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16/05/31

家計・ライフ

毎月の家計簿が黒字なら安全は早とちり!? 真の健全度はBSで判断

みなさんは家計簿をつけていますか?
読者の方の中には家計簿をつけているという人も少なくないことでしょう。
家計簿をつけて毎月黒字になっていたら、「我が家の家計は健全!」と思っている人も多いと思いますが、毎月の家計が黒字だったら家計は本当に健全といえるのでしょうか?



我が家のBSをつけてみよう!

「毎月の家計が黒字なら健全でしょ?」という声が聞こえてきそうですが、実はそこが落とし穴。家計が本当に健全かどうかは、毎月の家計の収支をみるだけでは不十分で「資産」と「負債」という観点からもチェックする必要があるのです。
企業にお勤めしている方ならイメージできると思いますが、企業は定期的に貸借対照表(BS)を作って財務の状態が健全かどうか分析しています。
そもそも貸借対象表とは、資産と負債、そして資産から負債を引いた純資産の額など財産の状況をすべて明らかにする表のこと。このBSを家計においてもぜひ作成しましょう。難しそうですが、慣れれば簡単にできてしまいます。



「資産」は時価の金額を記入することに注意!

では、まず「資産」から見ていきましょう。資産は、現金を始め、売却すれば現金になるもの。

・現金
・預貯金
・株、投資信託、債券など
・投資用不動産
・保険の解約返戻金
・マイホーム
・車
・高価なジュエリー、ブランド物、絵画など
・その他

一般的に資産はこれらの項目に分類することができます。
資産の金額を記入するときに注意したいのが、株やマイホーム、不動産などは買ったときの値段を記入するのではなく、現在売却したらいくらで売れるかという価格(時価)を記入するということです。
例えば、マイホームなどは、同レベルのマイホームをみつけて調べたり、近隣不動産屋さんにヒアリングしたり、折り込み広告をみたりしてある程度価格を把握することができます。そして貯蓄型の保険、定期預金などは解約した際に現金化できる額を入れましょう。



「負債」で借金の状況を確認!

次に「負債」です。
住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードで使った金額など、返さなくてはいけない借金をすべて把握して、現在いくら残っているかを把握しましょう。金融機関でローンを組んでいる場合には、明細が送られてきているのでそれを見て正確に把握することが大切です。
そして、資産から負債を引いた金額、それが「純資産」になります。もし、純資産がマイナスになっている場合、会計上は「債務超過」といって財務状況が悪い状況です。早急に家計の立て直しが必要になります。毎月しっかりと貯蓄できていても、BSを作成してみると、純資産がマイナスだった!というケースは少なくありません。真の貯金とは、実は純資産を積み上げることなのです。
我が家のBSは、できれば3ヶ月に1度更新できるのが理想です。というのも、住宅や株式、投資信託などの資産の金額は日々変化するので、定期的にチェックする必要があるからです。



純資産がマイナスになっている場合の改善方法は?

純資産がマイナスになっている場合、改善する方法は「資産を増やすか」「借金を減らすか」の2つになります。ただし、借金を減らす場合、現預金を使って返済することが多いので、現金資産も減ってしまい、実際にはあまり改善されないことも多いもの。できるだけ、貯蓄や資産運用で資産を増やす努力をしましょう。
家計簿と貸借対象表の2つをつけることにより、自分の家計の改善点が明らかになります。
例えば、貯金はできているけれど、借金が多いので純資産は少ない、親から不動産を相続したので純資産は多いけど、毎月の貯金は減っているといった具合です。

日々の節約をして、目の前のお金を把握することもとても大切ですが、もっと長期的に立体的に家計を把握するためには、BSを作成することが大事。必要以上に豪華な住宅を購入しない、ブランド物を必要以上に買わないなど資産の無駄を省いていくことも大切です。BSを作成して大きな視点で家計を俯瞰する習慣を身につけましょう。



高山 一恵 ファイナンシャルプランナー

(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万7000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍90冊、累計150万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。twitter→@takayamakazue

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