20/11/25
クレジットカードの暗証番号を忘れてもサインで決済できる? 忘れたときの解決方法は
クレジットカードを普段あまり使わない方や、たまにしか使わないクレジットカードで決済する際、暗証番号を忘れて困った経験はないでしょうか?
実は暗証番号を忘れても、サインで決済することはできます。今回はクレジットカードの本人認証方法について解説したうえで、サイン決済する際の注意点や暗証番号を忘れた場合の解決方法をご紹介します。
クレジットカードの本人認証方法とサインレス決済
お店でのクレジットカード決済には、本人認証が必要になる場合と本人認証を必要としない場合(サインレス決済)があります。
本人認証とはクレジットカードを利用する人が、そのカードの保有者本人であることを証明するための手段です。具体的には、次のようなものがあります。
●本人認証①:暗証番号(PINコード)
クレジットカードの暗証番号(PINコード)は数字4桁で設定されるもので、クレジットカードを申込む際に自分で任意の数字を設定します。暗証番号での本人認証には、ICチップが搭載されているクレジットカードが必要です。
2018年6月1日に施行された改正割賦販売法では、クレジットカード情報の漏洩や不正利用対策のため、2020年3月までにICチップ搭載のクレジットカードへの切り替えが進められてきました。そのため現在お手持ちのクレジットカードは暗証番号での本人認証に対応しているものがほとんどでしょう。
●本人認証②:サイン
サインによる本人認証は従来から利用されている方法です。クレジットカード裏面の署名欄に記載しているサインと決済時のサインを照らし合わせることで、クレジットカード保有者本人であることを確認します。
クレジットカード裏面にある磁気ストライプをクレジットカード端末にスライドさせて決済する際にサインが必要となります。
これに対して、スーパーやコンビニなど決済にスピードが求められるお店では、暗証番号やサイン不要で決済できる場合があります。この方法をサインレス決済といいます。ただしサインレス決済にはお店ごとに上限額が設けられています。上限額を超える支払いでは暗証番号やサインが求められます。
暗証番号を忘れてもサインで決済できるが、注意点も
クレジットカードの暗証番号を忘れても、サインで決済することはできます。ICチップ搭載のクレジットカードでも、通常カード裏面に磁気ストライプが搭載されているため、サイン決済も可能になっているのです。
お店のクレジットカード端末も、ICチップと磁気ストライプどちらの読み取りにも対応しているものが多いので、クレジットカード決済時に暗証番号を忘れた場合は、サイン決済できるか確認してみましょう。
しかしサイン決済には注意点も。サイン決済はクレジットカード端末に磁気ストライプをスライドさせてカード情報を読み取りますが、この方法はICチップを読み取って決済する方法よりスキミング(不正にクレジットカード情報を読み取りクレジットカードを偽装する手口)されやすく、磁気不良も起こりやすいというデメリットがあります。
安全にクレジットカードを利用するためには、できる限り暗証番号を利用した決済をおすすめします。サイン決済できるからといって、暗証番号忘れを放置しないようにしましょう。
暗証番号を忘れた・ロックされた場合の解決方法
暗証番号を忘れたり、カードの使用がロックされたりした場合には、以下のように対処しましょう。
●暗証番号を忘れた場合
クレジットカードの暗証番号を忘れた場合、カード会社のカスタマーサービスに電話するか、会員用サイトで照会を申込む方法が一般的です。照会にはカード情報(カード番号・有効期限)や生年月日、電話番号などの本人確認が必要となります。
暗証番号は郵送で通知されるケースが多いようですが、会員用サイト内で確認できるカードもあるようです。郵送での通知は申込みから自宅に届くまで1週間程度かかるので、その間は暗証番号での本人認証はできません。留意しておきましょう。
●暗証番号がロックされた場合
不正利用防止のため、クレジットカードの暗証番号は一定回数間違えるとロックされます。
ロックされる回数を明記していないカード会社がほとんどですが、通常連続して3回間違えるとロックされることが多いようです。一度ロックされてしまうと、通常自分では解除できません。速やかにカード会社に電話して必要な手続きをおこないましょう。
暗証番号がロックされるとカードの再発行が必要となる場合もあるので注意が必要です。暗証番号を忘れたからといって連続して適当な番号を入力するのはおすすめできません。
まとめ
最近では暗証番号での本人認証が主流となったクレジットカード決済。サイン決済も可能ですが、セキュリティ面や磁器不良のリスクを考えると、暗証番号による本人確認が安全です。
暗証番号を忘れたときは、サイン決済もできるということを頭に入れておき、焦って適当な暗証番号を連続入力しないようにしましょう。そしてロックされる前に暗証番号の早めの照会をおすすめします。
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鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com
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