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24/09/10

家計・ライフ

金持ちでも貧乏夫婦に転落…払ってはいけない5つのお金

「金持ちでも貧乏夫婦に転落…払ってはいけない5つのお金

金持ち夫婦は、もしかすると「共働きだから生活には比較的余裕がある」などと、家計を楽観視しているかもしれません。しかし、油断は禁物。お金の使い方を間違えるとあっという間に貧乏夫婦になってしまいます。今回は、よく考えずに払ってしまうと、金持ち夫婦から貧乏夫婦に転落しかねない5つのお金について説明します。ずっと金持ち夫婦でいたい人は、ぜひ参考にしてください。

貧乏夫婦に転落する「払ってはいけないお金」1:あまり使わないものの定期購入・サブスク

日常的なお金で注意したいのが、最近流行りの定期購入やサブスクです。貧乏夫婦に転落したくなかったら、定期購入やサブスクはこまめに見直しをし、不要なものは解約しましょう。

化粧品やサプリなどは、定期購入で買うと1回あたりがお得になります。インターネットで購入する場合、気が付かないうちに定期購入を申し込んでいることも。「お得だし、まあいいか」とそのままにしてしまうこともあるのではないでしょうか。

定期購入を申し込んだ場合、一定期間は解約できない縛りがあることが多くなっています。申し込む前に、契約期間はいつまでなのか、どうやったら解約できるのかを確認しておきましょう。使わない場合には、契約期間終了後速やかに解約するのがおすすめです。

サブスクも同様です。最近は、音楽、動画、雑誌などのサブスクのほか、洋服や家具・家電のいろいろなサブスクサービスがあります。サブスクの中には、毎月かかる費用が数百円程度のものもあり、つい申し込んでしまうこともあるでしょう。たとえば、月500円でも、1年では6,000円です。複数のサブスクを利用していると、かなりの出費になっていることがあります。

サブスクは一度契約すると、利用しない月でもお金を払わなければなりません。1か月全く利用しなかったサービスは解約するなどのルールを決めましょう。サブスクによっては、家族割があったり、家族でシェアできたりすることもあります。夫婦で別々にサブスクに入っている場合には、統合できないかも考えてみましょう。

貧乏夫婦に転落する「払ってはいけないお金」2:たまにしか乗らない車の購入

家族でのレジャーや帰省には、車を使いたいことも多いでしょう。車を購入した場合、駐車場代、ガソリン代、自動車 保険、自動車税、車検費用など維持費が発生します。ローンを組んで購入すれば、金利もかかってきます。

ソニー損害保険株式会社が行った「2024年全国カーライフ実態調査」によると、1か月あたりの車の維持費は平均で1万3,900円です。年間では17万円近くがかかることになるため、貧乏夫婦転落の原因にもなります。

それほど頻繁に車に乗らないなら、カーシェアリングの方がお得です。カーシェアリングの場合、利用時間に応じた利用料を払うのみです。ガソリン代や保険料は利用料に含まれているため、別途払う必要がありません。

カーシェアリングは会員登録が必要ですが、月額基本料金は無料のサービスも多くなっています。500円~1,000円程度の基本料金がかかるサービスでも、乗った月には基本料金分が無料になるところがほとんどです。車を購入する場合には、乗る頻度から無駄なコストを払うことにならないかをよく考えましょう。

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貧乏夫婦に転落する「払ってはいけないお金」3:無計画なマイホーム購入

結婚したらどこかのタイミングで欲しくなるのがマイホームです。子どもが生まれ、周りのママ友・パパ友が家を購入し始めたので「うちもそろそろ」と考えることもあると思います。

共働きで何となく家計に余裕があると感じている人は、「このくらいなら払えるのでは?」と、身の丈以上の物件を購入してしまいがちです。「月々の返済額が大きくなっても大丈夫」と、頭金なしで買ってしまうようなことも。住宅を購入するなら、くれぐれも計画的に進めましょう。

住宅ローンは長期間返済が続きますが、その間にはライフスタイルが変化する可能性もあります。共働きなら払える額の住宅ローンでも、一方が仕事をやめると支払いが困難になるかもしれません。今の収入を基準に目一杯のローンを組むのではなく、ライフスタイルの変化も考慮して長い目で考える必要があります。

