18/10/31
銀行ATM手数料がぞくぞく値上げ!手数料が無料になる条件は?
ATM手数料が各銀行でぞくぞくと値上げをしていることにお気づきでしょうか。原因のひとつはマイナス金利政策。銀行は本業での利益をあげにくくなっているのです。
そのため、ATM手数料を値上げせざるを得ない状況もあるようですが、できれば手数料は払いたくないもの。では、どのような対策をしておくとよいのでしょうか。
ATM手数料が無料になる条件を改めてチェック
まずは、いつも利用している銀行の手数料を改めてチェックしましょう。自行のATM利用で、手数料無料で現金を引き出せる時間帯などの条件をまとめました。
忙しいと、ATMを日中に利用することが難しいこともあります。そういう人は、24時間無料になる銀行を利用したいですね。三菱UFJ銀行は24時間ではありませんが、21時まで無料なので、仕事帰りでも間に合うのではないでしょうか。
また、三井住友銀行は、出金が多くなる毎月25、26日は終日無料になります。
ライフスタイルに合わせて、銀行も選びましょう。
手数料が無料になる条件をクリアしてお得に
各銀行のATM手数料が無料になるに条件には、ランクやステージが関係してくることが多くあります。
新生銀行では、「新生プラチナ」と「新生ゴールド」が、365日・24時間手数料無料でATMでの出金ができますが、この「新生プラチナ・ゴールド」になるには、取引の条件をクリアする必要があります。
たとえば新生ゴールドの条件は「クレジットカードを月1万円以上利用すること」「プリペイドカードへ月1万円以上チャージすること」「預け入れ資産が200万円以上あること」などのいずれか1つを満たすこと、となっています。預け入れ資産は、普通預金だけではなく、定期預金や投資信託を含めることができます。
楽天銀行では、ハッピープログラムにエントリーすると、預け入れ資産の残高または取引件数に応じてATM利用の手数料が無料になる回数が変わります。
残高が10万円以上または取引5件以上なら、ATMが月1回無料で利用できます。
同様に、残高50万円以上または取引10件以上で月2回、残高100万円以上または取引20件以上で月5回、残高300万円以上または取引300件以上で月7回までが無料です。
逆に、ハッピープログラムにエントリーしないと、出金手数料は216円、もしくは270円かかってしまいます。エントリーしておけば、ATM手数料の優遇のほか、楽天スーパーポイントを1ポイント=1円でデビットカードの支払いにあてることなどもできますので、残高に関わらずエントリーしておきたいですね。
預け入れ残高のほか、給与振込や、公共料金の引き落とし口座にするなどの条件がある場合も。どの銀行も、たくさん利用している人ほどATMを無料で使いやすくなっています。このような銀行を使うときは、ひとつにまとめるようにして、ステージやランクを上げる条件をクリアしやすくしましょう。
キャッシュレス決済をして、なるべく現金を使わない
そもそも、なぜATMを使うかといえば、ほとんどの場合は現金が必要だからでしょう。
逆に考えれば、現金を使わなければATM利用の回数もグッと減らすことができるわけです。買物には現金を使わずにキャッシュレス決済をメインにすることも、ATM手数料の対策には有効です。
キャッスレス決済とは、現金を使わない支払いのことです。クレジットカードやデビットカードのほか、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネー、nanacoやWAONなどの流通系電子マネーもあります。また、QRコードをスキャンすることで支払いができるLINE PayやOrigami Payも含まれます。
支払いやチャージなどでポイントがたまるものもあります。使い勝手のよさで絞って利用するといいでしょう。
2016年の日本におけるキャッシュレス支払額は、全体の20%。経済産業省では、これを80%にまでに高めたいというビジョンがあります。
現在でも、キャッシュレス決済ができるところは増えていますが、これからもますます多くなることが予想されます。
賢く利用して、無駄な出費を減らしましょう。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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