23/12/31
宝くじで1億円当たったら?お金持ちと貧乏人のお金の使い方
年末といえば年末ジャンボ宝くじ、という人も多いのではないでしょうか。
当たったら何に使おうか、と考えるのも楽しいですね。
今回は、「宝くじで1億円当たったら何に使うか」というアンケート結果をもとに、お金持ちと貧乏な人では、お金の使い方にどのような違いがあるのか、考えてみたいと思います。
宝くじで1億円当たったら、買いたいのは不動産
保険相談をしている保険マンモスが、「宝くじについてのアンケート調査」を実施、結果をリリースしています(2022年9月調査)。回答したのは男女500人です。
その人たちに、宝くじが当たったら何に使うか聞いたところ、当せん金額が10万円・100万円・1000万円までは、1位は貯蓄でした。
1000万円までは、ちょっと思い切ったことに使えば、すぐになくなってしまいそうな金額です。そのため、とりあえず貯蓄、と考える人が多いのかもしれません。
しかし、1億円となると話は別。結果は下記のとおり、貯蓄をおさえて、不動産がトップという結果になりました。
<宝くじが1億円当たったら、何に使いますか?>
保険マンモス「宝くじについてのアンケート調査」より
確かに、1億円あれば、マンションや一戸建てをローンを組まずに購入することも可能です。
住むところを確保できれば、その後の暮らしに安心感と余裕ができそうですね。
お金持ちは何に使う?
さて、お金の使い方には、お金持ちと貧乏な人の違いがあらわれます。
お金持ちは、お金を生かした使い方が上手です。投資をして、お金の価値がさらに大きくなるような使い方が得意。だからこそ、お金持ちなのかもしれませんね。
ですから、1億円の使いみちのトップ5のうち、お金持ちらしいのは「投資」です。
一方、「土地・住宅購入や改装」は、使えばなくなってしまう貧乏な人のお金の使い方。不動産投資として買うなら話は別ですが、その場合の回答は「投資」を選んでいるでしょう。
住むところが確保できると安心ですから、不動産を買うことが間違っているわけではありません。
ただ、本当に土地や住宅を買うなら、あえてローンを組んで、住宅ローン減税を利用したほうがオトクでしょう。
住宅ローンの金利分は、プールした資金を運用してまかなえばよいのです。不動産購入後には毎年固定資産税がかかりますから、その分もコツコツ運用してまかなうことができるといいですね。
貯蓄もまた、お金持ちらしくありません。もちろん、最初は貯蓄するでしょうが、そのまま貯蓄しているのは貧乏な人の考え方。1億円もあれば、リスクをおさえた投資で利益を得ることもできるのに、低金利の貯蓄では残念すぎます。
ローリスクの投資で利回り2%だとしても、元本が1億円なら1年で200万円の利益。それが貯蓄では、いくら元本保証とはいえ、0.002%の金利では1年あずけてもたったの2000円です。
金利に敏感なのも、お金持ちの特徴です。
2%と0.002%は、どちらも小さい数字と思われがちですが、1000倍もの違いがあります。資産運用の仕組みを知って、活用できるのがお金持ちといえるでしょう。
当選を機にお金持ちになるなら?
とはいえ、すでにお金持ちなら、宝くじはそもそも買わなくてもいいですよね。
現状はお金持ちとは言えないけど、当せんをきっかけにお金持ちになるなら、どんな使い方がいいでしょうか。
それには、まずマイナスの資産を解消することです。
アンケート結果の「借金・ローンなどの返済」はまさにその使い方。負債を完済したら、改めて投資など、お金を増やす使い方をしていきましょう。
ただし、上でも軽く触れましたが、住宅ローンは他のローンに比べると金利が低いものでです。ローンをなくして身軽になりたい気持ちはわかりますが、金利よりも投資で得られる利益のほうが多くできそうであれば、投資を優先したほうがよいでしょう。
また、「転職・退職する」を選んだ方は、現状で貯蓄がないために働き方を変えられない状況なのではないでしょうか。自分らしい働き方は、豊かな人生のためにはとても大切ですから、ぜひ実現させたいですね。資金を「やりたいことを仕事にするため」のお金に使ったら、さらにお金を増やせそうです。
お金持ちはお金を増やすことを考える
このようにみると、お金持ちはお金を「お金を増やすこと」に使う様子がお分かりいただけると思います。
確かに、「1億円あったら実現したいこと」を考えるのは楽しいですし、お金がないからと諦めていたことを改めて考えるきっかけになります。ただ、お金があったら「使う」ことだけではなく、「増やす」ことを考えるようにすると、お金持ちに少し近づけるかもしれません。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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