25/03/06
新NISA「成長投資枠」お金のプロ注目の投資信託10本

※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
新NISAの成長投資枠で購入できる投資信託は約2000本(2025年3月3日調査時点)がリストアップされています。日本で投資できる投資信託は約6000本ですから、その約3分の1に絞られます。
とはいえ、さすがに2000本は多いですよね。成長投資枠で投資するなら、どのような投資信託がよいのでしょうか。
今回は、新NISA「成長投資枠」で投資したい、お金のプロが注目する投資信託を3本紹介します。
新NISA「成長投資枠」はどんなときに使う?
新NISAでお金を減らさずに増やすためには、基本的にはつみたて投資枠を活用し、じっくり時間をかけて資産形成するのが良いでしょう。
つみたて投資枠だけで月10万円まで投資できます。たくさんの投資信託に投資する必要はなく、1本、2本で十分です。リスク許容度(損失に耐えられる度合い)が低いのであれば、株や債券など複数の資産に投資するバランス型投資信託、高いのであれば外国株に投資するインデックス型投資信託などが候補になります。
一方、つみたて投資枠では投資しにくいものの、有望な指数に投資する投資信託もあります。たとえば、後述する「NASDAQ100」は、米国の代表的なS&P500を凌駕するパフォーマンスで注目されています。しかし、本稿執筆時点(2025年3月6日)でNASDAQ100に投資できるつみたて投資枠の商品は1本しかなく、信託報酬も高めです。その点、成長投資枠で投資できる投資信託ならば、より低コストでNASDAQ100に投資できます。
つまり、成長投資枠は、つみたて投資枠の対象商品とは一味違う、魅力のある商品に投資することが可能です。成長投資枠には、後述する通り、投資してはいけない地雷商品も多いため、商品選択は慎重にしなければならないものの、プラスアルファのリターンを狙う戦略が可能です。
>>楽天証券はこちら
新NISA「成長投資枠」お金のプロが注目する投資信託3本
新NISAの成長投資枠で買うべき、お金のプロが注目する投資信託を3本ピックアップしてみました。なお、以下金額・手数料率などは断りのない限り2025年3月6日時点のものです。
【日本高配当株に投資する低コストファンド】
・SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
設定日:2023年12月12日
純資産総額:885億円
基準価額:11,624円
信託報酬(税込):年0.099%
実質コスト:0.068%(2024年4月11日~2024年10月10日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:3.94% ※2025年1月31日時点
分配金利回り(1年):4.92%
配当利回り水準が平均より高い銘柄を中心に投資する日本高配当株ファンドです。NISA成長投資枠で購入できます。分配金は2024年4月140円、7月140円、10月140円、2025年1月140円と出ていて、分配金利回りは4.92%。信託報酬は年0.099%と日本高配当株ファンドの中で最安水準。SBI証券のユーザーにとって利用価値の高い商品です。
・Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
設定日:2024年1月31日
純資産総額:159億円
基準価額:11,205円
信託報酬(税込):年0.10725%
実質コスト:0.075%(2024年5月31日~2024年12月2日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:4.1% ※2025年1月31日時点
分配金利回り(1年):2.74%
日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い50銘柄に投資。「日経平均高配当株50指数(トータルリターン)」の動きに連動する投資成果をめざす投資信託です。年6回、奇数月の30日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行い、分配金を支払います。年金を受取っている人が利用すると、奇数月は分配金、偶数月は年金と、毎月収入のある状態を作ることができます。
【米国高配当株に投資する低コストファンド】
●VYMに投資する低コストファンド
・楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
設定日:2018年1月10日
純資産総額:238億円
基準価額:23,860円
信託報酬(税込):年0.192%
実質コスト:0.162%(2023年7月19日~2024年7月16日)
トータルリターン(5年・年率):20.06% ※2025年2月28日時点
リスク(5年・年率):19.51% ※2025年2月28日時点
組入銘柄の配当利回り:2.98%
分配金利回り(1年):--
・SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
設定日:2024年1月30日
純資産総額:166億円
基準価額:11,590円
信託報酬(税込):年0.1238%
実質コスト:0.049%(2024年5月21日~2024年11月20日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:2.98%
分配金利回り(1年):2.81%
いずれも「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」へ投資する高配当株ファンドです。楽天のほうは「楽天VYM」、SBIのほうは「SBI VYM」と呼ばれます。VYMは大型株のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されるETFです。楽天VYMは分配金を出していませんが、SBI VYMは「年4回決算型」。2024年5月と8月に80円、11月は85円の分配金が出ています。
