24/11/13
投資で最大化を目指すのは「富」と「幸福」どっち?【愛沢えみりと考える】
お金を増やすことは大切。そのために投資をすることが欠かせない時代です。でも、本当に大切なことは果たして「富の最大化」なのでしょうか。
今回は、超有名インフルエンサーの愛沢えみりさんをゲストに招いて収録したMoney&YouTVの動画「【愛沢えみりと考える】「富の最大化」と「幸福の最大化」、投資で目指すのはどっち?」の様子をお届けします。
愛沢えみりさんは、元歌舞伎町No.1キャバ嬢であり、起業家・モデルとして活躍しています。2013年にはアパレルブランド「Emiria Wiz」を立ち上げ、株式会社voyageの代表取締役に就任。美容クリニック「Venus Beauty Clinic」、飲食店、化粧品ブランド「norm+」などのプロデュースやSNS運用など多角的に事業を行いながら、モデル、インフルエンサーとしても活躍中。SNSの総フォロワー数は約200万人。昨年第一子となる娘を出産されました。
そんな愛沢さんとともに、「富の最大化」と「幸福の最大化」のどちらを目指すのがいいのかを考えてみました。
愛沢えみりさんが投資を始めた理由は?
頼藤太希(以下、頼藤):愛沢さんは最近投資を始められたということで、投資についてどんなお考えをお持ちなのか、色々と聞いてまいりたいと思います。そもそも、なぜ投資を始めようと思ったのか聞いてもいいですか?
愛沢えみりさん(以下、愛沢さん):私は、投資に怖い印象があったのと、投資の知識がなかったことで、投資をまったくやってこなかったんですね。ただ、去年子どもを出産しまして、そこから世の中のいろいろなことに興味が湧いてきました。その中で、投資のことを耳にすることが増えました。NISAがきっかけにはなったんですけど、いろいろ学んでみたいなと思ったんですね。
あと、「lumily」っていうチャンネルの中で、インフルエンサーとして長く発信してきたので、自分がわからないことをそのまま動画で発信しようと思いました。
また、高山さんにはゼロから「お金とは」「投資とは」「NISAとは」って本当に細かく教えていただきました。そこから、経済って面白いなとか、お金ってこういうために必要なんだとか、堅実に増えていけばハッピーだなと思うようになりました。
子どもの出産とNISAと高山さんとの出会いの組み合わせで、投資を実際に始めたという経緯です。
頼藤:投資を始めるにあたって、ここがちょっとハードルだったということはありますか?
愛沢さん:たくさんありますね。まず、株を買うというところから教えていただいたんですけど、どこからどのように買ったらいいんだろうと。目で見て買えるものじゃないものを、ネットでどうやって買ったらいいのかがわかりませんでした。目に見えるものではないので、想像がつかない。何を買ったらいいのかわからない。わからないことが多すぎました。
あと、意外とパソコンの使い方ひとつとってもどうすればいいんだろう?パスワードって何だろう?と。
本当にそういうとこからつまずきまして、難しいことだらけだったんですけども、手取り足取り、長期で分散して投資するっていうことを教えていただきました。焦らずにできる範囲からやっていけばいいんだっていう安心感を与えてくださったのがすごく大きくて。わからなくていいんだよ。みんなわからないからという言葉に救われましたね。
頼藤:誰から教わるかって大事なんですね。
愛沢さん:結局、誰からどのように教わるかっていうところだけなんじゃないかなと思います。
高山一恵(以下、高山):嬉しいです(笑)。やっぱりできないということにコンプレックスがある方は多いですね。家計相談のお客さんも、「全然家計管理できてないから怒られるんじゃないかな」って思ってしまって、相談に行けないと思うようです。そこで否定されちゃうともう終わりだと思うんですけど、受容してあげるとやる気にもなるかなと思います。
愛沢さん:いい感じに乗せていただいて「大丈夫だよ。みんなわかんないから」と優しく教えてくれたのもそうですし、「お金とは」「投資とは」といった基礎から教えていただけたので、本当に楽しくスッとと入れたのが大きかったですね。
「富の最大化」と「幸福の最大化」どっちを投資で目指す?
頼藤:そんな投資ですけども、「富の最大化」と「幸福の最大化」を目指すんだったら、どっちでしょうか?
