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20/07/12

家計・ライフ

上乗せキャンペーン合戦の「マイナの乱」。マイナポイントの受け取りはどのキャッシュレス決済にすべきか

7月から、マイナポイントの予約申し込みが始まりました。「5000円分の還元が受けられてお得!」とさっそくお手持ちのキャッシュレス決済サービスで登録……するのはちょっと待って! というのも、マイナポイントの受け取り手続きをするだけで、独自のポイント上乗せを行う決済サービスが続々登場しているからです。受け取り先を選べば、さらにお得になりますよ。

そもそもマイナポイントとは?

マイナポイント事業は、マイナンバーカードと対象のキャッシュレス決済サービスを登録(紐付け)することで、ポイントの還元を受けられる制度です。
対象の決済サービスは電子マネー、スマホ決済(QRコード決済)、クレジットカードなど100種類以上あります。

紐付けた決済サービスでチャージまたは買い物をすると、チャージ額や購入額の25%分(上限は累積で5000円分)の還元が受けられます。

なお、受け取れるポイント名は「マイナポイント」ではなく、選択した決済サービスのポイントになります。たとえば、PayPayを選んだ場合、PayPayに2万円チャージすると、5000円分の「PayPayポイント(マイナポイント)」が受け取れるため、2万円で2万5000円分使える、というわけです。

上乗せが受けられる決済サービスはどれ?

決済サービス各社のなかには、マイナポイントの受け取り先に選ぶことで、独自の上乗せ還元を実施しているところがあります。これを利用すれば、マイナポイントの5000円分にプラスして還元が受けられるため、よりお得になります。
決済サービス各社も、自社のサービスを使ってもらい、顧客を増やすチャンスですから、このようなキャンペーンを実施しているのでしょう。

具体的には、以下の決済サービスで上乗せがあります。

●上乗せのある決済サービス一覧

(2020年7月18日時点・筆者作成)

たとえばWAONなら、マイナポイントの受け取り先に指定してチャージすると、チャージした金額に応じてポイントが上乗せされます。最大で2万円チャージすると、5,000円分のマイナポイントに加えて、2,000円分のポイントが追加でもらえますので、合計2万円で2万7000円分使えることになります。

メルペイの場合、最大2,000ポイントの還元に加えて、抽選も行われます。1等1,000万円分が1人、以下約13万人の方に当たるようになっています。メルペイのほか、PayPayやnanacoなどでも抽選を開催しています。

また、LINE Payでは割引のクーポンが毎月5枚、3か月にわたって配布されます。このクーポンは、マイランクによる配布(ランクに応じて1〜10枚)とは別に行われますので、プラチナランクの人は毎月15枚、3か月で45枚のクーポンが手に入れられます。
なお、これからも各社のキャンペーンが発表される可能性があります。

還元の「上方修正」をする決済サービスも登場しています。d払いは当初マイナポイントの受け取りで500円分の上乗せとしていましたが、これに1,000円追加。1,500円分が上乗せされます。さらに、2020年9月〜2021年3月末までの間、チャージまたは決済をすることで1,000円分上乗せされるので、還元の合計は2,500円分となります。

利用にあたって、サービスごとに細かなルールが異なるケースがあるので注意しましょう。そもそもチャージでもらえるのか決済でもらえるのか、いつからの利用が対象になるのか、マイナポイントや上乗せの還元がいつ頃もらえるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

子供の分のマイナポイントは「違うキャッシュレス決済サービス」で

マイナンバーカードは誰でも作れますし、マイナポイントは手続きをすれば誰でももらえます。ですから、子供の分も忘れずに申請しましょう。たとえば、夫婦と子供2人の4人家族なら、少なくも合計2万円分のマイナポイントを手に入れることができます。

15歳未満の未成年者のマイナポイントの申請は、保護者などが代わりにできます。また、未成年者のマイナポイントは、その保護者などのキャッシュレス決済サービスで子供の分のマイナポイントを受け取ることができるのです。

ただし、同じキャッシュレス決済サービスに複数人のマイナポイントを合算して付与することはできません。つまり、上記のお得な上乗せを1人で複数回受けることはできない、ということです。

ちょっと面倒ですが、複数のキャッシュレス決済サービスを用意して、一つずつ手続きをしましょう。

マイナポイントを受け取るキャッシュレス決済選び3つのポイント

お得なマイナポイントの上乗せについて見てきましたが、ただ単に金額だけで選ぶのは早計です。より上手に使うために、マイナポイントを受け取るキャッシュレス決済選び3つのポイントをまとめます。

●(1)使える店が多いかどうか

マイナポイントをもらっても、使える店が少なければ意味がありません。使える店が多いほど、単純に利便性は高まります。チェーン店はもちろん、個人経営の店などでも利用できるとお得ですし、現金決済の手間もなくなります。

●(2)生活圏で使えるのか

いくら使える店が多くても、自分の生活圏で使える店が少ないのでは意味がありません。特に前払い(チャージ)をして使うサービスの場合、使える店が少ないと、お金が使い切れずに残ってしまいます。だからといって無理に使うと、今度は無駄遣いになってしまう可能性もあります。ですから、自分がよく行く店や、よく利用するサービスで使えるのかも確認しましょう。

●(3)普段から貯めているポイントと相性が良いか

たとえばドコモユーザーでdポイントを貯めているならd払い、楽天会員で楽天ポイントを貯めているなら楽天ペイという具合に、普段から貯めているポイントと合算するようにすれば、ポイントが集約でき、一度の買い物でたくさんのポイントが使えるので便利です。

まとめ

2020年6月までで終了した5%・2%の「キャッシュレス・消費者還元事業」に続く今回のマイナポイント事業。もともと5000円分の還元は大きいですし、さらなる上乗せ還元を受ければさらにお得です。ぜひ活用して、家計に役立ててください。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍90冊、累計150万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。

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