18/10/07
年間で10万円以上の支出している人も!? 銀行の手数料を節約するには?
都会に住んでいると、都市銀行に口座があるのは当たり前ですが、地方住まいですと地元銀行の口座しか持っていないという事は珍しくありません。
しかし、インターネットが発達した今、買い物は全国区で振込先は都市銀行という事はよくあります。
また、転勤や旅行などで保有口座の銀行のATMが近くにないという事も。こうしたときに、振込手数料や出金手数料がたびたびかかってしまいます。
貯金してもお金が増えない時代なのに、銀行の手数料の負担が大きいのはもったいですね。
そこで、銀行の手数料を節約する方法を考えてみました。
方法1:ゆうちょ銀行を活用
個人間でお金を送金するなら、便利でお得なのがゆうちょ銀行です。
なぜなら、ATMを利用すれば月間3回まで、ゆうちょ銀行の口座どうしの送金は無料で行うことができるからです。さらにネットバンキングのゆうちょダイレクトであれば、月5回まで送金が無料になります。
しかも、ゆうちょ銀行の口座ならゆうちょのATMで曜日・時間帯に関係なくATMの営業時間なら手数料不要で入出金できるのです。
ゆうちょ銀行は全国区で、2018年3月末で全国約24000の窓口と約28800のATMネットワークとなっています。口座をお持ちの方が多いのも便利なポイント。全国のセブンイレブンの数が2018年8月末で約20600軒ですから、驚異的な数です。
他行でもゆうちょ銀行のATMと提携しているところがたくさんあり、入出金できます。しかし、残念ながら108円などの手数料がかかってしまいます。できるだけゆうちょ銀行のATMで入出金したほうがお得です。
方法2:ネット銀行を活用
ネット銀行の場合、送金は同行どうしなら何回でも無料だったり、他行への送金も月に数回まで無料だったりすることもあります。
例えば、地元自治体で借りた奨学金を指定の地元銀行に入金しておかなければならないけど、今住んでいる場所から手数料無料で入金できないという場合、ネット銀行を使って自分の口座に無料で送金する、なんてこともできるのです。
入出金も、全国のコンビニATMやゆうちょ銀行のATMが使えますので困ることはありません。特にコンビニATMは、駅前などの便利なところや郊外の目立つところにあることが多いので、地元以外での仕事が多い、旅行好きという人にはなおさら便利です。
各ネット銀行のサービスは多種多様。銀行ごとに手数料無料・優遇の条件は異なりますので、比較検討は必要です。
方法3:証券総合取引口座を活用する
証券取引を行うための証券総合取引口座でキャッシュカードを作れるところがあります。証券会社によっては、そのキャッシュカードを使うと無料でコンビニから入出金ができることもあります。無料で取り扱ってくれる時間帯も銀行に比べて長かったり、土日も無料だったりと意外と便利です。
ただし、入金後のお金は普通預金でなくMRF(マネー・リザーブ・ファンド)で運用されます。これは銀行の普通預金のようなもので、通常、元本割れしないように設計されている投資信託です。とはいえ、完全な元本保証ではありませんので理解は必要になります。
もったいないを忘れずに
108円の手数料は、月に3回支払ったとすると、1年に36回、30年で1080回。こうなると、10万円以上の手数料を支払うことに。ちりも積もれば山となるのです。
銀行預金が増えないこの時代、なんてもったいないんでしょう。
たった108円と考えずに、108円ももったいないと思う心の習慣をつけ手数料節約をしてみませんか?
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廣木 智代 ファイナンシャルプランナー(CFP)
結婚後、家業のスナックで手伝いをしていたが母の引退と共に廃業。家計の苦しさを埋めるための我が家の保険の見直しをきっかけに、お金に賢くなるお手伝いをするべくCFP資格を取得。心と体とお金の健康バランスを軸に、個別相談、セミナー、執筆を展開中。最近はラジオCRT栃木放送にて「賢くなる座談会」を放送中。FP Cafe登録パートナー
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