そもそも、本当にマイホームを買った方がいいのかも考えてみましょう。賃貸では家賃を払い続けても家が資産として手元に残らないため、持ち家の方がお得と考えるかもしれません。しかし、持ち家の場合、賃貸ではかからない修繕費や固定資産税などもかかります。居住期間が短ければ、持ち家の方がトータルのコストは大きくなることもあります。持ち家なら資産になると思っていても、売りたくなったとき必ず売れるとも限りません。

子どもの教育費や老後資金など、他に考えておくべき支出もあります。特に、転勤が多い人や転職する可能性がある人、収入が不安定な人などは注意しておきましょう。マイホーム購入は、ライフプランを考えたうえで、事前にしっかりシミュレーションしてから実行することが大切です。

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貧乏夫婦に転落する「払ってはいけないお金」4:親族への際限のない援助

結婚してからも、実家の親や兄弟姉妹に、何らかの理由で金銭的な援助をしなければならないことはあるでしょう。どうしても必要な場合には仕方がありませんが、頼られるままに際限なく援助をしていると、自分の生活に支障が出てしまいます。親族への援助は、時に高額となってしまうこともあります。際限なく援助を続けていれば、自分が貧乏夫婦になってしまいます。

親族の場合、お金を貸したつもりでも、返してもらえないことも珍しくありません。夫婦の貯金を親族への援助のために勝手に使うようなことはせず、事前にパートナーに相談することが大事です。もし内緒で必要以上の援助をしていた場合、バレたときにはお金だけでなく夫婦間の信頼もなくしてしまう可能性があります。

親族へお金を払う場合のことについては、あらかじめ夫婦でルールを決めておくのがおすすめです。たとえば、親族の冠婚葬祭や病気、介護などの場合、自分のお金から出すのか、家計から出すのかなどを決めておくと、その都度もめることがありません。個人のお金から出す場合でも、一定額以上の場合には相手に相談すると決めておくとよいでしょう。

また、たとえ親族であっても、お金を貸すときには借用書を作っておいた方が安心です。借用書がなければ、贈与とみなされ、受け取った側に贈与税がかかるリスクもあります。借用書を作っておくことで、借りた側の返そうという意識も高くなります。

貧乏夫婦に転落する「払ってはいけないお金」5:高すぎる自己投資

キャリアアップや自分を高めるために、自己投資は大切です。ただし、自己投資にお金をかけ過ぎると、家族に影響が出てしまい、貧乏夫婦に転落してしまいます。勉強のためのお金は適正額の基準がわかりにくく、つい高額を払ってしまうこともあります。

まずは、本当に投資なのかも考えてみましょう。投資と言うからには、かけたコストを上回る利益がなければなりません。もし得られるものがあまりなければ、浪費となってしまいます。

高額な講座やセミナーなどの中には、詐欺めいた商材もあります。途中で興味がなくなって、投資した分の元が取れないこともあるでしょう。受講すれば資格が取れる講座もありますが、取ってもあまり役に立たない資格もあります。良いと思ったらすぐに申し込むのではなく、じっくり考えてからにしましょう。

何に自己投資するかは、個人の価値観によるところもあり、夫婦でケンカになりやすいポイントです。とはいえ、自分だけでは冷静な判断ができないこともあるため、パートナーの意見も聞いてみましょう。

自己投資する場合には、予算を決めておくことも大切です。個人のお金から出す場合でも、高額になる場合にはパートナーに相談して決めるのがおすすめです。

貧乏夫婦にならないよう「払ってはいけないお金」に注意

夫婦は経済的な協力関係を維持しながら、資産を築いていく関係です。結婚後したら夫婦で一緒にお金のことを考えていきましょう。最初は金持ち夫婦だったけれど、「払ってはいけないお金」を払ってしまい、どんどん貧乏夫婦になっていくことのないように。コミュニケーションを大事に、お互いが協力し合いながら豊かになっていきましょう。

森本 由紀 ファイナンシャルプランナー(AFP)・行政書士・離婚カウンセラー

Yurako Office(行政書士ゆらこ事務所)代表。法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、自らの離婚・シングルマザー経験を活かし、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。

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