愛沢さん:私は「幸福の最大化」一択ですね。投資を始めるときから幸福の最大化をやろうという感じです。子どもが誕生したっていうことがきっかけで、投資も気になったっていう経緯なので、幸せになるために、お金に働いてもらった方が、自分の時間や将来に向けての選択肢も増えるんじゃないかと思いました。
歌舞伎町でキャバ嬢をバリバリしていたときは、「富の最大化」を目指していました。売上をあげることが一番だったので。それがその当時の幸せではあったんでしょうけど、お金というものに、自分の人生が支配されている形だったので、今思うとやっぱり孤独でしたし、それが本当の人生の幸せなのかなというと、違ったなと思います。
もちろん、ある程度、富の最大化は目指さないといけないのかもしれないですよね。でも今は、本当に幸福の最大化を目指したいです。
頼藤:投資の世界でも、どちらを目指すのかが分かれています。僕たちも最近本やメディアなどで「幸福の最大化を目指そう」と発信をしています。
お金って何のために貯めるんですか?というと、もしものときのためとか、ライフイベントのためとか、余暇のためってありますよね。おそらく多くの人がそうだと思います。
でも、貯めたはいいものの、使えないお金があります。それは、余暇のためのお金や老後資金です。余暇のために使えない理由は「今使うとなんかもったいない気がする」「売らずに持っていけばもっと増えるのに」と思ってしまうからです。
また、老後のお金も「長生きしすぎてお金がなくなっちゃったらどうしよう?」と思って使えなくなってしまいます。
愛沢さん:なるほど。確かにそういう風に思っている人は多そうですね。
お金は使ってこそ価値がある。お金を上手に取り崩すコツは?
頼藤:お金を使わずにたくさん残すと後悔しそうだなということがあるんですが、実際使えないというデータがあります。それがこちらです。
<老後資産「80歳過ぎても1割減」の実態>
内閣府「令和6年度年次経済財政報告」より
頼藤:資産の推移の平均値と中央値がありますが、どちらも老後に全然資産が減っていないことがわかりますね。80歳過ぎても資産は1割しか減っていないっていう実態があって、貯めたはいいものの、使えないっていう人が結構多いんですね。
愛沢さん:こんなにみなさん貯蓄されているんですか?2000万円弱も。
頼藤:そうなんですよ。死ぬまで資産が増えていくという推移がよく紹介されます。でも、お金は使ってこそ価値があるものなんで、使わないのはもったいないじゃないですか。ですので、最近の提案としましては、資産形成期や取り崩し期に高配当株を取り込んでみてはどうかという話をしております。
<資産形成期や取り崩し期に高配当株を活用>
(株)Money&You作成
頼藤:青の部分の資産形成期のうちにも高配当株を入れると、配当が定期的にもらえるので、高配当株を売却しなくてもお金が使えます。売却するとなると「いつ売却すればいいのかな」という問題がやっぱりあるので、定期的にもらえるものを使ってもいいよねと。
愛沢さん:確かにちょっとラッキーな感覚でもありますよね。プラスでもらえたものっていう感覚にもなりますし。
頼藤:資産の取り崩し期においても高配当株を一部取り込むことで、不労所得を一生涯得ていきます。そして緑の部分で、それまで築いてきた資産を運用しながら取り崩していきます。緑のところがあることで、ゆとりある老後を送れるんじゃないかということです。
愛沢さん:わかりやすい。
頼藤:今高配当株を紹介したんですけども、NISAを使って定期的に不労所得を得たいという人が多いと思います。そこで押さえておきたいのがキャッシュフローを生む資産です。
<キャッシュフローを生む資産>
(株)Money&You作成
頼藤:リスクが低いものから高いものに並べています。
おすすめしているのが一番下。時間を使って資産形成をするならば、少しずつ値上がりする期待もあり、定期的に配当ももらえる「高配当株」がベターです。高配当株ファンド・ETFは投資信託のことですね。1本で手軽に分散投資ができます。
お金は人生を豊かにするためのツール
頼藤:人生の幸福度を高めるのは「健康」や「よりよい人間関係の構築」だという研究がありまして、さまざまな本の中で紹介されています。もちろん、ある程度のお金は必要だけども、それよりも健康や信頼関係にお金と時間を使っていく考え方が大事だということであり、僕たちもそう思っています。
そういった本の中で『DIE WITH ZERO』はすごくいい本なんです。
この本はお金の貯め方ではなくて、お金の使い切り方を紹介する本。「死ぬまでに資産をゼロにする」という考え方を紹介しています。
たとえば、1000万円の資産があれば、1000万円分の経験を得ることができるわけですよね。でも、死んだときにこの資産が残っていると、得られたはずの経験・対価がもらえないと。せっかく貯めてきた老後資産ですから、使い切らないともったいないんじゃないの?といったところなんですよね。
