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19/10/04

保険

スマホで入る少額保険「スマホ保険」に入るべき? 既存の保険は不要なのか

保険会社はここ数年、申込から保険金請求までネットで一貫して行う保険会社や商品も発売してきました。加えて最近では、スマホですぐ加入できる「スマホ保険」も登場しています。こうした保険を利用すれば、普通の保険はもう不要なのでしょうか。今回は、スマホで入れる保険を確認してみたいと思います。

スマホで入れる保険が登場

以前より損害保険分野には、大手携帯会社経由で加入できる保険があります。すでに携帯電話本体の契約で本人確認を済ませているため、保険の申し込みを簡素にできるのです。保険料は毎月の通信費と一緒に支払うこともできます。
こうした保険には、たとえば、

・自動車保険(1Dayなど短期のもので、シェアやレンタルなど、所有していない車両が対象)
・ゴルファー保険(1Dayなど短期のもの)

などがあります。日ごろからではなく、そのとき利用する分だけの保障・補償があればいい、という場合に使えます。

近年では、SNSの運営会社が保険代理店となった、スマホで加入できる保険が出てきています。中には、スマホ専用の保険や、スマホのアプリを使って加入できる保険もあります。
こうしたスマホ保険には、たとえば、

・ レジャー保険(遭難時の救助など)
・ ペット保険
・ スポーツ保険
・ 弁護士費用保険(あおり運転や痴漢えん罪などにも対応)
・ スマホの修理代補償(動産保険)

など、幅広い保障・補償内容のものがあります。
保険に加入するときに必要な個人情報や本人確認をスマホやアプリで簡単にやりとりすることで、すぐに加入できるのが大きなポイントです。

既存の保険よりもライトな「ミニ保険」

スマホ保険の多くは、ミニ保険(少額短期保険)と呼ばれるものです。これは、既存の保険会社が販売してきた保険と比べて保険料が安く、保険金額も少額で、保障(補償)される期間が短いものがメイン。一般的な保険会社よりも緩い条件下での経営を認められた保険会社が販売しています。

日本少額短期保険協会「2018年度少額短期保険業界の決算概況について」によると、ミニ保険の契約件数・保険料は年10%超のペースで増加。2018年度の保険料収入は1032億円となっているそうです。

こうしたミニ保険が増えた背景には、若い世代の保険離れがあるとよく指摘されます。実際はどうでしょうか。

生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」では、3年ごとに世帯主年齢別の生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率を調査しています。
若い世代と、全体の平均加入率を示したものが次のグラフです。

生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」より作成
(40歳以上のデータは省略)

平成21年時点の29歳以下の生命保険加入率は55.6%と低く、全体や30歳以上から比べても大きな差がありました。しかし、その後加入率は徐々に増加。平成30年時点で29歳以下の生命保険加入率は72.2%となっています。これでも、全体の平均から見ればやや低いのですが、「若者が保険離れしている」というまでの材料にはできないと思います。

若者が保険に求める内容が変わった

しかしながら、以下は筆者の肌感覚ですが「若者が保険に求める内容が、変わってきた」のは事実です。

40歳以上の世代が20代・30代だった頃(1990年代~2000年代)には、次のような「保険のセオリー」がありました。
・世帯主(主に男性)は、家族の為に保障額数千万円の「定期死亡保険」に加入する(一度入ったらそのままずっと続ける)
・積立を目的にして、予定利率の高い(リターンが多い)「円建て終身保険」に加入する
・がん保険や医療保険は死亡保険や責任準備金が含まれていた(=現在の完全掛け捨てタイプより保険料が割高だった)が、加入する
・自動車は多くの世帯が所有しているので、自動車保険にも加入する

これに対し、現在の20代・30代には、保険に対して以下のような保障・補償を求めているように感じます。
・共働きが主流の時代、死亡保障よりも就労不能など生存時の保障を求める(生活環境の変化も多いので、保障内容も細かく見直す)
・低金利の影響で、保険でお金を増やすのではなく、投資性商品を求める
・がん保険や医療保険は、掛け捨てで安価、かつ保障内容の良いものを求める
・自動車は所有するのではなく、シェアやレンタルで利用するので、短期間・スポットで加入できる自動車保険を求める

これらをまとめると、保険には
・保障の多様化
・見直しの回数の増加
・『所有』の継続加入から、『利用』のスポット加入
といった具合に、気軽に簡単に加入できることが求められているといえそうです。これがスマホ保険の拡大へ繋がっているのでしょう。

スマホ保険は既存の保険にプラスして使うべき

とはいえ、スマホ保険は、あくまで「少額短期保険」がメインです。
これまで営業担当を通して加入してきた、既存の保険のほうが内容がよく、高額な保障・補償が受けられるでしょう。スマホ保険は、一時的に必要であったり、高額な補償が不要だったりするからこそ、コストを抑えて加入できる保険だということを押さえておいてください。
したがって、スマホ保険は既存の保険にプラスして加入する、と考えるべきです。

しかしもちろん「1日だけ保険をかけたい」「うっかり申し込みをしていなかった」などというときに、すぐに利用できる点はスマホ保険の強み。いざという時に活用すると安心です。

佐々木 愛子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種

国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中心に500世帯以上と契約を結ぶ。FPとして10代のうちから金融、経済について学ぶ大切さを訴え活動中。

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