24/11/21
クレジットカードは何枚持ちがベスト?最適な枚数・組み合わせはコレだ!
今や私たちの生活でも欠かせないアイテムの1つになりつつあるクレジットカード。理論上は何枚でも持つことが可能です。しかし、たくさんのクレジットカードを持つのは管理が大変なので現実的ではありません。今回の記事では「クレジットカードは何枚持ちがベストか」について、最適な組み合わせとともに考えてみます。
みんなは何枚クレジットカードを持っているのか
大手クレジットカード会社・ジェーシービーが行った「【キャッシュレスに関する総合調査】2023年度版 調査結果レポート」によれば、クレジットカードの平均保有枚数は2.8枚、平均携帯枚数は2.0枚とのことでした。
つまり、だいたい3枚くらいクレジットカードを持っていて、そのうち2枚くらいを持ち歩いているといったところです。冒頭でも触れたように、審査に通りさえすれば理論上クレジットカードは1人につき何枚でも持つことができます。しかし、管理の手間や使用頻度を考えると2枚もあれば十分というのが実情でしょう。3枚以上になると、お金の流れがわかりにくくなってしまいます。そこで、「クレジットカードは何枚持ちがベスト?」という疑問に対しては、「2枚まで」を一応の答えにしておきます。
1枚目のクレジットカードの選び方
ここからは、クレジットカードの具体的な選び方について考えてみましょう。民間調査会社・イプソスが2020年に行った「キャッシュレス決済大規模調査」によれば、日本国内の2020年におけるクレジットカード国際ブランドのシェアは以下のようになっていました。
●クレジットカード国際ブランドのシェア
・Visa:50.8%
・JCB:28.0%
・マスターカード:17.8%
・アメリカン・エキスプレス:3.1%
・ダイナースクラブ:0.3%
・銀聯:0.1%
イプソス株式会社「2020年キャッシュレス大規模調査概要」より
この結果を見る限り、Visaが圧倒的なシェアを誇ります。世界でも34億人(2019年12月末時点)の会員を有し、売上高は11.8兆米ドル(年間売上:2019年12月末時点)にものぼる、広く普及しているカードです(VJAグループ「Visaについて」より)
そのため、1枚持っておけば、日本だけでなく、世界中のほとんどの国で支払いに使えると考えて構いません。
国際ブランドとしてVisaが付帯したクレジットカードは様々な会社で扱われているので、好みに応じて選びましょう。
2枚目のクレジットカードの選び方
2枚目は基本的に、どの国際ブランドから選んでも構いません。そのため「利用したい特典」や「自分の生活スタイル」に応じて選ぶのをおすすめします。
たとえば、旅行が好きだったり、飛行機での出張が多かったりする場合は、航空会社や鉄道会社が発行するクレジットカードを選びましょう。利用額に応じてマイルやポイントが貯められ、そのマイルやポイントを使って航空券・乗車券を予約することができます。
また、特定の店舗で買い物する頻度が高いなら、その店舗での優待が受けられるクレジットカードがあると便利です。たとえば、スーパーや百貨店などが発行するクレジットカードであれば、定期的なポイントアップキャンペーンや会員限定セールなど、買い物に嬉しい特典が揃っています。
JALマイルをとにかく貯めたい筆者おすすめの組み合わせ
クレジットカードを2枚持つ場合「何をしたいか」で組み合わせを考えるのが効果的です。筆者は旅行に使うためにとにかくJAL(日本航空)のマイルを貯めたいと考えています。そこで考えた組み合わせが「セゾンカード インターナショナル」と「JALカードSuica」です。「セゾンカード インターナショナル」は大手カード会社・クレディセゾンが発行していますが、ポイント(永久不滅ポイント)に有効期限がありません。そして、永久不滅ポイントはJALのマイルに交換できます。ある程度まとまったところでマイルに交換すれば、大量のマイルを獲得可能です。
また「JALカードSuica」は文字通り、JALとJR東日本系列のカード会社・ビューカードが発行しています。電子マネー「Suica」機能が付帯しているため、オートチャージ機能を設定すれば自動改札機で足止めされることもありません。
何をしたいかは、人により異なるでしょう。みなさんもぜひ自分が何をしたいかを考え、組み合わせてみてください。
ポイント還元率と年会費はチェックして
最後に、クレジットカードを選ぶにあたりチェックしておきたい点として、ポイント還元率と年会費について解説します。
ほとんどのクレジットカードでは、利用額に応じてポイント・マイルを受け取ることが可能です。そのため、できるだけ還元率が高いクレジットカードを選ぶほうがお得に使えます。還元率とは利用金額に対して還元される割合のことで、100円で1ポイント(1円相当)が還元される場合、還元率は1.0%になると考えましょう。一般的に、還元率は0.5%~1.0%程度であることが多いので、この水準を割るようであれば、候補から外すのが賢明です。
また、年会費についてですが、支払いに使うだけなら無料のクレジットカードでも何ら問題ありません。クレジットカードの中には「年1回の利用があれば次年度以降も年会費が無料」というように、年会費が無料になる条件が設けられていることがあります。この条件をクリアできないと年会費が徴収されることに注意が必要です。
加えて、年会費が有料のクレジットカードを選ぶ場合は、特典の内容をチェックし、利用する見込みがあるかを確認しましょう。利用する予定がない特典に対し、あまりに高額の会費を払うのは意味がありません。
利用明細の確認やトラブル対策も忘れずに
クレジットカードは便利ですが、お金を使ったという実感がわきづらく、ついつい使いすぎてしまうのが欠点です。これを防ぐために、こまめにアプリなどで利用明細を確認するとともに、支払いスケジュールを確認して必要なお金を手元に用意しておきましょう。一部のクレジットカードでは、ATMで事前に利用額の入金ができるので、こまめに入金して残高を減らしておくのも効果的です。
また、利用明細をこまめに確認することで、不正利用があった場合にすぐに気づくことができます。明らかに使った覚えのない請求があった場合は、クレジットカード会社に早急に連絡し、対応を仰ぎましょう。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。
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