20/12/01
病院はクレカ払いが断然お得、4つのメリットあり! ただし3つの注意点も
クレジットカード決済に対応している病院が増えています。ただ、病院に行く機会が多い方ならともかく、病院にあまり行かない人にはメリットがないのではと考える方も多いのではないでしょうか?この記事では、病院でクレジットカード払いを行うメリットや注意点について解説します。
病院ではクレジットカード決済が可能
厚生労働省「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書」(平成30年調査)によると、全国の病院の49%がクレジットカード・デビットカードを利用した決済を導入しているそうです。病院の部門別でみると、救急医療機関では67%、外国人患者受入医療機関では95.7%と導入の割合が高くなっています。
●病院のカード決済導入状況
厚生労働省「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書」
また導入しているカードブランドについては、VISAやMastercard・JCBなど主要なカードであれば、カード決済を導入している9割以上の病院で使えることがわかりました。
●導入している対応ブランド
厚生労働省「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書」
クレジットカードやデビットカードの導入状況については、各医療機関のWebサイトや窓口などで確認できます。
病院の医療費は高額になるケースもあるため、クレジットカード決済ができるのであれば、カードでの支払いができた方が良いです。
病院でクレジットカード払いを行う4つのメリット
病院でクレジットカード払いを行うメリットには、次の4つのメリットがあります。
●メリット1:持ち合わせがなくても受診ができる
クレジットカード払いができる病院なら、手元に持ち合わせがなくても支払いができるので安心です。体の調子が悪いときや怪我をしているときにATMまでお金をおろしに行く必要がありません。また、現金での支払いよりもカード払いのほうが、財布のなかから小銭などを出す必要がないぶんスムーズに支払いができます。
●メリット2:分割払いができるので、経済的負担が減る
クレジットカードには分割払いの機能がついています。病院で治療を受けた際に医療費が高額になるケースも珍しくありません。しかし、クレジットカードでの支払いなら、分割払いが可能なため、医療費が高すぎても支払いができます。
特に先進医療や美容医療など医療保険が適用されない治療では、医療費が数十万円以上になることも珍しくありません。クレジットカードでの支払いができれば、経済的な負担が減ります。
●メリット3:クレジットカードのポイントが貯まる
クレジットカードのポイントは病院での支払いでも貯まります。定期的に通院する場合は、クレジットカードのポイントが貯めやすくなるでしょう。
たとえば、クレジットカードの還元率が1%の場合、年間に支払った医療費が10万円なら1,000円分のポイントが貯められます。このように、病気や怪我などで定期的に通院をしている方はクレジットカードでの支払いがお得です。
また、病院によっては出産費用の支払いもクレジットカードでできます。公益社団法人国民健康保険中央会が発表している出産費用(平成28年度)によると、出産費用の中央値は493,400円です。仮にポイント還元率1%のクレジットカードで支払いをすれば、4,934ポイントも貯められる計算です。
●メリット4:現金で支払うよりも衛生的に安全
現金で支払った際に受け取るおつりの紙幣や硬貨は不特定多数の方が触っているため、雑菌が付着している可能性もあります。そのため、身の回りに子どもや高齢者がいる場合など衛生面が気になる方は、現金で支払うよりもカードで支払った方が衛生的にも安全です。
特に冬の時期は、風邪やインフルエンザに罹りやすくなるため、現金よりもカード払いにした方が良いでしょう。
病院でクレジットカード払いをする際の3つの注意点
病院でクレジットカード払いができれば多くのメリットがあります。ただし、注意点もあるので気をつけなければなりません。
●注意点1:すべての病院でクレジットカード払いができるわけではない
すでにお話ししたとおり、すべての病院でクレジットカードが使えるとは限りません。また「自由診療◯千円以上からカードが利用可能」という案内がある病院もあります。病院のウェブサイトや窓口で前もって、クレジットカード払いへの対応状況を確認しておきましょう。
●注意点2:手数料は医療費控除の対象外
病院での治療費は、医療費控除の対象です。そのため、年末調整や確定申告で医療費控除の進行をしている方もいるでしょう。ところが、クレジットカードで分割払いをしたときの金利手数料については医療費控除の対象外です。そのため、金利手数料が高くついてしまえば、クレジットカードのポイントが貯まっても、分割払いなどの手数料分、損をします。
ポイントを貯めるのと、毎月の支払金額の負担を減らすのとではどちらが有利なのかよく考えてから利用しましょう。
●注意点3:医療費が高額な場合は、カードの限度額次第で支払いができないことも
クレジットカードは手元にお金がなくても支払いができます。ただ、クレジットカードには限度額が設定されているため、医療費がカードの限度額を超える場合は支払いができません。
そのため、カードの限度額に余裕があるのか、前もって調べておきましょう。他の支払いでカードの限度額がギリギリの場合は、事前に限度額の増枠を申請して、限度額を増やしてもらうこともできます(所定の審査が必要です)。審査には時間がかかるため、病院に行く1か月前には申請しておきます。
クレジットカード払いなら医療費が高額になっても経済的負担を抑えられる
クレジットカード払いが可能な病院に行けば、医療費が高額になっても経済的負担を抑えられます。またポイントも貯まるので、定期的に病院に行くのなら、カードが使用できる病院で治療を受けた方が良いでしょう。病気や怪我はいつ起きるのかわからないため、カードで支払いができる病院を調べておくことをおすすめします。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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