19/06/24
梅雨どきの体調不良を改善する6つの方法
雨が降ってジメジメした日が多い梅雨の時期。気分が憂鬱になったり、体調不良が続いたりする方もいるでしょう。漢方では、湿気が身体にさまざまな影響を与えていると考えています。今回は、梅雨の時期に体調が悪くなる方のために、知っておきたい症状、原因、対処法を紹介します。
梅雨の湿気は胃腸にダメージ大!体調不良の原因に
突然ですが、梅雨の時期になると以下のような症状が起きやすい、という方はいませんか。
・胃腸の調子が悪い
・むくみやすい
・下痢や軟便になりやすい
・汗がベタベタする
・身体が重だるい
・吐き気やめまいが起きやすい
・お腹がぽちゃぽちゃする
・頭が痛い
どれも辛い症状ですよね。
梅雨の時期にこれらの症状を起こしやすい方は、湿気に反応しやすい体質の可能性があります。
漢方では、湿気が身体に悪影響を与えると考えています。
湿気に反応しやすい人は水分代謝が悪いため、身体の中に湿気が水分として溜まってしまいます。そうすると、最初に調子が悪くなるのが胃腸です。胃腸は湿気からくる水分を嫌うのですね。
胃腸の調子が悪くなると、消化も吸収も悪くなるので、身体に栄養が行き渡らなくなってしまいます。そのため、身体の各所が不調をきたしてしまうのです。
梅雨どきの体調不良を改善する6つの方法
梅雨どきの体調不良は身体の中にたまった水分が引き起こすのですから、これを改善するためには、身体の中の水分を外に出してあげればいいのです。また、冷えを防止することも効果的とされています。
そのための方法を6つ、ご紹介します。取り入れやすい方法からぜひ試してみてください。
①ウォーキングなどの軽い運動をする
じわじわと汗が出るくらいの運動をおこないましょう。手軽にできるウォーキングがオススメです。スポーツジムに行く時間がない人は、通勤時間にひと駅歩いたり、スーパーまで歩いてみたりするのもいいでしょう。
②冷たい飲み物は控える
漢方では、冷たい飲み物は身体の不調を招くと考えています。冷たい飲み物が身体の中に入ると、身体はそれを身体の中の温度に戻そうとします。それが身体に負担をかけるのです。水分がたまる原因にもなります。
一番身体にいいのは、自分の体温より温かい飲み物です。どうしても冷たい飲み物が欲しくなったときは、冷たい飲み物を飲んだあとに、紅茶など温かい飲み物をとるようにしましょう。
③身体を温める
梅雨の時期は、エアコンの影響で身体が冷えている可能性もあります。身体の冷えは、水分をためこむ原因になってしまいます。このような方は、手首・足首・首周りを温めるようにしましょう。
④食事を改善する
漢方では、身体にたまった水分を出すとされる食材があります。
・小豆・黒豆・えんどう豆・とうもろこし
身体の中の余分な水分を出す働きがあります。
・牡蠣・アサリ・しじみ
精神を安定させ、尿の出をよくする働きがあります。
・キュウリ・大根・ナス
体の中の余分な熱を冷ます働きがあります。ただし食べすぎると身体が冷えてしまうので、注意しましょう。
⑤お風呂にゆっくり入る
お風呂も体の中の水分をだすのに効果的です。熱いお湯にそのまま入るのではなく、入浴剤としてびわの葉を乾燥させたものを入れるのがオススメ。発汗作用があります。木綿やガーゼなどで作った袋に入れて使えば後の掃除が楽にすみます。
なお、びわの葉は、腰痛・関節痛・冷え性にも効果があるとされています。
⑥漢方薬を飲む
体の中の水分を出すためには、漢方薬も効果的です。胃腸の不調や頭痛などの症状に合わせたお薬が販売されています。詳しくは、漢方に詳しい薬剤師か登録販売者に聞いてみましょう。
身体の不調は、心にも影響を与えます。梅雨どきだけでなく、普段から食生活や生活習慣を見直す努力をしましょう。
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多田 有紀 漢方・薬膳ライター
医療機関・調剤薬局に医療事務として勤務中に、体調を崩したことがきっかけで漢方の魅力に引き込まれる。その後、漢方スクールに通い、日本漢方養生学協会の漢方スタイリストに合格。現在は、漢方薬局などで漢方専門の知識を活かした記事を執筆中。多くの方に漢方の魅力を伝えるべく活動している。
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