19/04/05
春は情緒不安定になりやすい季節! 酸味・甘味・苦味の食材でカラダを整える方法
春は新しい生活を始める人が多く、精神的にも不安定になりやすい時期です。「社会人になった」「転勤した」など普段と違う生活を送る人が多いため、ストレスが普段よりも多い方も増えるでしょう。
漢方によると春はイライラしたり落ち込んだりする人が増える季節だと考えられています。
それでは、春はどのような点に注意していけばいいのでしょうか?
普段の生活をもう一度見直してみましょう。
春は頭や目などにトラブルが起きやすい
漢方では、春は頭や目など身体の上半身に負担がかかりやすくなり、精神的にも不安定になりやすい時期だと考えています。また、例えば、くしゃみや鼻水がでたり、皮膚がかゆくなったり、頭痛がしたり、目が充血したりする症状があらわれやすくなります。
3月から4月にかけて、花粉症がひどくなったり、憂鬱になったり人も多いのではないでしょうか?
これらの症状の負担を減らすためには、酸味や甘味のある食材を摂ることが大切です。
酸味・甘味・苦味のある旬の野菜を食事に取り入れよう
春は、これまで眠っていた植物が育っていくため、旬の野菜がおいしい季節です。
酸味は、みかんなどの柑橘類がおすすめです。お酢を取り入れるのもいいでしょう。これらの食材には、高ぶった気分を落ち着かせる作用があります。
また甘味は、キャベツ・山芋・百合根などから摂るのがいいでしょう。これらの食材は、食べ物の消化吸収の働きをよくするため、胃が元気になり全身の状態もよくなります。
ただし、酸味は摂りすぎると汗をかいたり、下痢を起こしたりしやすくなります。適度な量をこころがけましょう。
また、たけのこ、タラの芽など苦味のある食材も身体の状態をととのえます。これらの食材は、冬の間に足りなくなってしまった栄養をおぎなうだけでなく、春に起こりやすいトラブルを抑える働きもあります。
春は、積極的に旬の野菜を普段の食事の中に取り入れていきましょう。
ストレッチや散歩で気分転換し、ストレスを解消することも大切
春の情緒不安定や体調不良は、激しい気温差やよく吹く風によっても起こりやすくなります。気温差に対応するためには、首にスカーフを巻いたり、体温調節がしやすいようにカーディガンなどを羽織ったりすることで対応することが大切です。春に合わせた生活サイクルに変えることも必要になります。
何かとストレスの多い時期ですから、リラックスすることも大切です。
漢方では、冬の朝はゆっくり起きてもよいとされていますが、春は早めに起きて朝日をたくさん浴びると身体の状態が整うと考えています。
気のいい日に緑あふれる公園を散歩するなど、適度な運動をこころがけましょう。
ただし、激しい運動は、身体に大きな負担をかけてしまいます。あくまでも疲れない程度の運動がおすすめです。寝る前や疲れたときにストレッチをするのもおすすめです。
なんとなく精神的に落ち着かない、体調が悪いというときは、普段の生活を見直してみましょう。毎日食べている食事や生活習慣があなたの体調を左右しています。特に春は情緒不安定になりがちです。まずは、酸味・甘み・苦味のある食材で体調を整えましょう。そのうえで、適度な運動を行い、太陽を積極的に浴びるようにしましょう。
【関連記事もチェック】
・花粉症で悩みたくない人必見!花粉症をラクにする漢方の食材とは?
・ストレスで胃が痛いのは「胃熱」が原因!? 胃熱を抑える漢方による食材
・最高のポテンシャルを引き出す方法「真の瞑想の世界」
・美しく生きるためには…「美しい人をつくる『所作』の基本」
・身体を温める食事と冷ます食事、どちらがあなたの身体に良い?
多田 有紀 漢方・薬膳ライター
医療機関・調剤薬局に医療事務として勤務中に、体調を崩したことがきっかけで漢方の魅力に引き込まれる。その後、漢方スクールに通い、日本漢方養生学協会の漢方スタイリストに合格。現在は、漢方薬局などで漢方専門の知識を活かした記事を執筆中。多くの方に漢方の魅力を伝えるべく活動している。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう