19/08/16
「残業代が減り無駄遣いが増えてしまった!」人がやるべき家計防衛術
「最近、めっきり残業が減ったなぁ」という方、多いのではないでしょうか。
働き方改革の関連法案の一部が施行され、時間外労働の上限が法律で規定されました。残業が減って自分の時間が増えることは嬉しいことですが、一方で思わぬ支出が増えてしまったり、残業代が減ってしまったりと家計へのダメージが大きいのも事実。そこで今回は、気になる女性のおサイフ事情と生活費カットの家計防衛術をお伝えします。
働き方改革で生活が変わった人の約4割が支出が増えたと実感
企業の働き方改革によって会社員の生活パターンが変化し、お小遣いの使い方・やりくりにも変化が生じているそうです。
新生銀行「2018サラリーマンのお小遣い調査」によると、女性会社員の場合、全体の48%(約2人に1人)が「働き方改革で生活が変わった」と回答しています。年齢が若いほどその割合は高く、なかでも20代女性では63.9%と多くなっています。
また、普段の生活で変わったこととしては「家族と過ごす時間が増えた(44.9%)」「趣味の時間を増やすようになった(24.6%)」「買い物に行くようになった(16.9%)」と続きます。
新生銀行「2018サラリーマンのお小遣い調査」より
一方で、働き方改革により支出が増えたものがあると回答した人は全体の4割近く。「食費(飲み代除く)(37.8%)」、「子供の教育関連の費用(23.5%)」「ファッション費用(洋服・靴・アクセサリーなど)(23.5%)」と続きます。
新生銀行「2018サラリーマンのお小遣い調査」より
働き方改革で帰宅時間が早まることで、時間的な余裕が生まれていることが伺えます。退社後に寄り道して外食したり、ショッピングを楽しんだりしている方もいるでしょう。家族の団らんを過ごしたり、子どもを塾や習い事に連れていったりするということもあるかもしれません。
働き方改革からの家計防衛術!
時間に余裕が生まれることは、嬉しいことでしょう。しかし、残業代がカットされ、さらに退社後に費やす支出が増えたとなれば、喜んでばかりはいられません。特にいままで残業代ありきで生活をしていた方は、毎月の家計が赤字になってしまう事態も考えられます。
そうした方はまず、生活費の見直しをする前に、残業代がいくら減ったのかを確認することから始めましょう。
収入の変化は、給与明細を見れば分かりますので、具体的な金額を書き出しておきましょう。残業代がカットされたとなると、数万円単位で減ってしまった方も多いと思います。
具体的な金額が確認できたら、次に家計のどの項目で支出を減らせるかを検討していきましょう。 先の新生銀行の調査で、お金を切り詰める方法として多かった回答には、「昼食代を切り詰める(48.0%)」「ファッション・身だしなみにかけていた費用を切り詰める(31.6%)」「飲み代を切り詰める(23.5%)などがありました。
新生銀行「2018サラリーマンのお小遣い調査」より
あなたはどうやって節約しますか? 無理なく節約を継続するポイントを挙げてみます。
●【食費】外食が多いなら、ランチ用の弁当や水筒持参でお金と栄養のバランスを取る
退社後に寄り道して外食することが多い方は、栄養バランスも気になります。特に女性は男性より毎日のランチ代も高い傾向があります。
どうしても外食を夜に楽しむなら、ランチやカフェは手作りの弁当や水筒を持参してみましょう。おしゃれなポットジャーや水筒のラインナップも増えていますし、定時退社で滞りがちな業務も、弁当なら待ち時間のロスがないこともメリットです。
●【趣味・ファッション】映画・買い物に行くなら、サブスクリプションサービスは解約
サブスクリプションサービスとは、定額制のサービスのことです。最近では洋服やバック、アクセサリーなど、さまざまな分野に広がってきています。
見る機会の少ない動画配信サービスや、ほとんど聞くことがない音楽配信サービスなどに加入してはいませんか? 月額はそれほどでなくても、年間にするとそれなりの出費になるものです。利用機会が少ないようだったら、この機会に解約してしまいましょう。
●【教育費】何か習い事を始めるなら、これまで続けていた他の習い事を見直す
最近は、小さな子どもの頃から習い事をさせている家庭が多くあります。サッカー・スイミングなどのスポーツ系やピアノ・ダンスなどの文化系、英語・プログラミング等の勉強系など、ジャンルも多岐に渡っています。
しかし、親の期待が膨らむ一方では教育費も青天井になりがち。ひとつ習い事を始めたら、なんとなく続けていた他の習い事を見直すなど、教育費が増えすぎないように気をつけましょう。
まとめ
今回は、生活費カットの事例を中心にお伝えしましたが、残業代が減る傾向は、今後も進んでいく可能性があります。生活費をカットできたら、次は貯蓄も増やしていきましょう。残業代が減ると、一時的には家計は苦しくなって大変ですが、全体の支出を見直すいい機会にもなると思います。ぜひ日頃の支出パターンを振り返ってみてくださいね。
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KIWI ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士
長年、金融機関に在籍していた経験を活かし、個人のキャリアプラン、ライフプランありきのお金の相談を得意とする。プライベートでは2児の母。地域の子どもたちに「おかねの役割」や「はたらく意義」を伝える職育アドバイザー活動を行っている。
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