25/05/30
お金持ちがしている「お金を使わない」5つの習慣

収入は増えないのに、物価上昇が続いて支出ばかりがふくらんでいる現状に、生活しづらさを感じている人も少なくないでしょう。でもこれは、生活を見直す絶好のチャンスかもしれません。お金を増やすためには、支出を減らすことを意識しなければなりません。
今回は、お金持ちがしている「お金を使わない生活」のための5つの習慣をご紹介。お金を使わない生活習慣を実践して、消費の最適化を目指していきましょう。
お金が貯まる人は「お金を使わない日」を作っている
お金は貯まるものではなく、貯めるものです。たとえ収入が変わらなくても支出が減れば、貯蓄に回せるお金が増えます。
お金が貯まる人は、お金を使わないノーマネーデーを設けて、無駄遣いをしないようにしています。ノーマネーデーには、食材で足りないものを買うのではなく、有り合わせのもので献立を考えます。また、代用品が利用できないか創意工夫してみます。そうすると、これがないとダメだと思っていたものでも、案外買わなくても済んだということが多いものです。出かけて行けば時間もかかるし、いま必要でない物まで買ってしまいがちです。「お金を使わない」と決めることで、自制心を鍛えることができます。買わない生活は、自分にとって本当に必要なお金の使い方は何かに気づく機会でもあるのです。
お金を使わない生活・買わない生活を実践するためにお金持ちがしている5つの習慣を紹介します。
お金を使わない習慣1:不要なものを手放す
私たちは、物はたくさんある方が豊かで幸せだと思い込んでいるところがあります。しかし、よく部屋を見渡すと、買ったものであふれていて窮屈な思いをしている場合が多いものです。テーブルの上に置きっぱなしの物、クローゼットからあふれた洋服、いつか片づけようと思っている雑貨…。こうした物を見るとストレスがかかり、そのストレスを解消するために新たなものを買ってしまうという悪循環に陥ることもあります。
お金持ちは、不必要なものを手放し、身の回りにあるものをお気に入りのものや大切なものだけにします。必要最小限のものだけにすると家の中が整理され、掃除や片づけがラクになります。ものを収納管理する労力が減ると、イライラから解放され、ムダな買い物をしなくなるといいます。ですから、身の回りに不要なものが多いならば、手放してみるのがよいでしょう。
お金を使わない習慣2:買い物する曜日や時間を決める
お金が減る行動をしていては、お金を貯めることはできません。小さなことですが、お金が残っていく買い物習慣を身につけましょう。
冒頭のノーマネーデーの例は、買い物をする日を決めて、それ以外の日は買い物をしないというものです。どんなに努力しても購買意欲を刺激するものに触れれば、買いたくなるものです。ですから、買い物をする日や時間を決めることによって、何となく買い物をする習慣を封印して、買わないことにチャレンジしてムダな支出を減らすのです。まずは週1回などで試してみてはいかがでしょうか。
お金を使わない習慣3:買うものリストと欲しいものリストを作る
たとえ「必要なものしか買わない」と心に決めていても、誘惑に負けて失敗しやすいものです。また、「できるだけ買わない」と我慢しすぎるとストレスがかかり、逆に爆買いしてしまうかもしれません。自分の消費行動をコントロールするには、買うものと欲しいものをリスト化することをおすすめします。
買うものリストは、日用品や消耗品がなくなる前にリストアップしておいて買うことで、だぶりを防ぎ在庫を増やさずにすみます。買い物するときには、短時間で買い物を済ませることができ、不必要なものに目移りしないメリットもあります。
また、欲しいものリストは、買う前に一定期間(1か月など)寝かせておいて、「買わない」チャレンジをするというものでもあります。「あったらいいな」と思うものや気まぐれで持ちたいと思うものは、後になればどうでもいいと感じるものもあります。欲望のままに買うのではなく、時間を置くことで欲望に歯止めをかける作戦です。よく考えてから選べば、満足感でいっぱいのものを買うことができます。
お金を使わない習慣4:ストック品、買いすぎを減らす
「いつか使うかもしれない」「まとめ買いするとお得」という考えから、ついで買いや必要以上のストック品を買うクセがあれば見直しましょう。置くところもないのに安いからといってたくさん洗剤を買ってしまう、おいしそうだと食料品を衝動買いする人は要注意です。たくさんあるからといってムダに使う、賞味期限切れになって捨てるようではお得な買い物とはいえません。本当は買わなくてもよいムダな買い物は支出を増やすことにつながります。
お金を使わない習慣5:お金を使わない趣味を持つ
買い物を娯楽や暇つぶしにしているようでは、お金は減ってしまい、いつまで経ってもお金を貯めることはできません。世の中には、お金をかけなくても楽しめるものはたくさんあります。趣味の幅を広げて、お金がかからないもので楽しみましょう。たとえば、自宅近くを散歩する、公的な機関が運営するサークル活動に参加するのもいいでしょう。また簡単な料理をする、DIY、家庭菜園など作る趣味は、自分でやってみて誰かを喜ばせることができたときは、もっと嬉しいでしょう。
「お金を使わない生活」とは
お金を使わない生活は、ムダなものを買っていた今までの買いすぎの習慣を修正することができます。買い物に制限をかけることで、自分の暮らしに本当に必要なものが見えてくるのです。たくさん買わなくても生活できることに気づけば、自分に大切なものは何か、お金を大切に使っていこうと思え、お金が残っていきます。お金は使うためにあります。だからこそ、何となく安易にお金を使うのではなく、自分の幸せや豊かさのために価値のあるものにお金を使っていきたいものです。
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池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®
証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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