24/10/15
お金の貯まらない人が無意識にしている「7つの貧乏習慣」
「いつも普通に生活しているだけなのに」「そんなに贅沢なことなんてしてないのに」お金が貯まらないと嘆いている人がいます。しかし、それは本当でしょうか。よくよくチェックしてみたら、お金が貯まる人が絶対にやらないことを無意識のうちにやっているかもしれません。今回は、お金がない人が無意識にやっている貧乏習慣を7つ紹介します。
お金のない人の習慣1:小さい出費にこだわらない
お金持ちの多くは倹約家です。周囲からは「お金持ちのわりに、細かいことを言う」「ケチだ」と思われていることもしばしばあります。実際、自分がムダと思うものには1円でも出し渋るのがお金持ちです。
たとえば、自販機の飲み物代、銀行の振込みや引き出しのときにかかる手数料、送料を無料にするためのついで買いなど。お金持ちが、自分にとって価値がないと思うものに対して、ムダな出費は一切しません。このような小銭へのこだわりは、お金のない人にとっては「ケチなこと」としか映らないかもしれません。しかし、お金が貯まる人にとっては、小さい出費が積もり積もれば大きな額になると知っています。ムダな出費には特に鋭く目を光らせるのです。
もし、小さな出費に無頓着だった…と感じた方がいたら、飲み物を自販機で買うのをやめて、マイボトルを持ち歩くようにする。細かな買い物をしないよう必要なものリストを作っておくなど、習慣的な節約を心がけるのが効果的です。
お金のない人の習慣2:固定費の節約をしない
お金が貯まる人は、「お金を増やす」ことに詳しいですが、さらに「余計なお金を使わない」ための方法を熟知しています。
たとえば、毎月の家計費には、固定費(家賃・保険料・通信料・光熱費など)と変動費(食費・被服費・美容代・日用品代など)があります。お金持ちは、毎月固定的に支払っている固定費を削ること・ムダをしないことが、家計費を抑えるには効率的であり、重要ということを知っています。そのため、お金持ちは保険の契約に余計な特約を付けません。また、通信費も必要ないのに容量の大きいプランを選びません。
継続的にかかるお金だからこそ、負担を軽くしておき、その分余ったお金をせっせと貯金に回します。
もし、しばらく保険料や通信費の見直しをしていないのであれば、この機会に契約内容を確認して、不要な特約を外したり、通信料金プランを見直したりしてみてはどうでしょう。固定費は、そのまま放置しがちですが、定期的に見直すことで大きな節約効果を生み出します。定期的に、家計の固定費をリストアップして契約内容をチェックしておけば、知らずに固定費が膨れてしまうことを防止できるでしょう。
お金のない人の習慣3:給料日にお金を使いすぎる
「お給料日が待ち遠しい!嬉しい!」のは誰もが同じでしょう。しかし、お金のない人は、嬉しいという気持ちが「ご褒美」にすり替わり、ついお金を使ってしまうようです。
「今日は給料日だから、贅沢に外食をしよう」「頑張ったご褒美に、○○を買おう」となるのです。
一方、お金持ちは、働いて得たお金は、生活費と将来の貯金。浮かれてムダな消費に走ることはしません。そのため、給料日でも淡々と過ごします。しかし、全く贅沢をしないかといえば、そうではなく、ボーナス時に定額貯蓄を抜いた残りや、家計費から少しずつ積立てたお金で、自分がしたいこと、欲しいものにお金を使います。しっかりと貯める分を確保したうえで、お金を使うのです。
もし、給料日にはどうしてもお金を使ってしまう…というのであれば、「ご褒美予算」を、3000円ぐらいで設定してみてはどうでしょう。あらかじめ「ご褒美」に使うお金を設定しておくと、その範囲で贅沢を楽しむことができます。「使いすぎた」という後悔の念にかられることはないでしょう。また、給料が振り込まれたらすぐに貯蓄口座に一定額を自動で移す「先取り貯蓄」を始めることも使いすぎを防ぐには有効です。
お金のない人の習慣4:「お金がない」と愚痴る
お金のない人は、つい「給料が少ない…」「〇〇さんはお金があっていいな」など、お金に関する愚痴が多くなります。いつも頭の中に「お金がない」「あの人、お金持っていそう」といった独り言がループしているのかもしれません。しかし、このような人々は、お金がないわけではありません。収入に見合ったお金の使い方をせず使いすぎているため、残っていないのです。
