23/12/25
新NISAで買いたい、高配当&株主優待「ダブルで嬉しい」銘柄5選
2024年1月からの新NISAスタートもあり、株主優待を実施する企業が増えつつあります。いっぽう株主優待の内容変更・廃止も増えていて、二極化しているともいえます。
実際、筆者が持っている優待企業も数件、株主優待の廃止が決まったり、株主優待の内容が悪くなる「改悪」になったりしました。
しかし、株主優待がなくなってしまうかというと、そんなことはありません。高配当と株主優待のダブルで嬉しい銘柄はまだまだ選べます。今回は高配当で株主優待に魅力がある「ダブルで嬉しい優待銘柄」を、プロのFPが主婦目線で5つ紹介します。
※断りのない限り、100株あたりの株価と株主優待の内容を記載しています。
(データは2023年12月15日時点の終値をもとに作成)
高配当&株主優待銘柄①三谷産業(8285)
北陸を地盤とする総合商社です。化学品、情報システム、住宅設備、石油などの分野で事業を展開しています。医薬品原薬の製造も行っています。株主優待は3単元(300株)から。普段自分では買わないようなリッチな陶磁器をいくつかの候補の中から選ぶことができます。
・株価 9万8100円(300株で優待がもらえるため300株の金額です)
・権利確定日 3月
・配当金 2700円(300株に対して)
・配当利回り 2.75%
・株主優待の内容 5000円相当の陶磁器商品
・優待利回り 5.10%
高配当&株主優待銘柄②タマホーム(1419)
低コスト系の注文住宅会社です。首都圏郊外や地方を中心に展開しています。分譲住宅やオフィス区分販売も手掛けています。注文住宅の販売棟数が減っていますが原材料費高騰により値上げが浸透して利益率が向上しています。株主優待はコンビニなどで買い物に使いやすいQUOカードで、年2回もらえます。
・株価 38万3000円
・権利確定日 5月、11月
・配当金 1万8500円
・配当利回り 4.83%
・株主優待の内容 500円相当のQUOカードを年2回
※3年以上継続保有すると1000円分にランクアップします。
・優待利回り 0.26%
高配当&株主優待銘柄③マースグループホールディングス(6419)
パチンコ店向けの機器大手です。工場向け等の自動認識関連製品も展開しています。宿泊・飲食業を育成しています。ICタグ読み取り装置など物流向けも伸長。ホテル・飲食が黒字化し、最高純益を更新しました。こちらも株主優待はQUOカード。買い物の際に役立ちますね。
・株価 23万5100円
・権利確定日 3月
・配当金 1万2000円
・配当利回り 4.47%
・株主優待の内容 1000円相当のQUOカード
・優待利回り 0.43%
高配当&株主優待銘柄④アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)
九州地盤に北陸、東北、四国など地方都市を中心にゲストハウス型婚礼施設を展開しています。介護にまつわる業務も行っています。株主優待では、自社商品とフレンチの鉄人、坂井宏行氏が手掛けるレストラン「ラ・ロシェル」の3店舗(福岡店、南青山店、山王店)などのお食事が割引になる食事等優待券ももらえます。
・株価 6万3800円
・権利確定日 3月
・配当金 2400円
・配当利回り 3.76%
・株主優待の内容 2000円相当の自社特選お菓子
食事等優待券3枚※「ラ・ロシェル」等で利用可
・優待利回り 3.13%
高配当&株主優待銘柄⑤:オートバックスセブン(9832)
車用品店「オートバックス」の株です。年2回、自社グループで使えるギフトカードがもらえます。自動車を所有している人であればウオッシャー液、オイル交換や車検など維持費がかかるので活用しやすい優待となっています。配当が高配当なのも魅力です。
・株価 15万6100円
・権利確定日 3月、9月
・配当金 6000円
・配当利回り 3.84%
・株主優待の内容 1000円相当の自社グループギフトカードが年2回
※自社グループ店舗(一部除く)で利用可
・優待利回り 1.28%
企業の業績チェックも忘れずに
高配当&株主優待が嬉しい銘柄を紹介してきました。新NISAを利用して購入すれば、配当金にかかる税金をゼロにできます。また、株主優待ももちろんもらえます。
株主優待の商品が届くのは楽しいものですが、もらえる商品にも注意が必要です。
ランキングサイトでみると配当優待利回りが100%を超えている企業もありますが、優待の内容が自社商品・自社優待となっていたり、カタログギフトの商品設定金額が一般の感覚より高い設定になっていたりすることもあります(たとえば、シートパックが2000円など)。人気の優待商品が抽選や先着順で欲しい優待がもらえないこともあります。
また、いくら配当利回りがいい銘柄でも、配当は企業の業績に応じて毎年変動しゼロになることもあります。
企業の方針や経営状況に応じて株主優待も内容が変更になったり、廃止になったりするケースもあります。筆者も、持っている銘柄のひとつが上場廃止になり、企業による自社買取が行われるという、今までなかった経験をしました。
配当も株主優待も大切ですが、銘柄選びの際には、企業自体の経営状況はどうなのかを確認することをおすすめします。優待内容を吟味して配当が安定的にでているか検討し、自分にあった優待を探してみてください。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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