18/09/20
誰でもできる、「疲弊しない」節約5つのポイント
今までいろんな節約を試してみたけれど、どれも今ひとつ効果が感じられず、そのため節約の習慣も身に付かないままになってしまっている。そんな思いを持っている女性は意外と多いものです。新しい節約方法にも、「本当かしら」とどことなく懐疑的です。
しかし、それは今までの節約が頑張らないと続けられないものだったからではないでしょうか。
頑張る節約は、はじめは効果が出ても長続きしません。これからは頑張らない節約で、無理なく続けていきましょう。
頑張る節約は効果が小さい
「これからは節約しよう」と考えると、まずやりがちなのは食費の節約です。スーパーで見切り品や20円引きのシールのついたお惣菜を買ったり、お米やパンのランクを落としたりします。
それから光熱水道代。電気・エアコンはこまめに消して、洗濯にはお風呂の残り湯を使うなんて、ありがちですね。
しかし、一日中気をつけていても、効果は1カ月あたり1万円にも届かないのではないでしょうか。もちろん、分不相応に高価な食材を使ったり、ムダな電気をつけたりするのはNGですが、これでは頑張りがいがありません。もうやめた、と思っても仕方がないですね。
生活習慣にもよりますが、このような頑張る節約は、節約の効果はあまり大きくはありません。
効果の大きな節約をするためには、小さな節約を多くするより、大きく節約できるところを見つけてそこを節約することです。1カ月あたり1万円節約するとして、100円の節約を100回するより、1万円の節約を1回したほうがラクです。ラクなので続く、というわけです。
頑張らない節約ポイントは、クレジットカード明細と預金口座明細にある
ではさっそく、大きく節約できる支出を探してみましょう。探す場所は、クレジットカードの利用明細と、預金口座明細です。ここには、毎月引き落とされる決まった金額の支出があります。それらをチェックして、本当に必要な支出なのか、もっと安くできないかを確認していきましょう。
○生命保険・医療保険の保険料
生命保険や医療保険の保険料、毎月いくら払っているでしょうか。そして、本当に必要な保障なのでしょうか。保険を見直すことで、月1万円の節約になることも珍しくありません。
確かに、保険の見直しには手間がかかりますが、1回見直してしまえば効果はその後もずっと続きます。頑張らなくても、1年で12万円も節約できる計算になりますね。
○携帯電話代
月に1万円払っているとしたら、見直す余地は十分あるでしょう。
大手キャリアは安心感があるという理由で選んでいる人も多いことでしょうが、格安携帯・格安SIMにすると、月に2000~3000円程度に抑えることも可能です。格安携帯・格安SIMだと、インターネットにつながりにくく通信速度も遅いのでは、と心配して二の足を踏んでいる人も多いようですが、実際にはそれほど大きな違いを感じないようです。
○スポーツジムや英会話教室などの会費
申し込んだ時にはやる気になっていた、スポーツジムや英会話教室などの習い事。でも、その後すっかりご無沙汰になってしまうものも少なくありません。今は仕事が忙しいけど、もう少ししたらまた通える、その時入会しなおしたら入会金がもったいない。そう思ってズルズルと続けているなら、ここは思い切って解約してしまってもいいのではないでしょうか。
次に利用しようと思った時には、多少割高でも1回ごとの利用ができるシステムを選ぶとよいでしょう。自治体によっては公的な機関で安価に提供しているサービスもあります。住んでいる自治体のホームページなどで確認してみてはいかがでしょうか。
○家賃
値下げ交渉は決してハードルの低いものではありませんが、やってみるだけの価値はあります。現在住んでいる地域で、同じような条件の物件の家賃相場をインターネットで調べてみましょう。もしも相場よりも高いようなら値下げ交渉に有利です。たいていの家主さんは、家賃の値下げよりも、入居者がいなくなることのほうを避けたいものです。更新時期であれば、交渉しやすいのではないでしょうか。
○住宅ローン
賃貸ではなく持ち家の場合は、住宅ローンを毎月払っていると思います。住宅ローンの見直しでメリットがある目安は、利率が借入れ時より1%以上の差があり、返済期間が10年以上、返済残高が1000万円以上あることと言われていますが、実際はシミュレーションをしてみないとわかりません。金利差が0.5%、0.3%でもメリットがあることもあるからです。
さらに、最近は団体信用生命保険も、死亡時だけでなく、がんや生活習慣病でも保障される内容のものが増えてきました。それらを利用できるならば、見直すメリットはさらに広がるでしょう。
ただし、ローンの借り換えには各種手数料がかかります。まずはすでに借入れをしている金融機関に金利を下げる交渉をするのが得策です。
クレジットカード明細と預金口座明細は定期的にチェックする
最近はWEB明細を採用しているカード会社や金融機関が増え、しっかり確認していない人が増えているようです。しかし、節約をするにはまず現状確認から。
減らせる出費が隠れていないか、定期的にチェックするようにしたいですね。
そして、節約には目的も大切。節約した分は何に使いたいでしょうか。
節約を長続きさせるためには、頑張らないことと、目的を持つことがとても重要なのです。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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