20/07/24
20代〜60代で1000万円貯めている人の割合はどれくらいか
お金を貯めたいと思っていると、他の人たちはどれくらい貯めているのか気になりますよね。
今回は2019年11月に金融広報中央委員会が公表した、「家計の金融行動に関する世論調査」から、年代別の貯蓄状況を覗いてみましょう。
他の人がどれくらい貯めているのかを参考にしながら、お金を貯めるための方法もご紹介させていただきます。
一人暮らしの30代は8人に1人、40代は6人に1人が貯蓄1000万円以上
2019年11月に金融広報中央委員会が公表した最新の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、一人暮らしの方で貯蓄が1000万円以上と答えた人の割合は年代別では以下のようになっています。
●20代 2.2%
●30代 12.6%
●40代 16.3%
●50代 22.3%
●60代 29.9%
20代で1000万円以上、貯蓄があるのはさすがに少数派ですが、30代、40代になると多数派とはいえませんがその割合は一気に上がります。このようなデータを見ると意外とコツコツと早いうちに貯めている人はいると感じませんか?
一方、一人暮らしの貯蓄ゼロの世代別割合も確認しておきましょう。
●20代 45.2%
●30代 36.5%
●40代 40.5%
●50代 37.2%
●60代 29.8%
20代の貯蓄ゼロ率は少し高めですが30代から60代を見ますと40%前後と年代別にはあまり違いがないように感じます。若いうちから貯める習慣をつけようとしない人は、いくつになっても貯めることができない傾向があるのかもしれません。
一方、将来の備えの大切さに気づいている人は、若いうちにコツコツと貯める行動を始めているという貯蓄状況はしっかり押さえてマネをしていきたいですね。
二人以上世帯は30代は7.5人に1人、40代は5人に1人が貯蓄1000万円以上
二人以上世帯のうち1000万円以上貯蓄があるご家庭は以下のようになっています。
●20代 0%
●30代 13.2%
●40代 20.1%
●50代 35.5%
●60代 40.1%
20代以外のすべての年代で、二人以上世帯が1000万円以上の貯蓄をしている割合は1人暮らし世帯に比べて高くなっています。
実家暮らしの方や、すでに結婚をして夫婦二人分の収入があり余裕ができている等の生活環境によるものなのかもしれません。
一人暮らし世帯同様に二人以上世帯の貯蓄ゼロの世代別割合も確認しておきましょう。
●20代 22.9%
●30代 15.8%
●40代 18.7%
●50代 21.8%
●60代 23.7%
二人以上世帯の貯蓄ゼロの割合も年代別の差は気にならない結果だと思います。ただ一人暮らしと比較すると、どの年代も貯蓄ゼロの割合は低くなっています。
家族という存在があることで、協力して貯める環境づくりができている、また無駄なお金の使い方にブレーキをかけさせてくれることが一人暮らし世帯との差に出てきているのかもしれませんね。
最近の晩婚化は経済的理由によるといった言われ方をすることもありますが、結婚は必ずしも経済的にマイナスとなるとは限らないといった見方もできるかと思います。
先取り貯蓄で貯め癖をつけて貯まる人になろう!
今回、ご紹介した貯蓄状況の調査結果で注目したいのは年代別にあまり違いのない「貯蓄率ゼロの割合」です。お金を貯めるためには、無理やりにでもお金を残す癖をつけないと、何歳になっても貯めることはできないのかもしれません。
貯める人になるためには、まずは「貯め癖」を身につけましょう。
お金の貯め癖をつけるためにおススメなのが、「先取り貯蓄」です。先取り貯蓄は残ったお金を貯めるのではなく、将来のために残しておきたいお金を収入が入ってきたら先取りし貯蓄する方法です。日々の生活は先取りしたお金を除いたお金でやりくりをします。
1000万円を貯めるには単純に考えると10年で月約8.3万円、20年で月約4万円、30年で月約2.7万円残していけば良いわけです。
いきなり、そんな金額無理!と思われてしまうかもしれませんが、ご自身の無理のない金額で構いません。貯め癖をつけることを優先して月に数千円でもいいので初めてみることをおススメします。
貯め癖をつけることで、次は1000万円を目指そうという気持ちが出てくるかと思いますよ。
まとめ
最近は、どちらかというと貯蓄ゼロの多さを問題視したニュースのほうが目立っているようで、今のご時世貯蓄なんてできないよ!なんて風潮になっているようにも思います。
でも、今回のデータから、他の人は意外と「貯めていないようで貯めている」と捉えて、1000万円を目指していただきたいですね。
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小林 裕子 ひろファイナンシャルプランニング代表 CFP ・1級FP技能士
2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等からの紹介手数料を一切得ず、報酬は顧客からの相談料のみとするフィーオンリーへ移行。「ファイナンシャルプランニングは100人100様」をモットーにライフプランの実行支援を行っている。
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