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18/12/31

家計・ライフ

1000万円貯めた人は節約効果を「目先」ではなく「一生分」で考える

限られた収入の中から貯蓄をするには、無駄遣いはせず節約をすることが肝心です。特に、1000万円もの金額を貯められる人は、しっかり節約をしています。
しかし、何でもかんでも節約をしているわけではありません。そのような節約は我慢をすることが多すぎるので、ストレスがたまって長続きしないからです。
節約は目先のことだけを考えず、トータルで、つまり一生分で考える広い目線が必要になります。

効率のいい節約で、頑張る回数を減らす

たとえば近所のスーパーで、いつも218円で買っている卵(10個パック)が、水曜日には98円になるとします。その差は120円ですから、かなりおトクに思えます。
では、毎週水曜日に120円のため会社からまっすぐ帰り、卵を買うのは本当におトクなのでしょうか。

毎週買ったとしたら、1年は52週あるので、120円×52=6240円。10年で6万2400円、30年で18万7200円、一生分ではもっと大きな違いになります。
しかし、これだけの節約をするのに、1年に52回もかかるわけです。水曜日にまっすぐ帰って卵を買うことが大変でなければ問題はありませんが、頑張らなくてはならないようなら、98円の卵にはあまりこだわらず、別の節約を優先したほうがいいでしょう。

1年で6240円の節約をするなら、1カ月で520円です。このくらいの節約なら、生命保険の見直しをしたり、ヘアサロンには必ずクーポンを持っていったり、携帯電話の料金プランを見直したりすることでも可能です。
しかも、生活スタイルを変えるわけではないので頑張る必要もありません。ラクな節約ならしっかり続けられて、一生分で考えてもおトクになります。

目先の出費を嫌がるだけでは、かえって損

身近な節約として、水道光熱費に気をつけている人も多いのではないでしょうか。
水道の出しっぱなしや、照明のつけっぱなし、冷蔵庫の開けっぱなしには気をつけて、無駄なエネルギーは使わないようにしたいですね。

しかし、節約のつもりがあまり効果のない方法もあります。たとえば、エアコンのスイッチをたびたび入れたり切ったりするとかえって電気代が上がりますし、出かけるときに家電の主電源を全部切ってまわるのは面倒なわりには効果は決して大きくありません。

それよりも効果的なのは、省エネ家電に買い替えること。冷蔵庫は10年以上、エアコンは15年以上前のものを使っているなら、買い替えたほうが電気代を安くできるかもしれません。
環境省のウェブサイトでは電気代を比較することもできるので、ぜひ試してみたいですね。
環境省 しんきゅうさん

また、お風呂のシャワーヘッドを節水シャワーヘッドに替えると、使い心地は変わらず、水道代を節約することもできます。
お風呂の残り湯を洗濯に使えば、さらに節約できます。温かいお湯で洗濯をすると汚れ落ちもいいので、ポンプを買ってもすぐに元がとれるのではないでしょうか。

誰しも目先のおトクには弱い!【双曲割引(そうきょくわりびき)】

省エネ家電やシャワーヘッドなど、買うことでいったん費用はかかりマイナスになりますが、後からプラスになるので、一生分で考えたら買うほうがトクになると言えます。
しかし、多くの人が目先のおトクに惑わされてしまいがちです。

たとえば、今すぐ1万円もらうのと、1週間後に1万1000円もらうのではどちらがいいと思うか、と聞かれた場合、多くの人が今すぐ1万円もらうほうを選びます。
ところが、1年後に1万円もらうのと、1年+1週間後に1万1000円もらうのではどちらがいいかと聞かれると、今度は逆に1年+1週間後の1万1000円を選ぶ人のほうが多くなります。

これは、よく考えてみればおかしな話です。どちらも、1週間で1000円増える(10%の利息が付く)のですから、1万円1000円もらえるほうがトクなはずです。

それが、1年後と1年+1週間後を比べるのであれば冷静に計算ができるのに、今と1週間後を比べた途端に、利息よりも、「今すぐ」であることのほうに価値があるように思えてしまうのです。

これを、行動経済学で「双曲割引(そうきょくわりびき)」と言います。
遠い将来のことは、価値を低く割り引いて見積もるため、1年後と1年+1週間後の差よりも、今と1週間後の差のほうが大きく感じられ、「1000円のためにそんなに待てない」という心理になってしまうというものです。

つまり多くの人は、1週間後の1万1000円よりも、目先の1万円に飛びついてしまいがち、ということ。
このような心理は誰しもあるものですが、1000万円貯蓄できる人は1歩引いて冷静に考えられます。1000万円の貯蓄は時間をかけて実現するものです。目先のおトクに惑わされず、着実に貯めていきましょう。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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