思い出や経験にお金を使うと、死ぬまで幸せの配当をくれるというふうに「幸せの配当」「思い出の配当」という言葉を使っているのも素敵です。
『DIE WITH ZERO』のなかでは、こんなデータも紹介されています。
<若いときの方がお金と時間を使う価値が高い>
著書「マンガと図解 はじめてのFIRE」(宝島社)より
頼藤:活動能力というのは、身体的能力のことを指します。活動能力が高い、つまり若いときの方がお金を使う価値が高いということです。若いときの方が動き回れるし、創造性もあるし、興味もある。しかし、どんどん人間は衰えていきます。衰えたときにお金を使う価値は下がっていきますので、ちゃんと自分がお金を使う価値が高いときに計画的にお金と時間を使っていこうというところです。
寿命に向かって「富の最大化」を目指してしまうと、「お金と時間を使う価値が高い」時期を逃してしまうので、「幸福の最大化」を目指すことを視野に入れのが大切ですよ、といった提案です。
愛沢さん:グラフになるとわかりやすいですね。
高山:スタンフォード大学の研究で、35歳を過ぎると新しい音楽に興味を示さないというデータがあります。
若い頃って、「今流行りの曲は何かな」と、気にしていると思うんですよね。
愛沢さん:そうかもしれない。10代・20代のときに聴いた曲を今でもかけてしまうというか、聴くと安心するという気持ちになります。
高山:そうですよね。私も息子が中学1年生なんですけど、息子が見るからTikTokとかで流行っている歌を聴こうかなと思うんですけど、息子がいなかったら聴かないかもなと思って。
愛沢さん:そうですね。自分で再生するリストは昔の曲を聴いているかもしれないです。懐かしい曲をずっと。
頼藤:スタンフォード大学の研究によると、35歳以上の場合、95%以上の確率で新しい曲を聴こうとしないとのことです。
愛沢さん:ああ、本当にそうかもしれない。今年36歳になるので、聴かないと思いました(笑)
頼藤:僕も39歳なんで、聴かないなと(笑)
でも、知らないじゃなくて、やっぱり触れた方がいいんですよね。脳のなかで興味・創造性を司る前頭葉がどんどん萎縮していくので、それを止めるためにも興味を示したり、経験にお金と時間を投じたりすることは大事ですよね。
愛沢さん:お金の専門家の方って「お金をどう増やすか」にフォーカスしがちだと思うんですけど、お二人は、その幸せとはっていうところをすごく大切にされているので、なんか心に響くというか、安心感があります。
頼藤・高山:ありがとうございます!
頼藤:今も人生の一部なので、今も楽しんだ方がいいし、もちろん将来にも備える必要があるんですけども、今も将来も両方楽しむのが結構大事なのかなと思います。
愛沢さん:そのバランスがまた結構難しいので、具体的に就職から最後の自分の人生の終わるところをゴールとして考えると、生き方がシンプルにわかりやすい気がします。
頼藤:そうなんですよ。最近、出口をどう考えるかまで踏まえて資産形成することがようやくみなさんに浸透しだしています。これからもそういう本が増えてくると思います。
愛沢さん:終わりを決めるって、ちょっと残酷な気もするんですけど、必ず人間、最後はそうなりますからね。
高山:最後寝たきりになっちゃったときに何を思い出すかなって思ったら、やっぱり楽しかったときの思い出ですよね。そういうのを思い浮かべて、幸せな気持ちになれるのかなということです。
愛沢さん:わかります。私、本当に出産って大きなきっかけになるなあと思っていて。自分がこう最後、世の中から旅立つときに、どういった終わり方をしたいのかってやっぱり考えるようになっていく。その中でもちろん経済的もあるんですけど、お金に囲まれて旅立ちたいとはたぶん1mmも思わないですね。
家庭にお金は必要だと思うんですけど、最後何を残したいかを考えると、家族だったり、自分の大切な人とのつながりだったりします。「お金とは」「人生とは」について、高山さんを通じて考えるきっかけになったので、感謝しております。ちょっと話長くなったんですけど、「人生とは」というところを毎日ぐるぐる考えるようになりました。
高山:すごいですね。そこまで考えている人はなかなかいないかもしれない。
愛沢さん:このチャンネルをご覧になっている方は、本当にお金に興味があって詳しい方が多いと思うんですけど、お金のことを考えると自分の生き方を考え、見つめ直すきっかけになるので、本当に考えた方がいいですよね。投資という枠を超えて、人生を考えるきっかけを与えてくださったので。
高山:本当に結局お金って人生を充実させるためのツールなので、人生を考えないと、というのはありますよね。
自分の資産をいくら投資に回したほうがいい?
