24/10/12
貧乏を加速する支出ワースト7
貧乏を避けるには、収支の管理・コントロールが必要不可欠です。
支出については、生活上の必要経費はきちんと支払うべきですが、払わなくてもよい支出まで支払っていると貧乏一直線です。今回は、「こんな支出をしていると貧乏が加速してしまう!」という支出ワースト7をお伝えします。
貧乏を加速する支出7位:ATMの時間外手数料
払わなくてもよい支出の代表は、ATMの時間外手数料です。これは本当にもったいない。
なぜなら、少し気を付けるだけで払わなくてよいからです。
払っている人にとっては、ほんの数百円かもしれません。少しの支出をプラスするだけで、好きな時にATMでお金をおろせる、という考えかたもあるでしょう。
しかし、やはりもったいないと思わずにはいられません。
時間外手数料を払わなくてよい対策には、下記のようなものが考えられます。
・時間内にATM利用ができるよう、スケジュールを調整する
・並ばずに使える時間帯をあらかじめチェックしておく
・コンビニATMが無料で使える金融機関口座を利用する
・キャッシュレス決済をメインにして、そもそも現金を使わない
筆者は以前、早朝にATMで現金を引き出そうとして、時間外手数料がかかりそうになり慌てたことがあります。8時45分より前は時間外手数料がかかることを忘れていたのです。
「早起きは三文のトクなのでは?」と納得できない思いでしたが、仕方ないので操作は取り消し、改めて出直し、9時以降にATMに並びました。
9時以降はやはり混みますよね。
何事も準備が大切です。
貧乏を加速する支出6位:雨に降られて買うビニール傘
準備不足の支出といえば、急な雨に降られてコンビニなどで急きょ買うビニール傘です。
ビニール傘の価格はサイズなどによって違いがありますが、手ごろなものでも700円くらいが相場でしょう。それほど安いとも思えませんが、その場しのぎで買ったビニール傘は愛着もわかず、その後の出番がなければコスパは決して良いとは言えません。
ビニール傘は100円ショップにもありますが、小さめサイズで風にあおられそうなものが多いと感じます。
やはり、雨の時には、しっかりした傘を使うことをおススメします。
ビニール傘を買わないですむ方法を考えてみました。
・出かける前に気象情報は必ずチェック
・勤務先などには置き傘を備えておく
・折り畳み傘をバッグに常備する
・傘を借りられる駅、喫茶店、図書館などを覚えておく
急な雨の時には、傘を無料で貸してくれる存在はありがたいですよね。ただ、そういうところは傘がなくなっていることもあるので、折り畳み傘の常備が手堅いと思います。
貧乏を加速する支出5位:見ると買ってしまうコンビニスイーツ
ATMは無料で使い、折り畳み傘はいつも持ち歩き、常に節約を意識しているはずでも、つい買ってしまうのがレジ前に置いてあるスイーツ類ではないでしょうか。
スーパーやコンビニなど、レジ待ちをしている間に見るともなしに目に入ってくるプチスイーツは、衝動買いの常連です。
行動を最終的に決めるのは、理屈よりも感情だそうですが、本当にそうだなと思うのは、コンビニスイーツをカゴに入れてしまう時でもあります。
そんな衝動買いを避ける方法は、予算とかカロリーのような論理的なアプローチではないほうが実効的だと思います。
・スーパーやコンビニに行かない日をつくる
・レジ待ちをしないよう、すいているコンビニを選ぶ
・セルフレジを使って、よそ見をするヒマをなくす
それでも、時々は買ってしまいますよね。時々ならいいと思いますが、あらかじめ予算を決めておき、それを破らないようにすることが大切です。
貧乏を加速する支出4位:中古嫌いの新品買い
昨今、フリマサイトでリユース品を買ったり、出品したりする人が増え、中古品の利用に抵抗感が薄れていることを感じます。
また、レンタルやシェアリングシステムの利用が進んでいるのも、新品にこだわらないスタイルが広がっていることの表れだと思います。
リサイクル、リユース、リデュースの3つのRは、多くの自治体でも推進されています。資源ごみの回収(リサイクル)、自治体でのフリマ開催(リユース)、マイバッグでポイント還元(リデュース)といったことは、自治体との連携が背景にある場合が少なくありません。 教育の場でも、子ども達は学校で持続可能な社会について学んでいます。
そんななか、中古を嫌って新品を買うのはもったいないことかもしれません。
とくにベビー用品や子供服など、使用する期間が短いものは、新品にこだわらなくてもいいアイテムの代表でしょう。
新品にこだわりがちな人は、リユースやリサイクルの品物を使うことのメリットを、新品より低価格であるだけではなく、社会的にも意義があることと考えてみてはいかがでしょうか。