●SCHDに投資する低コストファンド
・楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
設定日:2024年9月18日
純資産総額:1348億円
基準価額:10,447円
信託報酬(税込):年0.192%
実質コスト:--
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:3.77%
分配金利回り(1年):--
・SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
設定日:2024年12月20日
純資産総額:1184億円
基準価額:9,792円
信託報酬(税込):年0.1238%
実質コスト:--
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:3.77%
分配金利回り(1年):--
いずれも「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」に投資して配当収益の確保と中長期的な値上がり益の獲得をめざす投資信託です。SCHDは連続10年以上配当を続けている約100銘柄で構成されているETFです。どちらも2024年に登場したまだ新しい投資信託ですが投資家には人気で、すでに純資産総額が1000億円を突破しています。
【日本連続増配株に投資する低コストファンド】
・iFreeNEXT 日経連続増配株指数(年4回決算型)
設定日:2023年11月22日
純資産総額:4億円
基準価額:10,647円
信託報酬(税込):年0.451%
実質コスト:0.236%(2024年4月23日~2024年10月21日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:2.50%
分配金利回り(1年):1.43%
「日経連続増配株指数」という指数に連動するインデックスファンド。10年以上連続増配をする銘柄の中から連続増配年数でランク付けされた上位70社に投資を行います。純資産総額はまだ高くないのですが、信託報酬は0.451%と日本の連続増配株ファンドのなかでは最安になっています。配当利回りの観点では高配当株ファンドより見劣りしますが、増配株は高配当株よりも値上がり期待が高く、市場全体の暴落にも強い特徴があります。
【米国連続増配株に投資する低コストファンド】
・SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
設定日:2024年2月28日
純資産総額:20億円
基準価額:11,079円
信託報酬(税込):年0.1238%
実質コスト:0.100%(2024年5月21日~2024年11月20日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
組入銘柄の配当利回り:1.77%
分配金利回り(1年):1.71%
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)へ投資する連続増配株ファンドです。「SBI VIG」と呼びます。VIGは大型株で連続10年以上増配した実績のある銘柄で構成されるETFです。配当利回りは1.77%とやや低めですが、組入銘柄数は約340銘柄と多く、広く分散投資のできる連続増配株ファンドです。信託報酬も年0.1238%と、連続増配株ファンドのなかで最安水準となっています。
【NASDAQ100に投資する低コストファンド】
・ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
設定日:2023年3月31日
純資産総額:2758億円
基準価額:18,258円
信託報酬(税込):年0.2035%
実質コスト:0.217%(2023年9月21日~2024年9月20日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
・楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド
設定日:2024年1月30日
純資産総額:835億円
基準価額:12,300円
信託報酬(税込):年0.198%
実質コスト:0.151%(2024年1月30日~2024年10月15日)
トータルリターン(年率):--
リスク(年率):--
S&P500の過去の運用パフォーマンスを凌駕する指数として「NASDAQ100」があります。NASDAQ100はナスダック証券取引所の上場銘柄のうち、金融業を除く時価総額上位100社で構成。構成銘柄の約6割が情報技術系となっています。いずれもNASDAQ100の値動きを利用してお金を増やす期待ができます。
>>SBI証券はこちら
新NISAでは、つみたて投資枠の対象外の投資信託でも、成長投資枠で投資することで利益が非課税にできます。とはいえ、どんな商品でもいいわけではありません。お金を増やせる投資先に投資しましょう。
【関連記事もチェック】
・新NISAの成長投資枠で狙え!1株だけでもらえる優待16銘柄【Money&YouTV】
・「昭和生まれの親」のお金の常識にとらわれる人の残念な末路
・「高収入なのに貧乏人」が買うのを止められない、貧乏を招く5つのモノ
・定年後に払い続けると貧乏を招く5つの支出
・「金持ち老後」と「貧乏老後」を分ける決定的な5つの違い

頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。日テレ「カズレーザーと学ぶ。」、TBS「情報7daysニュースキャスター」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「定年後ずっと困らないお金の話」(大和書房)など書籍100冊、累計180万部超。日本年金学会会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki

この記事が気に入ったら
いいね!しよう