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19/10/19

トレンド

【書評】強さの秘密がわかる!『世界最強のオールブラックスが受け継いできた15の行動規範』

今まさに、ラグビーワールドカップ2019の真っ最中。日本は一次リーグ戦をすべて勝ち、ベスト8としてトーナメント戦に勝ち進むことになりました。すごい快進撃ですね。にわかファンの私も、こぶしを握って、熱く応援しています。

今回のレビューは『世界最強のオールブラックスが受け継いできた15の行動規範』です。この本では、オールブラックスの15のチームづくりが紹介され、組織づくりやリーダーシップについて語られています。

オールブラックスはなぜあんなに強いのか?

発祥の地イングランドよりもニュージーランドの方が強いラグビー。大会3連覇を狙うNZ代表オールブラックス(All Blacks)は、世界最強チームとして注目されています。これまで対戦した全ての代表チームに勝ち越し、勝率は8割近く。ほかのスポーツでも彼らほど勝ち続けているチームはありません。日本代表はこれまでオールブラックスに全敗し、ワールドカップ1995では17-145という歴史的大敗を喫してしまいました。

それほどまでに強い彼らですが、ニュージーランドは小さな国で、国民は470万人しかいません。511万人の福岡県民よりも少ないのに、なぜオールブラックスは他の強豪国に負けない強さを誇り、何世代にもわたって世界一でいられるのでしょうか?

実は、彼らのチームビルド法には、ビジネスやマネジメントのヒントが詰まっています。

ブランディングと自覚と誇り

100年以上にわたって君臨し続けるオールブラックスは、ニュージーランドの象徴ともいえます。世界最強軍団のブランドは、どうやって作られているのでしょうか?

世界一のラグビー国として、国民の期待を一身に受けて戦う彼らですが、勝って当然という重いプレッシャーに打ち克つのは容易なことではありません。そのため、チームでは緊張をコントロールして状況を楽しむ環境づくりを行っています。

国民のみならず、世界中のラグビーファンが憧れるオールブラックスは、小国ニュージーランドの魅力や文化を世界に伝える外交官の役割もこなします。常に注目され続けるメンバーは、人の前に立つ以上は模範的な言動を行えるよう、謙虚さと規律を重んじます。

提示された15のルールはどれもが武士道的で、日本人には取り入れやすそう。
試合後に選手全員でロッカールームを清掃してから退出することや、「驕り高ぶっていないか」「謙虚であるか」を自問する習慣は、私たちと変わりません。
メンバーの「オールブラックスは最強の存在である」という自覚が、チームのブランド力を損なうことなく高めています。

実はスポーツの世界だけでなく、会社やコミュニティ運営にも役立つノウハウとなっています。

ラグビーは企業の組織そのもの

企業のブランド力が大きい日本には、百年以上の長い社歴を持つ老舗企業も多く、高い価値を積んで次世代に引き継ぐことを目指すオールブラックスの理念はビジネス上でも参考になります。ラグビーの組織論は、そのまま企業に当てはまるのです。

試合中、選手は瞬時に状況判断や意思決定を行います。ピッチ外の監督の命令を待つ間に戦況は変わり、その時々のチャンスをつかまえられません。選手自身が自発的に考えて動くことで、チーム全体のパフォーマンスが上がります。

マネジメント層がリーダーシップや権限を握るケースが多い日本のビジネスでも、現場の担当者が状況を判断し、工夫して対応することが必要です。日本の企業には、組織の理念を職員にしっかりと理解させ、一人一人に意識的に働いてもらう体制が足りないとされています。

オールブラックスのルールを軸に、ビジネスコンサルタントが組織論を語るこの本。ラグビーと経営論の共通点がわかり、スポーツに詳しくない人でも読めます。ラグビー選手やファンはもちろん、マネージャー、経営者といったビジネスパーソン、そして模範的な言動を心がけたい人におすすめです。

『世界最強のオールブラックスが受け継いできた15の行動規範』
(東洋館出版社)

小野寺 理香 おのでら りか

読書ブロガー。好きなジャンルは文学、歴史、アート。ふとしたきっかけで出会い、好きになったら長くつきあう……本との巡り合いは人と同じ。時に味わう〝がっかり〟も、読書のおもしろさのひとつです。ここでは、よりすぐりのすてきな本をお届けします。
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