18/09/26
お金がある人とお金がない人の境界線はココ
お金はないより、あるほうがいいですね。欲しいものを買って、好きなものを食べて、旅行にも行って、と楽しみが広がります。
では、お金のある人とない人を分けるものは何なのでしょうか。
今回は、違いを分ける境界線がどこにあるのか、考えてみましょう。
行動パターンに表れる違いとは
莫大な資産がある家に生まれたのでお金があるとか、ほとんど仕事をしないからお金がないとか、そんな極端な理由があればわかりやすいのですが、そんなケースはごくまれでしょう。実際には、同じように働いているにもかかわらず、なぜか手元にお金がある人とない人がいます。何が違うのでしょうか。
よく見てみると、まずは行動パターンに差があります。
お金のある人は、計画的です。
いつ何をするかしっかり計画を立てるということは、その時にいくらの支出があるのかまで、あらかじめ予想をしておくということです。その分のお金はとっておきますので、いざと言うときに貯蓄を取り崩すなどということはありません。
また、食料品や日用品などが月にどのくらい必要になるかが分かっていれば、前もって安い時に買っておくこともできて節約ができます。
一方、お金のない人は、行き当たりばったりです。
足の向くまま気の向くまま、自由に行動をするのも楽しいでしょう。しかし、浪費につながるようではいけません。急な出費に困ってキャッシングやカードローンを利用すれば利息がかかります。さらに返済が計画的にできなければ、遅延損害金が最大20%もかかります。自由を楽しんでいるつもりが、逆に返済に縛られるハメになることに早く気づかなくてはなりません。
また、パンやティッシュなど、日常的に必要なものを計画的に用意せず、なくなってからあわててコンビニで買うなどということも見かけます。これでは割高になってしまいます。
お金のある・なしは見た目にも表れる
お金があれば、高級な服やバッグ、靴、アクセサリーをたくさん買えるからオシャレ、ということではありません。実はお金がある人ほど、ファッションに関しては少数精鋭主義の人が多いようです。
お金のある人は、似合うものを厳選しています。
自分に似合うものを知って、必要な分だけ買うことで、無駄な出費をしていません。そもそも、多すぎる服やバッグなどは保管場所をとるだけでなく、クリーニングなどのメンテナンスにもお金がかかります。出かける前に、今日は何を着て行こうか迷うのも楽しみのひとつですが、クローゼットに隙間なくギッシリ服が詰まっているのは明らかに多すぎです。
それに対して、お金のない人は、流行やセールに弱いようです。
とりあえず流行のものを買うのですが、いまひとつ似合っていないことが少なくありません。その不満足から、次こそはいいものが欲しいと思ってまた買ってしまうのです。それでは似たようなものが増えるばかりで、本当に似合うものになかなか出会えないでしょう。
また、セールで今だけ割引とか、最後の1着などと聞くとつい買ってしまうのもお金のない人の特徴。安いから買うのではなく、必要だから、似合うから、という理由で買うが理想です。
住まいはお金のある・なしを分ける重要支出
賃貸・持ち家にかかわらず、住居費は家計に占める割合が大きい支出です。しかも、賃貸住宅の家賃や住宅ローンの返済金額は、いったん決めたらその金額はなかなか簡単には変更できないケースが多いもの。そのため、はじめが肝心なのです。
お金のある人は、住まい選びにランニングコストも考えます。
まずは地域の相場としっかり比較するので、割高の物件をつかまされることはないでしょう。さらに、最寄り駅からの所要時間や設備、間取りなどを吟味することはもちろん、ランニングコストも考慮しています。
マンションなどで最上階の角部屋は、景色はいいかもしれませんが冷房が効きにくいでしょう。逆に1階で北向きの部屋だと冬場は冷え込みます。ベランダが外から丸見えだと、洗濯物を外に干せず乾燥機が必要になるかもしれません。
住まい選びひとつで、毎月の出費が大きく変わることにもなります。お金のある人は、あらゆる角度から検討して住まいを選んでいます。
かたやお金のない人は、セールストークに乗せられがちです。
住宅を購入する際、モデルルームで衝動買いする、というケースは決して少なくないそうです。結果、意外な問題点やランニングコストに気付かず、後悔してしまうのです。その場の雰囲気に流されて、担当者の言葉巧みなセールストークには乗せられないようにしたいですね。それには、自分が住まいに何を求めるのか、しっかり考えておく必要があります。
賃貸住宅でも同じです。自分が本当に欲しいと思うものが分かっていれば、セールストークに惑わされず、適切な選択ができるようになるでしょう。
お金のある人とない人を分けるのは、ほんのちょっとした考え方や行動の違いです。しかし、その小さな違いは、結果としてお金のある・なしを分ける大きな違いとなります。
周りの人と比べて、同じように働いて同じような収入のはずなのに、なぜかお金のない人は、これらのちょっとした違いを意識してみましょう。考え方と行動を少し変えるだけで、お金のない人から、ある人への境界線を越えることができるのではないでしょうか。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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