21/07/03
金持ち夫婦が貧乏夫婦に! 払ってはいけない5つのお金
コロナ禍においてもあまり影響がないのか、高級マンションを購入し、高級車を買い替え、高級腕時計をし、ブランド物に身を包み、食事はいつも高級レストラン……そんなお金持ち夫婦が、みなさんの周りにももしかしたらいるかもしれません。
しかし、そんなお金持ち夫婦でも、支出の管理ができなければ、老後は貧乏に転落……なんてこともあるのです。
そこで、あまり払い過ぎると貧乏になる要素満載の5つのお金を確認していきましょう。
払ってはいけない5つのお金①糸目をつけない教育費
子供を育てるうえで教育費は必須ですが、お金持ちは子供の事になるとお金に糸目をつけずに支出しがちです。
習い事は子供がしたいことを何でもやらせるため、月謝がかさみます。塾も毎月の塾代に加えて、夏休みや冬休みの特別講習の費用もかかります。そのうえ、いい塾があると聞けば遠方まで交通費をかけてでも通わせたりします。なかには、週末の習い事のためにマンションを借りているという人もいます。学校も私立は当たり前で、大学も下宿代をかけてでもいい学校に入れようとします。
文部科学省の「子供の学習費調査」(2018年度)や「国公私立大学の授業料等の推移」によると、教育費は大学までオール公立だったとしても1000万円ほど必要。逆にオール私立(大学は文系)だとすると2300万円近くかかりますし、理系だともっと授業料が高くなります。
もちろん、子供が求めればいくらでもお金をかけたいというのは親心ですが、お金に余裕があると大盤振る舞いしがちです。気づいたら子供にお金をかけすぎて、自分たちの老後資金は貯められなかったという始末になりかねません。
払ってはいけない5つのお金②高級すぎる自己投資
趣味の道具やきらびやかな洋服、ゆったりリラクゼーション、若さを保つためのエステや化粧品などは、お金をかけだしたらきりがありません。しかし余裕があると、ついついお金をかけがちになってしまうのがこの分野。自分のためにお金を使う、自己投資です。
たとえば、美しさや若さへの自己投資。美容整形に何百万円もかけてしまうなんて事もあります。お肌の加齢が気になり、1万円もする美容の注射を打ったら止められなくなり、毎月打たなくてはいられないという人もいます。
このような「自己投資」にかけるお金は自己満足というわけです。しかし、お金をかければかけるほど後々我慢ができなくなってきて、節約ができなくなります。
結果的に浪費癖がついて貧乏に陥ってしまう、などということもあるのです。
自分を磨くことは良いことだと思います。
しかし人や物に頼って、むやみやたらにお金を使わなくても、自分でマッサージをしたり、着こなしを学んだりと、工夫すればできることもあるはずです。本当に美しい人はお金をかけるのではなく、内面をしっかり磨いています。
払ってはいけない5つのお金③言われるがままの資産運用
お金持ちは基本的に忙しく、支出するお金に無頓着になりがちです。しかし、その反面お金を増やそうという意欲は人一倍持っているようです。
そんなお金持ちには、さまざまな業者が寄ってくるものです。投資信託や保険といった金融商品や、不動産などの営業に加え、少々怪しい投資話などもたくさんきます。それを聞いたお金持ちは、儲かると思えば、業者に任せてお金を投資してしまいがちです。それでもうまくいけばまだいいのですが、うまくいかなかったケースも多く見受けられます。
たとえば、よくわからないまま、売れ筋だからと勧められた投資信託に数百万投資したけど、目減りするばかりということもあります。実際、売れ筋の投資信託と良い投資信託は別物です。また、資産運用がうまくいっても、後先考えずに散財し、後々税金に苦しめられる人もいるようです。
しかし、そのことについて貧乏夫婦は「自己責任だから仕方がない、また稼げばいい」と軽く思いがちのようです。でも、それは危険です。一気にお金を失って貧乏へ転落という可能性も伴っているからです。
払ってはいけない5つのお金④よくわからない年会費
お金持ちは付き合いも広いせいか、つい誘われてさまざまな会に所属しがち。年会費をいくつも払っていたりします。また、ステータスを保つために上位のクレジットカードを持ち、年会費にお金をかけている人もいるものです。
他にも、定期便が割安だということで購入している化粧品やサプリメントが余ってたまってしまったり、忙しくてあまり行かないスポーツジムの会費もあったりします。結果的に、無駄なお金を使い過ぎてしまうのです。
こうした会の会員になると付き合いも増えることから、交際費が増えるものです。また、クレジットカードのサービスを活用することでもお金が出ていきます。
ひとつひとつの会費はそれほど高くなくても、数が多くなれば年額はかなり大きくなります。そうなると、やがて会費貧乏に陥ります。
払ってはいけない5つのお金⑤贅沢すぎる食事
お金に余裕があると、つい食事も贅沢になります。コロナ前では高級店での外食も日常茶飯事、コロナ渦で外食が減っても食に対する贅沢は変わらず、購入食材はおいしさを追求してお取り寄せしたりします。
お取り寄せをすれば、送料もばかになりませんし、コロナが収束しても外食が多ければ食費もかなりかさみます。そして、贅沢なおいしさを追求した結果、脂質や塩分、カロリーを取り過ぎて、病気になって健康を害することもだってあります。
そうすることでまた、医療費がかかり、最終的には介護費用が大きくかかって、老後貧乏になるなんてこともあるわけです。
貧乏にならないコツは?
このように、どんなお金持ちでも油断をすればお金を使い過ぎて貧乏になるリスクを持っています。貧乏にならないためには、どんな生活レベルになっても節約意識を持ってコツコツ貯めるスタンスを保つとともに、支出をコントロールする必要があります。
本当のお金持ちは、お金のありがたみをしっかり感じて、お金は無限ではないという意識を持っているものです。今回紹介した5つのお金をもしあなたが払っているようならば、本当に必要なのか、もう一度考え直してみてはいかがでしょうか。
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廣木 智代 ファイナンシャルプランナー(CFP)
結婚後、家業のスナックで手伝いをしていたが母の引退と共に廃業。家計の苦しさを埋めるための我が家の保険の見直しをきっかけに、お金に賢くなるお手伝いをするべくCFP資格を取得。心と体とお金の健康バランスを軸に、個別相談、セミナー、執筆を展開中。最近はラジオCRT栃木放送にて「賢くなる座談会」を放送中。FP Cafe登録パートナー
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