23/04/28
定年後もクレジットカードは制限なく使える?定年後に活用したいクレカ術
クレジットカードは誰でも持てるものではなく、審査で年齢や職業をチェックされます。会社を定年退職するときには、「定年後クレジットカードが使えなくなるのでは?」と不安に思うかもしれません。今回は、定年後のクレジットカードの取り扱いや活用方法について説明します。
定年後もクレジットカードはそのまま使える
クレジットカードの利用条件は、カード会社やカードの種類によって異なります。年齢については18歳以上で申し込みできるものが一般的です。しかし、年齢の上限は決まっていないため、60歳や65歳になった途端カードが止められることはありません。
クレジットカード申し込み時には、自分もしくは配偶者に安定した収入が必要です。ただし、定年退職したら直ちにクレジットカードが使えなくなるわけではありません。既に持っているカードは、そのまま利用を継続できます。カードの更新時期が来ても、支払いを延滞していなければ、更新されるケースがほとんどです。
なお、カード会社に登録している勤務先等の情報に変更があったときには、カード会社に届出しないといけないことになっています。定年になってもカードはそのまま持っていてかまいませんが、転職・退職しているなら届出しておきましょう。
定年後にクレジットカードを新規発行してもらうのは難しくなる
定年退職後は、クレジットカードを新しく作るのが難しくなってしまいます。仕事を辞めて収入がなくなっていれば、審査に落ちる可能性もあるでしょう。アルバイト等で収入があれば、カードを作るのはそれほど難しくありません。年金収入がある場合にも、安定した収入とみなされるため、カードを作ることは可能です。
なお、クレジットカードの審査難易度はカードの種類によって異なります。収入が減ったことで、それまでなら作ることができたカードが作れなくなってしまうことはあるでしょう。クレジットカードを新しく作りたい場合には、定年前に作っておくのがおすすめです。
定年後のクレジットカードを見直す3つのポイント
クレジットカードは計画的に利用することが大切です。毎月給料が入ってきている間は支払いが遅れることもないかもしれませんが、定年後は事情が変わります。公的年金も、2か月に1度の振込です。いくつもカードを持っていると、管理ができなくなってしまいます。
もしカードの支払いができなければ、手持ちのカードを止められるだけでなく、新しいカードも作れなくなってしまいます。既にカードをたくさん持っている人は、この機会に整理・集約しておくのがおすすめです。
ネットショッピングやキャッシュレス決済が浸透したため、クレジットカードが1枚もなければ不便です。2~3枚までに絞り、残りは解約を検討しましょう。
クレジットカードを見直すポイントは、次のとおりです。
●クレジットカードを見直すポイント1:年会費の負担がないか
定年後に収入が減ってしまうなら、年会費の負担がない方がよいでしょう。年会費が高いカードは特典が充実しています。しかし、定年後にはライフスタイルが変化し、特典も不要になることがあります。年会費の高いカードは解約して、年会費無料のカードを残しましょう。
●クレジットカードを見直すポイント2:付帯サービスに価値があるか
クレジットカードの付帯サービスが自分にとって価値のあるものなら残しておきましょう。たとえば、定年後は頻繁に旅行行きたいと考えているなら、海外旅行保険や国内旅行保険が付帯しているカードが便利です。
●クレジットカードを見直すポイント3:よく利用するお店のポイントが貯まるか
クレジットカードの魅力の1つはポイント還元です。定年後のライフスタイルを考え、自分がよく利用するお店やサービスでポイントが貯まるものを選びましょう。
たとえば、スーパーでの買物が多いなら、スーパーと同系列のカードを用意して集中して使うことで、ポイントが貯まりやすくなります。インターネット通販をよく利用する人は、ネット通販のポイント還元率が高いものがよいでしょう。
まとめ
定年後もクレジットカードの利用を継続することはできます。ただし、ライフスタイルが変化するため、必要なカードは変わってくることがあります。収入が減っても計画的にカード利用ができるよう、カードの整理・集約をしておきましょう。
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森本 由紀 ファイナンシャルプランナー(AFP)・行政書士・離婚カウンセラー
Yurako Office(行政書士ゆらこ事務所)代表。法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、自らの離婚・シングルマザー経験を活かし、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。
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