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25/07/05

トレンド

年収・資産が倍増する本!?~『あっという間に人は死ぬから』

年収・資産が倍増する本!?~『あっという間に人は死ぬから』

いつも忙しく過ごしている私たち。子供の頃は時間がたっぷりあって毎日が充実していましたが、大人になるといつの間にか時間に追われるようになってしまいました。どんどん手間いらずの便利な時代になっているはずなのに、時間はむしろ矢のように過ぎていきます。時間に対する感覚が変わってしまったのでしょうか。

今回ご紹介する本は、佐藤舞さん著の『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』。現代人が抱える「時間がない」「人生が充実していない」といった悩みは有意義な時間の使い方をすることで解決できるとして、後悔しない人生を送る方法を体系的に整理しています。

いつも忙しいのは時間を浪費しているから

著者は現代人の時間の使い方を、データに基づいて統計学的に分析しています。
私たちに時間が足りないのは、スマホをながめる時間がつい長くなっているなど、自覚のないところで時間を浪費しているから。知らないうちに小さな浪費が積み重なってまとまった時間が無くなり、せわしない毎日になっているといいます。
人生は限りあるもの。『あっという間に人は死ぬ』というこの本のタイトル通り、時間を有意義に過ごさなければ、充実感の無いまま、あっという間に終わりがきてしまいます。

時間の上手な使い方について悩む人は多く、効率的な時間の使い方などの時間術について書かれた書籍は数多く出ています。この本も時間がテーマですが、ハウツー本にあるような時短術や効率術についてはいっさい語られません。いくら時間を短縮できても、自分の意識を変えないうちは生きがい不足を解決できないからです。生きていることを楽しめるような瞬間を取り戻すことが、この本の目的です。

現実逃避はほどほどに

人生は楽しい事ばかりではありません。「死」と「孤独」と「責任」という避けられない不安要素があります。誰もが向き合わなくてはならないものですが、それらの現実から目をそらしたいために、人はつい自己欺瞞から代替の行動をとってしまいがち。お酒やゲームといった娯楽は趣味として楽しむ分にはいいですが、現実逃避のためにひたすら時間とお金をつぎ込むのは人生の浪費でしかありません。また、独立や転職、結婚など自分の未来について周りに相談することは真面目な行動に思えますが、いつまでも人の意見を聞くばかりで一向に決断しないのは、自分と相手の時間をただ削っていることになります。
つらいことですが、不安を克服してシビアな現実と向き合うことで、無駄な時間を減らすことができます。より着実な視点で人生の意味を見いだせるようになると、現実世界での幸福もいずれは見えてくることでしょう。

自分なりの価値観を人生に活かそう

毎日がとても忙しいのに一日を追えるだけで精一杯で、ただ時間が無為に過ぎていくように感じているとしたら、それはあなたが今、本当にやりたいことをやれていないからかもしれません。このままでいいのかと焦っても、自分にとってなにが有意義なのかよくわからない人は案外多いものです。

人生を後悔なく生きるために、まず自分の本心と向き合って自分なりの価値観を見つけましょう。いつかやりたいと思いながらも、なかなか具体的な行動に移せずにいることはたくさんありますが、自分の価値観を明確にした上で、それに沿った人生目標を設定して主体的に行動すると、より充実した有意義な人生を送ることができます。

自己啓発書にありがちな「夢を持ちなさい」「ポジティブになりなさい」といった漠然としたアドバイスではなく、この本には具体的な行動内容が盛り込まれているため、時間に振り回される悩める人にとって新たな気づきが望めます。自分の価値観をクリアにするためのワークショップや目標設定の方法といった実践できる具体的な行動指針を実践することで、一日の時間の過ごし方を大きく変えられて人生を改善することができるでしょう。
限りある人生を、後悔せずにより充実したものにしたいと願う人におすすめの一冊です。

さて、【読書ブロガー小野寺理香のブックレビュー】は今回で最終回となります。 10年間の長きにわたり、レビューをお読みいただき、誠にありがとうございました。 皆様の応援に支えられて、連載を続けることができました。心より感謝申し上げます。 毎月ご紹介したさまざまな本のエッセンスを、少しでも皆様にお届けできたのなら幸いです。 またどこかで皆様にお会いできる日を楽しみにしております。


あっという間に人は死ぬから

小野寺 理香 おのでら りか

読書ブロガー。好きなジャンルは文学、歴史、アート。ふとしたきっかけで出会い、好きになったら長くつきあう……本との巡り合いは人と同じ。時に味わう〝がっかり〟も、読書のおもしろさのひとつです。ここでは、よりすぐりのすてきな本をお届けします。
ブクログ「本のツバサ」

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