connecting…

  • NISA
  • FIRE
  • Money&You TV
  • 確定拠出年金「iDeCo」「企業型」
  • マネラジ。
  • ふるさと納税
  • 届け出だけでお金がもらえる! 給付金制度を活用しよう
  • セミナーレポート
  • まとめ記事/チェックテスト
  • 歴女の投資ファイル
  • ズボラでも出来るシリーズ
  • 投資信託でプチリッチ!「投信ウーマン」
  • 投資女子への道
  • 恋株
  • ぽいきさんの幸せを呼び込むシリーズ
  • 大人女子を応援!家庭で出来る漢方の知恵
  • 読書ブロガー小野寺理香のブックレビュー
  • 駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記
  • “逆打ち”お遍路をご紹介

19/12/03

相続・税金・年金

2020年からスマホとマイナンバーカードで確定申告が可能に

年が明け、正月ムードが過ぎ去るとすぐやってくるのが確定申告です。毎年2月16日〜3月15日の期間中は、確定申告をする人たちで税務署が混雑しますから、税務署で確定申告しようとすると、時間も労力もかかります。
しかし、e-Taxを利用すれば、家で確定申告の手続きが完了します。
さらに、2020年からは、e-Taxを使うと青色申告で得するケースも!

「でもなんだか難しそう」「面倒くさい」そう思う方におすすめしたいのが、マイナンバーカードとスマホを使った確定申告。2020年よりできるようになります。今回は、その概要と手順を紹介します。

スマホでできるようになる「マイナンバーカード方式」の確定申告

確定申告は、前年1年間の所得から正しい所得税の金額を計算すること。所得税を払いすぎていれば差額が還付されます。逆に、所得税が足りなければ納める必要があります。
会社勤めの方は会社が手続きをしてくれる(年末調整)ので基本的には不要ですが、個人事業主の方は毎年自分でします。また、副業や投資で稼いだ人、住宅ローンを新たに組んだ人、ふるさと納税をした人などは、確定申告をしなければならないケースもあります。

この確定申告をネット上で済ませることのできるシステムがe-Taxです。
e-Taxには、3つの方式があります。

国税庁「e-Tax利用の簡便化の概要について」

以前は「現行方式」しかなかったのですが、2019年からはより簡単にできる「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」が追加されています。どの方式を使うかで、事前準備や必要なものが違います。

2020年からは、スマホで「マイナンバーカード方式」の確定申告ができるようになります。この方式だと、マイナンバーカードと対応したスマホがあれば、税務署などに足を運ばずに確定申告ができます。

もっとも、マイナンバーカードは必要になりますので、まだ持っていない人は先にマイナンバーカードを作らなければなりません。発行には1か月前後かかりますので、早めに準備をしておきましょう。

e-Taxで青色申告すると10万円分得!

e-Taxで確定申告をする最大のメリットは、所得から差し引くことのできる金額(控除額)を10万円分増やせることにあります。

これまで、青色申告で65万円の控除を受ける人の場合、
・ 青色申告特別控除 65万円
・ 基礎控除 38万円
(合計)103万円
を、所得から差し引くことができました。所得税の金額は、所得に税率を掛けて計算しますから、所得が少なくなると有利なのですね。

しかし、2020年からは、
・ 青色申告特別控除 55万円
・ 基礎控除 48万円
(合計)103万円
と、合計の金額は変わらないのですが、青色申告特別控除の額が10万円減り、基礎控除の額が10万円増えます。

そこで、e-Taxを利用して青色申告を行うと
・ 青色申告特別控除 65万円
・ 基礎控除 48万円
(合計)113万円
と、青色申告特別控除の控除額をこれまでどおりにできます。つまり、控除額の合計を10万円分増やすことができるのです。

控除額が10万円分増えることで税金がどれくらい減るかは、各人の所得によって変わってきますが、年数万円単位になることもありえます。数年、数十年とそれが積み重なったら、かなりの差となるでしょう。

なお、青色申告や白色申告で10万円の控除を受けている人は残念ながら対象外。この増額を受けることはできません。もっとも、e-Taxで確定申告をすると、税務署に出向いたり書類を郵送したりする手間が省けますし、払いすぎた所得税の還付も通常の確定申告より早く行われるのはメリットといえるでしょう。

スマホでマイナンバーカード方式の確定申告をするには

スマホでマイナンバーカード方式の確定申告をするには、マイナンバーカードとマイナンバーカード対応のスマホが必要です。
すでにお話ししたとおり、マイナンバーカードは事前に用意してください。通知カードではできません。スマホは、iPhone7以降、AndroidはNFCスマートフォンが必要です。公的認証サービスポータルサイトに、対応するスマホの一覧表がありますので、確認してみましょう。

その後、スマホでマイナンバーカードを読み込み、スマホ専用の画面を使って確定申告書を作成し、送信できるようになる予定です。領収書などの送付も不要なのですが、最低でも5年間は保管することが義務付けられています。確定申告書類と一緒に、保存しておきましょう。

なお、正式なサービスの開始は2020年1月31日からの予定です。

まとめ

スマホでマイナンバーカード方式の確定申告ができるようになることで、e-Taxの手順はより簡単になるでしょう。65万円の青色申告をしているものの、これまでe-Taxをしたことがないという方も、10万円分の控除額アップをめざして、ぜひ取り組んでみてください。

山田 香織 中小企業診断士、 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

FP歴10年。会計事務所で11年間、経営・税務相談業務を経験した後、FP事務所を開業。
個人から中小企業者まで経営に関する相談実績がある。現在は、会計・税務の経験を活かして、家計・経営相談を受ける。執筆活動も積極的に行う。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連するみんなのマネー相談(FP Cafe)

50歳から正社員とパート、どちらが得?

年金神奈川県 いいね 2
2015/12/06

主人は自営業で二人で国民年金を20年以上払ってきました。 
50歳になって私は正社員になり厚生年金に。主人は会社で厚生年金を始めました。
正社員といっても手取りで20万円程度で残業代もボーナ...

マネー相談の続きを見る

国民年金基金か確定拠出年金か

年金広島県 いいね 2
2016/10/31

▼プロフィール
年齢:夫 48歳、私 37歳
住居:賃貸マンション
職業:夫(彼) 正社員、私 アルバイト
貯金:夫(彼) 約4000万円、私 約2500万円
年収:夫(彼) 約150...

マネー相談の続きを見る

▼プロフィール
年齢:私 53歳、妻 37歳 娘 小学校6年生
住居:私 賃貸マンション暮らし
職業:私 契約社員、妻 アルバイト
貯金:私 約400万円、妻 約600万円
年収:私 ...

マネー相談の続きを見る

閉じる
FP Cafe® お金の相談をするなら、一生涯の「お金の相談パートナー」へ