25/06/12
Amazonふるさと納税vs楽天ふるさと納税、どっちが得?

自分や家族の故郷など、特定の自治体に寄付することで返礼品ももらえるお得な制度としてすっかりおなじみのふるさと納税。さまざまなポータルサイトがふるさと納税のサービスを展開しています。2024年12月からAmazonでも「Amazonふるさと納税」がスタートしたことで話題になりました。そこで今回は、Amazonふるさと納税と、同じくポータルサイトのふるさと納税サービスである「楽天ふるさと納税」のサービスについて比較した上で、どちらがおすすめかを徹底解剖します。
Amazonふるさと納税とは?
Amazonふるさと納税とは、アメリカ発のインターネット通販サイト「Amazon」が展開するふるさと納税ポータルサイトです。
Amazonふるさと納税の特徴は、次のとおりです。
●最短翌日で受け取れる返礼品がある
ふるさと納税の返礼品というと、手元に届くまで数週間、ときには数か月かかることもあります。Amazonふるさと納税の返礼品の中には、最短で翌日に届くものがあります。
●Amazonふるさと納税限定の返礼品がある
Amazonふるさと納税にしかない返礼品や復興支援品、大容量パックや小分けパックなども用意されています。
●Amazonでの特別な寄付額が設定された返礼品「これ、良い値」がある
Amazonふるさと納税の返礼品のなかには特別な寄付額が設定された返礼品もあります。自分の欲しい返礼品が特別価格で手に入ったらうれしいですね。
●最大3%のポイント還元が受けられる
Amazonふるさと納税では、Amazon Prime会員がdアカウント連携をしたうえでAmazon Mastercardで5000円以上の寄付をした場合に最大3%のポイント還元を受けることができます(Amazon Mastercardポイント還元2%+dポイント還元1%)。
楽天ふるさと納税とは?
楽天ふるさと納税は、大手オンライン通販サイト「楽天市場」を中心とする楽天グループのふるさと納税ポータルサイトです。
楽天ふるさと納税の特徴は、次のとおりです。
●楽天市場の会員情報を利用して寄付できる
楽天ふるさと納税では、楽天市場の会員情報を利用してふるさと納税ができます。楽天市場の会員であれば、新たに会員登録をする必要はありません。
●ポイントがたくさん貯まる
楽天ふるさと納税の通常のポイント還元率は1%ですが、SPU(スーパーポイントアッププログラム)やお買い物マラソンなどの楽天市場のサービスによるポイント還元率アップも活用できます。うまく活用すれば楽天ふるさと納税のポイント還元率を10%、20%などとすることも可能です。
●楽天のサービスと連携した返礼品がある
楽天グループの宿泊施設予約サービス「楽天トラベル」やゴルフ場予約サービス「楽天GORA」で利用できるクーポンも返礼品としてラインナップされています。さらに「楽天ふるさと納税クラウドファンディング」といって、地域の課題解決を目指すプロジェクトへ寄付することも可能です。
Amazonふるさと納税がおすすめの人は?
Amazonふるさと納税と楽天ふるさと納税、どっちが得か、向いているかは人により異なります。
Amazonふるさと納税がおすすめの人は次のような人です。
・まずは少額からふるさと納税を体験してみたい
・すぐに届く返礼品が欲しい
・dポイントを貯めている
Amazonふるさと納税では、最低寄付額が1,000円程度の商品も多く出品されています。これまでふるさと納税をやったことがないため、まずは少額から試してみたいという人にもおすすめです。多少寄付枠が余ったときの調整として使うこともできそうです。
また、返礼品をすぐに使いたい場合は「最短翌日お届け返礼品」の中から選ぶことができます。肉・魚などの食材から、ラップ・ティッシュペーパーなどの消耗品、ドライヤーなどの家電まで、幅広い選択肢から選ぶことが可能です。すぐに届く返礼品のサービスはAmazonふるさと納税独自のメリットといえるでしょう。
さらに、前述したように要件を満たせばdポイントが貯められます。普段からdポイントを貯めているのであれば、Amazonふるさと納税でも「ポイ活」ができるでしょう。
楽天ふるさと納税がおすすめの人は?
楽天ふるさと納税がおすすめの人は次のような人です。
・楽天ポイントを貯めたい
・旅行やゴルフに行くことが多い
・地方の斬新な取り組みを応援したい
楽天グループのサービスだけあって、利用額に応じて楽天ポイントが貯まるのは大きな魅力です。楽天ポイントが貯まれば楽天モバイルや楽天トラベルなど、他のサービスでの支払いにも使えるため、結果として節約できます。楽天のサービスをすでに活用して楽天ポイントを貯めているならばすぐにふるさと納税ができ、ポイント還元率も高くできるのは大きな強みです。
また、旅行やゴルフに行くことが多いなら、楽天ふるさと納税の返礼品としてクーポンを入手しても良いでしょう。これも、節約という意味ではかなりプラスになるはずです。
さらに「楽天ふるさと納税クラウドファンディング」では、地方活性化のための斬新な取り組みを多数紹介しています。ふるさと納税の目的の一つに「地方創成」がある以上、共感できるプロジェクトがあればぜひ応援のつもりで寄付しましょう。
ポイント目当てなら2025年9月までに寄付しよう
今回紹介したAmazonふるさと納税、楽天ふるさと納税に限らず、利用額に応じてポイント還元が受けられるふるさと納税ポータルサイトは多数あります。ただし、これらを使ってふるさと納税をする場合は2025年9月までに済ませておきましょう。2025年10月からはふるさと納税の寄付に対してポイント還元を行うことが禁止されるためです。
ちなみに、今回紹介した楽天ふるさと納税を運営する楽天グループ株式会社は、反対の署名運動を展開していますが、その結果がどうなるかはまだ分かりません。2025年10月以降、ポイント還元を受けられる可能性は現状では低いため、特別な事情がなければ9月までに済ませるのをおすすめします。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)

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