貧乏を加速する支出3位:定期的な支払いの放置
日々の暮らしは、支出の連続であると言っても過言ではありません。
その支出は、実際にお財布をあけて、あるいはスマホを取り出しての支払いだけではなく、金融機関の口座から引き落としになっている支払いもあります。
この、口座引き落としの支出が、無駄づかいの温床になっていることがあります。
水道光熱費やクレジットカードの支払いなど、定期的な支払いは、口座引き落としやクレカ払いにしておくと支払い忘れの心配がなくて便利です。
その一方、意識した支払いではないため見直しせずに放置したまま、ということになりがちです。
すると、ムダに高いお金を支払い続けることにも。
携帯電話代などの通信費、生命保険の保険料、各種会費など、考えただけで面倒になるかもしれませんが、そういう支払いこそ、見直す価値が大きいものです。
なぜなら、いったん見直せば、その効果は毎月ずっと続くからです。
ひとりで考えることが面倒なら、ファイナンシャル・プランナーに相談してみるのも一案です。
貧乏を加速する支出2位:キャッシングの利息
さて、貧乏を加速する支出の2位はキャッシングの利息、つまり借金の利息です。
キャッシングの利息は、数%~18%と幅があります。これは、キャッシングをするクレジットカードや銀行などによっても異なりますが、借りる側の利用した履歴にもよります。利用を何度もして返済もしている、信用度の高い人は利息が小さくなります。
では、キャッシングは利用すればするほどトクかというと、決してそのようなことではありません。
支出が、収入の範囲でおさまれば借金は必要ありません。
しかし、おさまらないのでキャッシングをして補っているわけです。しかも、その使い道が生活費である場合には深刻だと言わざるを得ません。
基本的な生活費が、収入の範囲でおさまらないのであれば、破綻するのは時間の問題です。
まずは、キャッシングをしなくてすむような生活全体の見直しが必要です。
借金はなるべく早く返済して、収入と支出のバランスをとりましょう。
貧乏を加速する支出1位:リボ払いの手数料
キャッシングの利息よりも、貧乏を加速するのはリボ払いの手数料です。
クレジットカードのリボルビング払い(略してリボ払い)とは、毎月の支払いは定額にする支払い方法です。例えば、買物をたくさんしても、リボ払いなら、毎月の支払いは5000円で固定、というわけです。
しかし、リボ払いは単なる分割払いではありません。実際に使った代金に加えて、手数料も払わなくてはなりません。
しかも、その手数料は15%と高いものです。
そして、買物を続けていると、前の支払いが完了しないうちに利用残高が増え、合計金額に15%の手数料がかかり・・・と、全部でいくらの支払い残高が残っているのかわからなくなってしまいます。
気付いたら、数百万円もの負債になっていた、ということも珍しくありません。
そうなると、貯蓄どころではなくなってしまいます。
リボ払いの手数料対策は、リボ払いを利用しないことが確実な方法です。
クレジットカードの支払い方法は、支払いの都度お店で聞かれるものですが、クレジットカード自体がリボ払い専用カードになっていることがあるので要注意です。
この場合、お店で「一回払いで」と言っても、支払いはリボになってしまいます。
口座取引をよく確認しないでいると、リボ払いに気付かず、高い手数料を払い続けていた、ということにもなりかねません。
また、リボ専用カードではなくても、初期設定がリボ払い、というカードもあります。
クレジットカードの申し込み書は、名前、住所、勤務先など、記入することがたくさんあってかなりの手間です。
そのため、ショッピング上限額や、キャッシング上限額など初期設定のままにすることが多いものです。それと同時に、リボ払いになっている、ということがありますので、この点はよく確認しておきたいところです。
貧乏になる支出はしないで、豊かになる支出を
ここまで、貧乏を加速する支出を見てきました。
どれも、意識をしておくことで避けられる支出ばかりだと思います。
特にキャッシングの利息と、リボ払いの手数料には気を付けてください。
筆者の知る限り、家計の破綻は借金の利息や手数料が原因になることが少なくありません。
収入が少ないなら少ないなりの支出をして、少しずつ収入をアップさせるようにしていきたいですね。
そして、暮らしが豊かになる支出をしていってほしいと思います。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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