愛沢さん:個人的に高山さんにご相談をさせていただいているんですけども、最近思うのは、自分の資産をいくら投資に回した方がいいのかということです。目安があれば教えていただきたいです。
頼藤:お金に色をつけて、適した制度・商品で貯めることが大事です。
<お金に色をつけ、適した制度・商品で貯める>
著書「1日1分読むだけで身につくお金大全100改訂版」(自由国民社)より
頼藤:投資というと、基本的には長期の10年以上使わない将来のためのお金を用意するのにはいいんですよね。やっぱり投資だから元本割れするじゃないですか。元本割れしていると使いたくないですよね。投資はお金を増やすためにやるわけだからだから、短期・中期といったお金には振り向けない方がいいんですよ。
日々出入りするお金はやっぱり普通預金がいいですし、5年以内に使うようなお金は元本割れせずに用意したいというところがありますから、個人向け国債とか定期預金のほうが向いています。
愛沢さん:この図はなんてわかりやすいんですか。住居購入の頭金、車の購入費用。留学や結婚式も5年スパンで考えると。このあたりをしっかり自分でまとめておくと、本当に長期で投資できる金額っていうのが具体的に出てきますね。いや、これ大事ですね。(動画が公開されたら)この画面、私、スクショします(笑)
ここがきれいに整理されているといいですね。短期と中期の境目もちょっと難しかったので、3つに分けて考えるとわかりやすいですね。
頼藤:そうですね、10年以上使わないお金はNISAやiDeCoで用意していくのが良いかと思います。
あとは、いくら現預金を用意しておけばいいのかという話もあります。
<「Cash is King」現預金は一定比率持つ>
(株)Money&You作成
頼藤:投資の世界やビジネスの世界では「Cash is King」とよく言われます。キャッシュ、つまり現預金がどれだけ大事なのかということです。
現預金や国債といった無リスク資産と、株や投資信託といったリスク資産の比率は、「自分の年齢:120−自分の年齢」にするというのが一つの目安です。
たとえば資産が1200万円あるとして、40歳であれば400万円は無リスク資産で持っておきます。リスク資産は800万円となります。
年齢が上がるほど、無リスク資産の必要度が上がっていきます。60歳の場合は60:60になっていくという感じですね。無リスク資産は最低でも1000万円は用意しておくのが目安です。
愛沢さん:なるほど。うん、自分の場合で計算してしまいました。今36歳というところで、ひとつ目安があると安心しますね。
頼藤:何でも投資に回してはよくないよっていうところの目安にしていただければと思います。
そもそも、日本円は持っていた方がいい?
頼藤:他には、何か質問はありますか?
愛沢さん:あとは日本円ですね。ニュースやYouTubeを見ていると、日本円がどうなるとか持っている意味はないとか意見はいろいろありますが、日本円は持っていた方がいいですよね?
頼藤:さっきの短期と中期というのも、日本で生活するんだったら日本円が必要じゃないですか。だから日本円を持っておいた方がいいですよね。あとは、分散投資の観点からも日本円を持っていた方がベターであることがわかっています。分散投資は高山さんから習いましたよね。
愛沢さん:はい、長期と分散がとても大切と最初に習いました。
頼藤:分散はですね、ちょっと難しいんですけども、相関関係を考えて保有するということです。
相関は、−1から+1まで動くものです。+1だと同時に動き、−1だと逆の動きをすることを表します。+1だとリスクが大きくなり過ぎてしまい、-1だと打ち消しあってしまい、資産が増えないことになります。
分散投資効果を高くしながら、堅実に増やすには、0か低相関がベターです。図の緑にしているところが低相関です。
<相関マトリックス>
(株)Money&You作成
例えば日本円と米国株の「S&P500」を組み合わせて持っていると、分散投資効果があるということがわかります。金(Gold)とS&P500も0.26で低相関です。分散投資効果が効くというのが数値で出てくるんですね。
愛沢さん:面白い!
頼藤:だから日本円と米国株と金の組み合わせは、値動きと上手くつき合いながら堅実に増やすにはベターであるということです。緑になっているところの組み合わせがいいんですよね。
愛沢さん:これまたわかりやすい表ですね。
頼藤:値動きの違うものを組み合わせないと分散効果が効かないっていうことなんですね。ですから、日本円を持っている必要性はあるということも、わかると思います。
愛沢さん:そのバランスがまた難しくなってくると思うんですけども。
頼藤:そうですね。でも「Cash is King」の話もあるので、やっぱりある程度日本円は持っておいていただきたいですね。で、あとはリスク資産のなかで分散します。金は5%〜10%の割合で持っておくといいと一般的に言われています。
金はネット証券で手軽に投資ができる
愛沢さん:金を持つっていうのはどういうことなんですか?私購入したことがないんですけども、家に届くんですか?
