18/10/08
1000万円貯めている人が、決してやらない3つの節約
1000万円以上の貯蓄がある人の割合は、20代で5.3%、30代で7.7%(金融広報中央委員会、「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2016年)」)。
働き始めて間もなかったり、結婚や出産などがあったりする時期は、なかなか貯蓄が増えていきにくいものです。
しかし、同調査によれば、40代では20.2%、50代では35.2%が1000万円以上の貯蓄を保有しています。
貯蓄をするには、ふだんから節約をすることは大切ですが、1000万円もの貯蓄をしている人は、何でもかんでも節約をしているわけではありません。むしろ、決してやらない節約も。
では、どのような節約をしないのでしょうか。
1000万円貯めている人は、まとめ買いはしない
1個150円のトマトが、3個400円だったらおトクに思えます。しかし、安く買っても食べ切れなければかえって損。2個は食べたけれど、1個はダメにして捨ててしまったら、1個あたり200円の計算です。これでは、1個150円で2個買ったほうが安かったことになります。
通信販売でも、まとめ買いで割引になったり、送料が無料になったりする商品があります。重いものやかさばるものなど、通信販売を利用すると大変便利に買物ができますが、目先のおトク感にまどわされて買いすぎてしまっては損をします。
保存がきくものだと、「いつか使うものだから」と思ってつい買ってしまいがちですが、ペットボトルの水や缶詰、洗剤でも使っていい期限はあります。棚の奥にしまっておいて結局使わずじまいになったら、わざわざゴミを買っているようなものです。
つまり、まとめ買いは買いすぎてしまうことがいけないのです。1000万円もの貯蓄が出来る人は、自分が必要な量を把握しているのでまとめ買いのワナにはだまされません。
1000万円貯めている人は、光熱・水道代は毎日気をつけない
電気・ガス・水道は毎日使うものなので、少しずつでも節約すれば効果はしっかり出ます。
部屋を出る時には照明を消す、ガスでお湯を沸かしっぱなしにしない、歯磨きの時に水を流したままにしない、などは生活の基本。ムダづかいをしていては、お金はたまりません。
しかし、待機電力を節約するために出かける時に家電のコンセントを抜いてまわったり、水道代の節約でお風呂ではシャワーを使わずかけ湯ですませたり、細かいことを毎日のように頑張るのは、面倒でストレスフルなわりに効果はそれほど大きくありません。
1000万円貯蓄をする人の節約は、頑張らなくても効果のある方法を取り入れています。
電気代であれば、節電できる新しい家電に買い換えたり、LED電球を使ったりすることで、暮らし方を変えずに節約します。
ガス代は、大きすぎる鍋や土鍋はなるべく使いません。料理をする時に鍋を火にかければ、まず鍋があたたまり、それから食材に火が通っていきます。あたたまりにくい鍋はそれだけロスをしてしまうので、鍋のサイズや材質にも気を配りましょう。
水道代は、お風呂のシャワーヘッドを変えるのも効果的。水圧が落ちずに節水ができるので、ストレスなく節約ができます。
1000万円貯めている人は、無料の情報だけで満足しない
さまざまな情報があふれるなか、ニュースなどはインターネットを利用し、無料で閲覧できるもので十分と考える人が少なくないようです。しかし、無料の情報は質の高いものばかりではありません。
また、インターネットでの情報収集は、自分からアクセスする必要があります。インターネットは調べたいことがある場合にはとても便利ですが、それだけでは情報がかたよってしまいがち。
新聞や雑誌、本などでは、それまで想像もしていなかったような情報を得られることが少なくありません。質の高い情報には、お金を払うという意識も必要です。
無料でできる情報収集には、各種セミナーもあります。確かに自分ではお金を払いませんが、セミナーの開催には、会場を準備したり講師をよんだりするために、お金がかかっています。
なぜ無料なのか、そこでの情報は信頼できるのかをしっかり見極めてから、賢く利用をしたいものですね。
そして、自分にとって本当に必要なものなら、お金を払ってでもしっかりと情報収集するべきでしょう。
1000万円の貯蓄が出来る人は、情報収集が上手です。
生活必需品を安く買えるお店、節約お料理レシビ、ポイントアップの日、銀行ATMの手数料が無料になる条件など、身の回りのおトク情報はもちろんですが、政治・経済の仕組みや情勢なども知っておきたい情報です。
野菜が高くなったり、ガソリンが安くなったりするのも、そのような情報から予測することもでき、先回りして準備しておくことも可能になるのではないでしょうか。
まとめ
1000万円貯めている人は、目先のおトクに踊らされません。
まとめ買いとか、無料とか、おトクなようでも自分に有益でなければ損になるだけ。自分が必要としているものを自覚して、必要な分を適正なお金を払って手に入れることが、ムダな出費をなくす本当の節約になるでしょう。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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