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21/10/28

家計・ライフ

あなたのお金を確実に奪う、お金の罠・闇5選

これはお得!と思ってお金を投じたけど、よくよく考えたら損だったって事ありませんか? 誰も最初は損をするなんて思わずお金を出すわけですから、あとで気づいた時にはまさに後悔先に立たずというわけです。
そこで、一見お得に見えるものの、気を付けた方がいい「お金の罠・闇」を5つ紹介したいと思います。

お金の罠・闇1:不動産投資

将来国の年金だけでは長生き老後に不安があるのは当然です。そこで、年金に加えて家賃収入があるとなると魅力的です。不動産投資では、物件購入でローンは組みますが、賃貸に出せばローン分は持出しなしで支払えて、ローンが終われば収入アップ。将来は安泰だという構図です。

しかしこれはもちろんうまくいった場合の話。投資にリスクはつきものです。不動産投資では、以下のようなリスクに目を向けておく必要があります。

・年数がたてば借り手が見つけにくくなる
・物件が古くなればメンテナンスにお金がかかる
・将来管理費や修繕積立費があがる
・買い手が見つからない
・相続の重荷になる

つまり、収入が増えるどころか、大きくお金を減らす結果になりかねないのです。
将来こんなはずじゃなかったと思わないように、物件が古くなった時の事も考えましょう。

お金の罠・闇2:リボ払い

「クレジットカードの支払いをリボ払いに変更すれば高ポイントを付与」といううたい文句で勧誘されることが良くあります。確かに月々のローン返済額が一定となるリボ払いは、毎月の家計を圧迫せずにローンが組めるのでありがたい…と思うのもわからないでもありません。

しかし、リボ払いでは毎月の負担額は少なくても、なかなか返済が終わらないという事になります。たとえば、リボ払いで30万円を借り(年率18%)、毎月1万円ずつ返済したとすると、支払総額は約40万円にもなる計算です。

借入れは月々無理なく返済できる金額も大切ですが、総額でいくら払う事になるかのチェックは最初にしましょう。気づけば元本の倍以上支払いをしていたなんてことにもなりかねません。それを知れば、リボ払いは絶対にしてはいけないとわかるはずです。

お金の罠・闇3:売れ筋の金融商品

金融機関で「この金融商品は売れ筋です」と言われれば、よほど人気のある良い商品に違いないと思ってしまうかもしれません。そうして購入したはいいのですが、お金が増えるどころかだいぶ減ってしまった…ということがあります。

売れ筋=お金の増える可能性の高い良い商品という認識になりがちですが、売れ筋と良い金融商品は別物です。なぜなら、売れ筋は「販売する側が力を入れて売る」ので売れ筋になるからです。つまり、販売側にとって手数料が高く儲かる商品を力を入れて売ることがあるわけです。

ですから、言われるがまま購入する金融商品は大損につながる恐れがあるということになります。お金を増やしたいのであれば、金融商品を買う前に多少の勉強は必要。より手数料の安い商品はないのか、自分で購入することはできないのか、チェックしてみましょう。

お金の罠・闇4:保険の見直し

保険料を安くしたいと思って保険の見直しをする人、たくさんいますよね。
しかし、毎月の保険料の金額にばかり目が行き、いつまで払うのか、掛け捨てなのか、お金が貯まるのか、結果的に総額でいくら支払うのか、そして十分な保障が受けられるのかを見落としがちです。

たとえ見直しで保険料が安くなったとしても、保険本来の役割である保障が縮小され、いざという時に支払われる保険金に不足があったのではライフプランは大きく狂ってしまいます。

保険の見直しで損をしないようにするには、以下の点に気をつけましょう。

・保障の意向をしっかり持ち、伝える
・数社の保障内容と保険料を比較する
・これまでの保障を活かす事も検討する
・総額の支払いがどのくらいになるか確認する
・貯蓄でまかなえることに対する保険には加入しない

毎月の保険料は少額であっても、長い間支払う事で保険料はかさんでいきます。保険は人生の中でとても大きな買い物です。
目先に捉われず、意向に合ったものに加入しましょう。

お金の罠・闇5:お買い得でまとめ買い

「1着19,800円、今なら2着で29,800円」「2つ買うと●%割引」「○○円以上購入で送料無料」これらの文言が目に入ると、お買い得と思って、1つ買うつもりが2つ、3つ買ってしまうことありませんか?購入後は得したと大満足ですよね。

ところがここで得しているのはお店側です。19,800円しか払うつもりのない人が29,800円出してくれたらお店は売上アップ、消費者は支出アップです。
よくよく考えると2ついらなかった、無駄にしたなんてこともあるはずです。
一時は喜んだけど、実は確実にお金が減っているというわけです。

送料がもったいないという気持ちもわかりますが、まずは財布からいくら減るのかに着目するとお買い得商法にのらずにすみます。塵も積もれば・・・というほど一生で考えたら無駄なお金を支出することになるので注意が必要です。

買う前に一呼吸して考えよう

物を買ったり、契約をしたりする際に一呼吸置くという癖をつけると、案外無駄な支出はしなくて済みます。その一呼吸で、相手の得は何か、購入するものの総コストはどれくらい?と考えてみましょう。
その一呼吸が「損だった」という後悔を減らすことになりますよ。

廣木 智代 ファイナンシャルプランナー(CFP)

結婚後、家業のスナックで手伝いをしていたが母の引退と共に廃業。家計の苦しさを埋めるための我が家の保険の見直しをきっかけに、お金に賢くなるお手伝いをするべくCFP資格を取得。心と体とお金の健康バランスを軸に、個別相談、セミナー、執筆を展開中。最近はラジオCRT栃木放送にて「賢くなる座談会」を放送中。FP Cafe登録パートナー

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