一方、お金持ちは「お金がない」と愚痴ることはありません。それよりも「どうやったらお金を貯められるか」を常々考えています。消費に意識が向きがちな人の口ぐせは「お金がない」ですが、貯蓄に意識が向いている人の口ぐせは「お金を増やすには?」となるのです。
もし、無意識の口ぐせが「お金がない」になっているという方は、口にする言葉を意識的にポジティブなものに変えましょう。いきなり「お金を増やすには?」に変えられない場合は、「今の状況でどう節約できる?」または「この予算でどうやりくりできるか?」など、どうすれば効率的にお金を使えるかを考えましょう。「お金がない」という否定的な言葉を避け、代わりとなる建設的な視点を持つことで、無駄遣いが抑えられるようになるでしょう。
お金のない人の習慣5:迷ったら「中くらいもしくは高い方」を選ぶ
お金のない人は「自分自身、ものの価値がわかっている!」と思っているかもしれませんが、値段の高い・安いに左右されやすい傾向があります。
というのも、松・竹・梅というランクがあれば、つい「竹」を選んでしまう人が多いからです。
「松」は桁が1つ増える場合もあり、勇気が出ません。しかし「竹であれば、払えない金額ではない」と思うからです。もしかしたら「梅」の方が安くて、お得なのかもしれませんが…。値段が安ければ、ものの価値がない、もしくはサービスが悪いと感じるのかもしれません。また、もしかしたら「安いものを選ぶのは格好が悪い」と思っているからかもしれません。とにかく、「値段ありき」に依存していては、ものの価値を冷静に判断しているとはいえません。
このような方は、迷ったときには値段ではなく、自分の生活や用途に合っているかどうかを基準にする習慣をつけましょう。たとえば、日常使いのものには一律「梅」を選び、特別な場面だけ、「竹」や「松」も含めて検討するとよいでしょう。使い分けをすることで、無駄な出費を避けながら、満足度も上げることができます。
お金のない人の習慣6:派手・個性的なものを好む
お金持ちは持っているものすべてがブランド品、車は超高級車、家は豪邸と思いがちです。実際は意外に庶民的な身なりだったり、標準的なコンパクトカーを好んだりする方が多いです。
たとえば、服を選ぶときは、華美なもの、自己主張の強いもの、個性的なものを避けます。華美で個性的なものは、場所を選んだり、取り扱いも面倒だったりすることが多く、日常生活を送るには適しません。それよりも、シンプルで実用性が高く、長持ちするものの方が、日常着としては秀逸だからです。
一方、お金がない人は、実用的ではないブランド品や、派手、個性的なものに目が行きます。このような品は、流行が影響しているため、一つだけでは済みません。次々と新しいものが欲しくなってしまうでしょう。
ものを選ぶ時の基本的なスタンスとしては、派手なもの、流行りのものではなく「長く使える実用性のあるもの」を選ぶ習慣を身につけましょう。購入する際は「これを5年、10年使うことができるか?」と質問してみるとよいでしょう。
お金のない人の習慣7:貯蓄や投資の計画を立てない
お金のない人の特徴として、貯蓄や投資の計画を立てずに行き当たりばったりでお金を使う傾向があります。たとえば、毎月の収支を把握せず、余ったお金があれば使い、貯蓄を後回しにすることが多いです。また、投資に対しては「リスクが怖い」「知識がないから」といった理由で敬遠し、資産を増やす機会を逃しています。
改善策としては、まず毎月の支出と収入を可視化し、手取り額の10~20%を自動的に貯蓄用の口座へ振り分ける「先取り貯蓄」を取り入れることが重要です。
投資については新NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった、税金を節約しながら少額から始められる仕組みを利用して、無理のない範囲でコツコツと取り組むことが大切。長期的にお金を増やす基盤を作ることができます。
ついやってしまう無意識の行動を振り返ろう
普段、ついやってしまう習慣がもとで、お金のない人になっているかもしれません。
もし「お金がない」という人であれば、無意識の行動を振り返ってみましょう。
「ついやってしまう」を失くすだけで、お金とのつきあい方がうまくなれるかもしれません。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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