18/12/28
あなたの風邪はどのタイプ? 症状別・おすすめ漢方食材はコレ!
毎年秋から冬にかけてよく風邪をひくという方はいませんか? 例えば、咳が止まらない、鼻水やくしゃみがよく出るなどといった方です。大した症状が出ていないからまだ大丈夫だろうと油断しないで、今から身体に合わせた食事をとっていきましょう。漢方の力を借りて、食べ物で改善する方法を紹介します。
症状に合わせて食材や料理を変えよう
漢方では、風邪の症状ごとに効果があるとされる食材が異なります。
・咳から始まる風邪…百合根や梨など肺をうるおす白い食材・緑茶
咳が止まらない、喉の痛みを感じる風邪は、体の中からうるおすことが大切です。この場合は、百合根を使った料理や梨がおすすめです。
百合根は一枚ずつはがしてはちみつをかけたあと、レンジで温めるだけで美味しく食べることができます。寒い冬によく食べる茶碗蒸しに入れてみるのもいいでしょう。
梨は、レンジで暖めると温かいデザートができます。
喉が痛い・咳が出るといった方は、こまめに緑茶を飲むようにしましょう。喉をうるおすだけでなく、殺菌効果も期待できます。
・寒気や熱のある風邪…生姜やネギなど辛味の食材
寒気や熱っぽさを感じる風邪は、体の中の熱を冷ますことが大切です。この場合は、生姜やネギを使った辛味の食材を使ったスープがおすすめです。味噌汁に、生姜やネギを加えてみましょう。身体を温めるだけでなく、発汗を促してくれます。
にんにく・しそといった薬味も効果が期待できます。
・くしゃみや鼻水が出る風邪…黒豆やわかめなど黒い食材
水のような鼻水やくしゃみが出る場合は、身体の中の余分な水分を排出することが大切です。この場合は、黒豆やわかめといった黒い食材がおすすめです。
黒豆は、血の巡りがよくなり、水分代謝をうながします。疲労回復の効果もあるので、体力が弱っているという方におすすめです。
風邪のひきはじめに対処しておくことが肝心
漢方では、外から邪気(じゃき)が身体に入ってくることで、風邪をひくと考えています。
寒気がする・熱っぽいと感じたときに、対処しておくことが肝心です。
症状に合わせた食材をとると同時に、
・睡眠時間をたっぷりととる
・身体の中から温める
・消化のよいものを食べる
この3点を心がけましょう。
栄養をつけたいからといって、脂っこい焼き肉・甘い物などを食べると、かえって身体に負担をかけてしまいます。症状が出たなと感じたら、漢方の食事で体をいたわりましょう。
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多田 有紀 漢方・薬膳ライター
医療機関・調剤薬局に医療事務として勤務中に、体調を崩したことがきっかけで漢方の魅力に引き込まれる。その後、漢方スクールに通い、日本漢方養生学協会の漢方スタイリストに合格。現在は、漢方薬局などで漢方専門の知識を活かした記事を執筆中。多くの方に漢方の魅力を伝えるべく活動している。
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