25/03/28
時間を浪費するだけ…絶対やってはいけない「5つの節約」

資産を増やすためには「収入を増やす」「支出を減らす」の両方が重要です。しかし、昨今の日本ではなかなか収入を増やすのは難しいため、まずは支出を減らす=節約に励む方も多いのではないでしょうか。それ自体は良いことですが、世に出回っている節約法の中には、実は「時間を無駄にするだけで、節約効果もさほど高くない」ものが存在します。
今回は、「時間を無駄にするだけ」の間違った節約法を5つ紹介します。ついやってしまっていないか振り返るきっかけにしてください。
時間を無駄にする節約①スーパーをハシゴする
時間を無駄にするだけの間違った節約法の代表格として挙げられるのは「スーパーをハシゴする」ことです。「Aスーパーは野菜が安い」「Bスーパーは肉や魚に力を入れている」など、スーパーによっても得意とする分野はあります。お手頃な値段で良い商品が買えればそれに越したことはありませんが、何軒もスーパーを回って買い物をするのはあまりに非効率です。非効率なうえに、ついつい余計なものを買ってしまいかえって出費が増えてしまうことも考えられます。
時間を無駄にせず上手に節約するためには、メインとして使うスーパーを決め、事前に何を買うかを決めてから向かいましょう。無駄なものを買わなくて済むうえに、かかる時間も各段に短くなります。在宅勤務をしているなど自宅にいることが多く、確実に受け取れるならあえてネットスーパーを使い、買い物に行く機会自体を減らすのも一つの選択肢です。
時間を無駄にする節約②コンセントをこまめに抜き差しする
コンセントをこまめに抜き差しするのも、かかる時間の割に効果が薄い節約であるため、止めたほうが無難です。確かに、コンセントを抜けばその間は通電しなくなるため、電気も消費しなくなります。しかし、再びコンセントを入れる=起動させる際は消費電力が大きくなるため、こまめに抜き差しすることでかえって電気代がかかるかもしれません。
また、電化製品によってはコンセントのこまめな抜き差しにより故障しやすくなるものもあります。節約のためにコンセントを抜き差ししても、それが原因で故障し、修理や買い替えにお金がかかっては意味がありません。
使わない電化製品のスイッチは切るなど基本的なことに気を付けつつ、一家で旅行のために家を空けるなど数日間留守にする場合だけコンセントを抜くなどメリハリを付けましょう。
時間を無駄にする節約③時間をかけて少しでも安く買おうとする
家電製品など、高額なものを買おうとする場合に延々と価格を比較し少しでも安く買おうとするのも、かかる時間の割に効果が薄いという意味で時間の無駄になる節約と言えます。さまざまな店舗での販売価格をチェックしようとすると、それだけでかなりの時間を費やしかねません。
さらに、一見安そうに見える店舗でも送料が高かったり、納期がだいぶ先になったりなど、結局満足度の低い買い物になりかねないリスクをはらんでいます。表面上の価格にとらわれ過ぎず、「信頼できる店舗で、適正な価格で物を買う」ことを心掛けましょう。
時間を無駄にする節約④無料イベントに参加する
ショッピングセンターやスーパー、住宅展示場で企業が行う無料イベントに参加するのも、時間を無駄にする節約と言えます。
そもそも、企業が無料イベントを行うのは「イベントに来てくれた人に対し、自社の商品・サービスを勧めたいから」です。たとえ、トイレットペーパーやラップなどの生活雑貨、子どものおもちゃなどがもらえたとしても、買うつもりがない商品・サービスの勧誘を受けるのは時間の無駄になります。特に、断るのが苦手な性格の方にとっては、勧誘を受けることが甚大なストレスになるため、そのような意味でもおすすめできません。
時間を無駄にする節約⑤家計簿をきっちりつけすぎる
意外かもしれませんが「家計簿をきっちりつけすぎる」のも、時間を無駄にする節約になるため注意してください。家計簿をつけるのは、自分や家族のお金の使い方の傾向をとらえるという意味では非常に有意義です。しかし、毎日すべての支出を洗い出し、それをアプリやパソコンに入力するのはかなりの労力を伴います。
もともと几帳面な性格で入力作業が何ら苦にならないなら別ですが、苦痛に感じることを無理に続ける必要はありません。家計簿をつけるなら、アプリでレシートを読み込んだり、日付ごとにレシートを貼り付けていったりなど、簡単な方法でも十分効果はあります。性格や生活スタイルを踏まえ、無理のない方法で続けましょう。
固定費の見直しは一度やれば効果あり
逆に、時間を無駄にせずにできる効果の高い節約として挙げられるのが「固定費の見直し」です。具体的な例をいくつか紹介します。
・携帯電話を格安プラン、格安SIMに切り替える
・使わないサブスクを解約する
・保険を見直し、保障が重複しないようにする
節約は重要ですが、時間を無駄にするだけの方法でやってしまうと、自分や家族が甚大なストレスを抱えることになります。長い目で見れば逆効果になるため、節約法を試す際は「時間を無駄にせず、効果が見込めるか」を考えてからにしましょう。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)
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