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20/08/05

家計・ライフ

テレワークで気になる通勤の交通費、月に何回なら定期券よりも回数券を買ったほうが得なのか

新型コロナウイルスの影響で、私たちの仕事は「テレワーク」が当たり前になりつつあります。ちょうど今、感染拡大の兆しが見えていることで、テレワークを続行する企業も増えているのではないでしょうか。
テレワークになると、気になるのが定期券を買うべきかどうかということ。定期券を買うか、回数券にしておくか、悩めるところです。

そこで今回は、東京にある主な鉄道会社3社について同程度の走行距離区間をピックアップ、定期券より回数券を購入したほうがお得になるテレワークの回数を調べてみました。

JR東日本で回数券のほうがお得になる場合

JRで運賃を調べてみたのが、JR山手線「恵比寿~神田」の場合。(走行距離13.7キロ)
この区間の通常運賃は、200円[往復400円]。
回数券は2,000円で11回乗車できるので、1回の運賃は182円[往復364円]とします。

【通常の出社】
1ヶ月は30日、週休2日(休日8日)、1ヶ月の出社日数を22日とします。
通常運賃:400円×22日=8,800円
回数券:364円×22日=8,008円
1ヶ月の通勤定期代:5,930円

上記から、出社日数を減らして調べていくと、回数券が定期代よりお得になる分岐点が見えてきました。

【出社日数が17日の場合】
通常運賃:400円×17日=6,800円
回数券:364円×17日=6,188円
1ヶ月の通勤定期代:5,930円

【出社日数が16日の場合】
通常運賃:400円×16日=6,400円
回数券:364円×16日=5,824円
1ヶ月の通勤定期代:5,930円

ここでわかることは、出社日数が月16日になると、回数券のほうが定期代より安くなること。つまり、JRの場合では、週休2日の会社なら「月6回テレワーク」になれば、定期券を買うより回数券を購入したほうがお得になるということです。

東急電鉄で回数券のほうがお得になる場合

東急電鉄のケースとして、東急東横線「日吉(神奈川県)~渋谷」の場合(走行距離13.6キロ)を調べてみました。

この区間の通常運賃は、220円[往復440円]。
回数券は2,200円で、1回の運賃は200円[往復400円]とします。

【通常の出社】
週休2日(休日8日)として、1ヶ月の出社日数を22日とします。
通常運賃:440円×22日=9,680円
回数券:400円×22日=8,800円
1ヶ月の定期代:8,290円

上記から見ていった、回数券が定期券代よりお得になる分岐点は以下の通りです。

【出社日数が21日の場合】
通常運賃:440円×21日=9,240円
回数券:400円×21日=8,400円
1ヶ月の定期代:8,290円

【出社日数が20日の場合】
通常運賃:440円×20日=8,800円
回数券:400円×20日=8,000円
1ヶ月の定期代:8,290円

出社日数が月20日になると、回数券のほうが定期代より安くなります。つまり、東急の場合では、週休2日の会社なら「月2回テレワーク」になれば、定期券を買うより回数券を購入したほうがお得になるのですね。

東京メトロで回数券のほうがお得になる場合

東京メトロのケースとして、東京メトロ東西線「門前仲町~中野」の場合(走行距離13.8キロ)を調べてみます。

この区間の通常運賃は、250円[往復500円]。
回数券は2,500円で、1回の運賃は227円[往復454円]とします。

【通常の出社】
週休2日(休日8日)として、1ヶ月の出社日数を22日とします。
通常運賃:500円×22日=11,000円
回数券:454円×22日=9,988円
1ヶ月の定期代:8,470円

回数券が定期券代よりお得になる分岐点は、以下のようになりました。

【出社日数が19日の場合】
通常運賃:500円×19日=9,500円
回数券:454円×19日=8,626円
1ヶ月の定期代:8,470円

【出社日数が18日の場合】
通常運賃:500円×18日=9,000円
回数券:454円×18日=8,172円
1ヶ月の定期代:8,470円

東京メトロの場合、出社日数が月18日になると、回数券のほうが定期代より安くなります。
つまり、週休2日の会社なら「月4回テレワーク」になれば、定期券を買うより回数券を購入したほうがお得になるということです。

定期券と回数券、どっちを買うか迷ったときは?

テレワークが導入された際、定期券と回数券のどちらを買うべきか判断するときに役立つ、とっておきの方法をお教えしますね。

まず、ネットで1ヶ月の定期代を調べてください。そして、会社までの区間の回数券(11枚綴り)の値段を調べましょう。次に、回数券代を11で割って1回あたりの価格を求め、2倍して往復での回数券代を出します。

1ヶ月の定期券代と往復1回の回数券代がわかったら、次のように計算してみましょう。

1ヶ月の定期券代÷往復1回の回数券代=1ヶ月の定期券に相当する回数券での乗車日数

たとえば、今回ご紹介した恵比寿~神田間の1ヶ月の定期代は5,930円。
往復1回の回数券代は364円ですので、

5,930円÷364円=16.2日(日数の小数点以下は切り捨て)

1ヶ月の定期代に相当する回数券での乗車日数は16日となります。

この場合、出社が16日以下なら回数券を買ったほうがお得になるということです。
ぜひ参考になさってください。

前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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