17/12/02
お金のプロ直伝!20代の給料の使い方、配分の仕方
デフレ経済の中で育ち、景気のよい時を知らない20代ですが、国も会社も余力が少なくなる中、ますます自助努力が求められています。人生を有意義に過ごすために、若いうちに家計管理の基本を身につけ、貯蓄を習慣化しましょう。
20代は、家計管理の基本を身につける!
日本では学生時代にお金の知識を学ぶ機会は少なく、ほとんどの人が社会に出て働くようになって、初めて家計管理の必要性に迫られます。
イマドキの20代は、全般的に堅実でお金を使わない世代ではありますが、家計管理が上手くいかずに、クレジットカードのキャッシングなどを利用してしまう人もいます。まずは、家計簿アプリなどを利用して、毎月の収入と支出を把握しましょう。そして、毎月の支出の傾向が把握できたら、費目ごとに予算化して、予算の範囲内で暮らす習慣を身につけましょう。
若いうちに「きちんとお金の管理をして、自分の収入の範囲内で生活しながら、夢の実現のために準備する」という習慣を身につけられるかどうかは、その後の人生でも大きく影響します。
先取り貯蓄を実践し、貯蓄を仕組化する
毎月の収支を把握して、予算化までできれば、家計管理の基本はバッチリですが、さらに、貯蓄も習慣化したいものです。
デフレ経済の中で育ち、景気の良い時を知らない多くの20代は、お金の使い方も、堅実で無駄な出費をしない傾向にあります。ただし、貯蓄の方法を見ていると、とりあえず、余ったお金を普通預金に預けているという人も多いようです。これでは、お金を使いすぎた月は貯蓄できません。
毎月確実に貯蓄するには、「先取り貯蓄」を実践し、自動的に貯まる仕組みを作ることが大切です。先取り貯蓄とは、支出したあとに余ったお金を貯蓄に回すのではなく、お給料が入ったら、先に貯蓄分を取り分けてしまうという方法です。先に貯蓄を取り分けて、あとは残ったお金の範囲で生活すれば確実にお金は貯まります。
貯蓄を仕組化する上で活用したいのが、「財形貯蓄」、「積立定期預金」などの自動的に積立できる制度。毎月給料日に3万円など、指定した額を給与や口座から自動的に引いて積立をしてくれるので面倒な作業が不要です。また、財形貯蓄や積立定期預金は簡単に引き出せないので、お金が貯まりやすいでしょう。
一人暮らしの場合は、手取りの1割、実家暮らしの場合は手取りの2割を目安に貯蓄しましょう。
貯蓄ができてきたら様々な商品に分散する
ある程度貯蓄が貯まってきたら、預貯金だけにお金を預けずに、さまざまな商品に分散して預けましょう。
預貯金は、元本割れはしませんが、ほとんど利息がつかず、お金は増えません。ですから、お金を増やすためには、貯蓄の一部を投資してお金を増やす必要があります。少額から分散投資ができ、プロが運用してくれる投資信託から始めるとよいでしょう。いきなりまとまった金額を投資するのは怖いという人も多いと思いますので、その場合には、投資信託も毎月指定した額を給与や口座から自動的に引いて積立をしてくれる積立の制度があるので活用しましょう。
ただし、投資信託は増える可能性はありますが、状況によっては、元本が大きく減ってしまう可能性があります。ですから、投資の中でも値動きが比較的安定している不動産なども資産の一部に加えるなども、将来的には検討してもよいでしょう。
まとめ
20代では家計管理の基本を身につけましょう。加えて、先取り貯蓄を実践して、貯蓄も仕組化できるとよいですね。貯蓄ができてきたら、預貯金や投資信託、不動産など、様々な商品に分散しましょう。
執筆者
高山一恵 (株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー(CFP)
2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は「やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)、「パートナーに左右されない自分軸足マネープラン」(日本法令)など多数。
記事提供:moneliy
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moneliy マネリー
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