頼藤:はい、金の延べ棒を百貨店などで買うこともできるし、あとは自分の手元には届かないんだけども、純金積立といって、会社で積み立てをしてくれるサービスもあります。あとは、金に投資する投資信託・ETFもあるんですよ。
愛沢さん:そうなんですね。いろんな種類がありそうですね。
頼藤:NISAでも買えるんですよ。
愛沢さん:え、金ってあるんですか?そうなんですね。ちょっとまだ金の分野に行ってなかった。到達してなかったです。すごいお恥ずかしい質問したかもしれない。
金は延べ棒が自宅に届くみたいな、自宅で保管するイメージがある人も全然いると思うんですけど。
高山:純金積立だと3000円からできたりとか、あとネット証券とかだと1000円からできたりするんですよ。
愛沢さん:そうなんですね。でも、金は価値が上がっていっているんですか?
頼藤:上がっています。世界的にインフレだから、インフレになると自然と上がっていきます。あと、金は世界中で一定の需要があるんですよ。その国の通貨の不振、ちょっとこの通貨、大丈夫かな?と思ったときに、みんな金を買ったりします。需要があるということは、価格は値崩れしづらいんですね。
高山:お金持ちの人たちは、世界経済の情勢が悪いなと思ったときは、割とみんな金を買っていますね。
愛沢さん:なるほど、どこかの国のある通貨に頼らず、金なんですね。
頼藤:あとはコロナショックが起こったときもお金が金に集まりましたし、戦争が起こるとお金が金に集まる。
愛沢さん:なるほど、もう少し勉強していくと金にたどり着くのかもしれないです。まだ今は、ちょっといろんな株を見ている段階なので。
頼藤:今後は金を資産の一部に入れた方がいいかもしれないですね。
愛沢さん:ああ、学びがありました。良かったです。
ちょっと質問ばかりで申し訳ないですけど、金も普通にネット証券で買えるんですか?
頼藤:はい、買えます。(証券会社のサイトで)「金」と調べれば出てきます。投資信託なら100円から投資できますよ。
愛沢さん:えー、面白い!購入してみます。新しいお買い物です。
頼藤:コイン(金貨)や金の延べ棒などになると、10万円とか30万円ぐらいになります。
愛沢さん:ちょっといろいろなところ分散して買ってみます。ありがとうございます。
本当に初心者で知らないことが多いのですが、そういう方もたくさんいらっしゃると思うので、共に学びましょうと。知らないこと恥ずかしいことではないので、知っていくことが大事だと思います。知らないを代表して発信していきます。
お金や投資の世界ではベター思考で生きるのが重要
頼藤:お時間も良い時間となりましたのでそろそろ締めたいと思います。本日は、愛沢さんがなぜ投資を始めようと思ったのかというところから、投資で目指すのは「富の最大化」と「幸福の最大化」どちらかなど色々と話してきました。
お金や投資の世界ではどちらかが絶対正解っていうのはほぼないんですよね。でも、人や状況によってはこちらがベターっていうのはあるんですよ。よくこの「ベター思考」を好きで使っていますが、視聴者のみなさんも、ぜひこの話を踏まえまして、ベター思考で実践行動していただくといいんじゃないかなと思っています。
愛沢さん:私は本当にお金や投資の初心者だったんですけど、高山さんと出会い、もう本当にイチからいろいろ教えていただいたことが、どう自分が生きたいか、どういう人生を送りたいかっていうところをすごく考えるきっかけになりました。
めちゃくちゃ初心者でお恥ずかしいんですけども、学ぶことは楽しいなと改めて感じましたし、出会いに感謝しております。ありがとうございます。これからも自分なりにいろいろ学んでいって、人生が豊かになるように努力していきたいと思います。ありがとうございました。
今回の内容の動画もぜひご覧ください。
【関連記事もチェック】
・【愛沢えみりと考える】「富の最大化」と「幸福の最大化」、投資で目指すのはどっち?【Money&YouTV】
・【新NISA】1株だけで株主優待がもらえる19銘柄
・厚生年金で絶対やってはいけない5つのこと
・新NISAの成長投資枠で狙え!1株だけでもらえる優待16銘柄【Money&YouTV】
・いずれ来る「数年に一度の大暴落」への備えと心構え|マネラジ。#157
頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万9000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍100冊、累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue
この記事が気に入ったら
いいね!しよう