山の木を売って得た利益
7.譲渡所得:株式や不動産を売って得た利益
8.一時所得:保険の満期金やクイズの懸賞金など
●副業的な所得
9.事業所得:モノやサービスを売って得た利益
10.雑所得:その他の所得
こうしてみると、所得には給与所得以外にも多くの種類があることがわかりますね。つまり、稼ぐ方法もいろいろあるというわけです。
給与を受け取りながらでも得やすい収入は?
給与以外の収入を得るといっても、勤務先に副業禁止のルールがあったり、時間がなかったりすると、「なかなか難しいのでは?」と思うかもしれません。
しかし中には、会社に勤めながらでも得やすい所得があります。お金が貯まる人は、給与所得だけではなくこれらの所得も上手に活用しています。
●利子所得
利子所得とは、貯蓄などで受け取れる利子のことですので、金融機関にお金を預けておけば得られる所得です。利子所得を得るためにやるべきことは、少しでも金利の高い金融機関や金融商品を探して、お金を預けるだけです。
大手都市銀行の普通預金金利は、0.002%などですが、インターネット銀行や地方銀行や信用金庫などの定期預金には金利0.3%以上のものも。ぜひ探してみましょう。金利の上昇を背景に、満期が1年未満の定期預金が人気になっているようです。各金融機関のおトクなキャンペーンも狙い目です。
また、個人向け国債もいいですね。「変動10年」は表面利率が0.4%(2024年1月募集の第166回)です。満期は10年ですが、発行後1年たてば、いつでも換金ができて元本割れはありません。こちらも今後、金利が高くなっていくことが期待されますので、動向には注目しておきたいですね。
ただし、金利が高くても外貨預金には要注意です。円を外貨に両替するときに為替手数料がかかりますし、為替レートの変動による損失(為替差損)を抱える可能性もあります。金利が高くてもトータルではプラスにならないことも考えられます。
●配当所得
配当所得とは、株式の配当や投資信託の分配金です。配当所得を受け取るには、株式や投資信託を買って投資をすることが前提です。投資ですから元本保証ではありません。
はじめは、リスクの小さな投資信託からスタートするといいでしょう。利回りは3%前後を目安です。2024年にスタートした新NISAのつみたて投資枠で購入できる投資信託には、投資初心者でも比較的安心して投資できる手数料の安い商品が揃っています。
投資信託が決まったら、つみたてのペースと、1回につみたてる金額を設定すれば、あとは自動的に投資ができます。証券会社によっては、クレジットカードでの積立ができ、ポイントを貯めながら投資することも可能です。値動きをチェックしつつも、あまり一喜一憂せず、少しずつでも続けていくのがコツです。
●不動産所得
会社員をしながらでも得られる所得には、不動産所得もあります。たとえば、ワンルームマンションを購入して賃貸に出せば、賃料が入ります。この賃料が、不動産所得です。
ワンルームマンションの購入には住宅ローンが利用でき、ローンの金利は経費にできます。
賃料が安定して入るためには、駅近で環境のよいところを選ぶことが大切。
実際に住んでよかった地域など、物件選びには経験も活かすことができます。
都内の不動産投資の利回りは3~5%程度と言われています。投資する金額が大きいので、リスクをおさえた投資と考えると、リターンはあまり大きく設定しないことがポイントです。
●雑所得
自分の得意分野を生かして副業を始めるものいいですね。
手作りの雑貨や、ウェブ記事のライター、イラスト製作など、やってみたかったことがあるなら、ぜひチャレンジしてはいかがでしょうか。
事業として続けるには不安でも、単発の仕事としてはじめてみることも、インターネットを利用すればハードルはそれほど高くないのでは。
事業化できるようになったら、開業して事業所得にする道もあります。
給与所得以外にも得られないかを考えてみよう
会社員として働いていても、所得は給与だけと決めつけるのは禁物です。所得には10種類あり、中には勤務をしながらでも得やすい所得もあります。お金が貯まる人は複数の収入源を持ち、貯蓄を効率よく増やしています。はじめは少額からでもいいので、新たな収入源を探してみてはいかがでしょうか。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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