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25/05/17

相続・税金・年金

【知らないと大損】ねんきん定期便(年金定期便)に載らない5つの隠れ年金

【知らないと大損】ねんきん定期便(年金定期便)に載らない5つの隠れ年金

誕生月に届くねんきん定期便(年金定期便)。支払い月数や将来受け取れる年金の見込額などが掲載されています。ねんきん定期便(年金定期便)は老後の生活を計画するうえで大切な情報の一つです。ですが、老後の年金すべてがねんきん定期便(年金定期便)に記載されているわけではないことをご存知でしょうか?
今回は、ねんきん定期便(年金定期便)に載らない5つの「隠れ年金」をご紹介します。

ねんきん定期便(年金定期便)とは

ねんきん定期便(年金定期便)は、毎年誕生月に日本年金機構から送付される通知書です。ねんきん定期便(年金定期便)では、これまでの年金加入記録や将来の年金見込額を確認できます。ねんきん定期便(年金定期便)が導入されたのは2009年のこと。背景には過去の年金記録漏れ問題があり、記録の正確性を自分で確認できるようにする目的がありました。

その後、2011年に「ねんきんネット」サービスが開始されました。マイナポータルや基礎年金番号を利用してユーザー登録を一度行えば、毎年の「ねんきん定期便(年金定期便)」と同様の情報に加え、最新の加入履歴や年金見込額のシミュレーションも可能です。

ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金5つ

ねんきん定期便(年金定期便)の記載内容で一番気になるのは、65歳からの年金見込額ではないでしょうか。しかし、年金見込額に反映されない年金もあります。年金を受け取りそびれないように、次の5つを確認しましょう。

●ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金①加入状況ミスによる年金

ねんきん定期便(年金定期便)の情報は正しいものと信じてしまいがちですが、納付履歴に漏れがないかを確認しましょう。日本年金機構の「未統合記録の解明状況」によると、2024年9月時点で約1,689万件の情報が持ち主不明の年金記録となっています。このなかには、すでに亡くなったり国外に転居したりした人の記録も含まれていますが、いまだ手がかりのない記録も多数あります。自分は大丈夫と思っていても、納付履歴が漏れている可能性はゼロではありません。

通常のねんきん定期便(年金定期便)では直近13カ月分の納付状況しか分かりませんが、「ねんきんネット」や35歳・45歳・59歳時に届く封書型のねんきん定期便(年金定期便)では、過去の履歴も確認できます。特に転職が多かった方や、結婚などで姓が変わった方は要注意です。

もし漏れがあった場合は、ねんきんダイヤルもしくは近くの年金事務所に問い合わせをしましょう。

●ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金②加給年金

加給年金とは、扶養する配偶者や子のいる厚生年金の被保険者(厚生年金を納めている人)が65歳になり、老齢厚生年金を受け取り始めた際に支給される「家族手当」のような制度です。加給年金額は配偶者が年41万5900円(昭和18年4月2日以後生まれの場合)。子は1人目・2人目は各23万9300円、3人目以降は各7万9800円です(2025年度)。

加給年金の具体的な支給条件は以下の通りです。

・厚生年金または共済年金の被保険者期間が20年以上あること
・扶養している配偶者が65歳未満で、生計を同じくしていること
・扶養している子が、18歳到達年度の末日(3月31日)までの子
(扶養している子が障害等級1・2級であれば20歳未満までの子)
・配偶者や子の年収が目安で850万円未満(所得が655万5000円未満)であること

なお、配偶者や子の年齢が基準を超えた場合や、受給者本人が亡くなった場合には、加給年金は支給停止となります。

加給年金の対象かどうかは、ねんきんネットで家族情報を入力することで試算できます。あるいは「ねんきんダイヤル」に電話で問い合わせてもよいでしょう。

●ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金③振替加算

振替加算とは、夫(妻)の加給年金の対象になっている妻(夫)が65歳になり、加給年金が打ち切られたあとに、妻(夫)の老齢基礎年金に上乗せして支給される年金です。振替加算の対象となる主な条件は以下のとおりです。

・1966年(昭和41年)4月1日以前生まれであること
・配偶者の厚生年金加入期間が20年未満であること
・配偶者の年収が目安で850万円未満(所得が655万5000円未満)であること

対象者は年々減少していますが、該当の可能性がある方は年金事務所、あるいはねんきんダイヤルなどで確認してみましょう。

●ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金④私的年金

ねんきん定期便(年金定期便)に掲載されるのは、国民年金・厚生年金・共済年金のみです。iDeCo(イデコ)、確定給付企業年金(DB)、厚生年金基金、国民年金基金などの私的年金はねんきん定期便(年金定期便)に記載されません。

私的年金に加入している場合、実際の受給額はねんきん定期便(年金定期便)の見込額より多くなります。受け取り時の手続きも異なるため、忘れずにそれぞれの年金制度ごとに申請しましょう。

特に厚生年金基金は、会社を通じて自動加入している(していた)場合があり、本人が把握していないこともあります。ねんきん定期便(年金定期便)の「加入区分」が「基金」になっていないか確認し、該当する場合は受給申請を忘れないようにしましょう。

●ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金⑤60歳以降の年金見込額

ねんきん定期便(年金定期便)の年金見込額は「60歳まで同じ条件で働いた場合の年金額」が前提です。厚生年金は最長で70歳まで加入でき、支払った厚生年金保険料に応じて年金額が増加します。したがって、60歳以降も働く予定がある方は、実際の年金額は年金見込額より多くなる可能性があります。
60歳以降働くことで増える年金見込額は「ねんきんネット」で計算可能。最新の年金見込額をシミュレーションできます。働くモチベーション維持のためにも、毎年確認してみるとよいでしょう。

ねんきん定期便(年金定期便)に載らない年金がないか確認しよう

ねんきん定期便(年金定期便)に掲載されていない年金は、自ら申請しないと受け取れないものがほとんどです。心当たりがある方は、早めに年金事務所や日本年金機構に問い合わせをしましょう。
少しでも年金を増やしたいとお考えならば、未納分の年金保険料の追納や国民年金の任意加入、年金の繰り下げ受給など、できることはいくつかあります。計画的に年金額を整えていきましょう。

金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)

学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。

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