19/02/04
花粉症で悩みたくない人必見！花粉症をラクにする漢方の食材とは？
花粉症の人には、これから辛い季節がやってきますね。今年もくしゃみや鼻水がひどくならないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。そんな悩みを抱えている方のために、今回は漢方による花粉症の対処法について紹介します。
肺が強ければ花粉症になりにくい
花粉症のつらいくしゃみや鼻水は、花粉やほこりなどが身体に入ることで出てきます。
漢方では、こうした外からの刺激があっても、身体が健康であれば、影響を受けにくいと考えています。
とくに、肺は鼻の症状と深い関係があるとされています。肺の機能が悪くなると、身体の中に花粉症の原因となるアレルゲンなどが入りやすくなるので、鼻水やくしゃみが出るのです。
ですから、花粉症を未然に防ぎたいならば、肺の機能を高めることを考えてみましょう。漢方では白い食材、例えば白菜・ゆり根・梨といった食材が肺の機能を高めるとされています。
花粉症の症状は２段階。その原因はまったく逆
とはいえ、気をつけていても花粉症になってしまうことはあると思います。また、すでに花粉症にかかっていて、毎年この時期が憂うつな方も多いことでしょう。
漢方では、花粉症には2つの段階があると考えています。具体的には、鼻水でチェックするのが分かりやすいと思います。はじめはしゃばしゃばした水のような鼻水で、症状が進むにつれて、黄色く粘り気のある鼻水に変化していきます。
しゃばしゃばした水のような鼻水の正体は、身体の中の余分な水。身体が冷えることであふれるように出てくると考えています。花粉症の初期に多い症状で、くしゃみもたくさん出ます。
鼻の炎症が慢性化すると、身体の中に送るはずの水分が固まり、鼻水が黄色く粘るようになってきます。そうして鼻づまりを起こすと、匂いや味がわからなくなったり、息苦しさを感じたり、よく眠れなくなったりしてしまうのです。こちらは、花粉症が進行し、慢性化しているときに起こりやすい症状です。
花粉症の症状を和らげる食材で乗り切ろう！
花粉症の症状を和らげると考えられる食材は、花粉症の段階によって変わります。
・水のような鼻水が止まらない→身体を温める食材
1. 生姜やねぎなど、身体を温める食材を食べるようにする
2. 身体を温めるために、冷たいものは控える
漢方では、生姜やネギは温性の食材です。おみそ汁に入れると食べやすくなります。
・黄色く粘り気のある鼻水が出る→身体の熱を冷ます食材
1. きゅうりやサニーレタスなど、身体を冷やす食事を食べるようにする
2. 身体の熱を冷ますために、脂っこいものは控える
一方、きゅうりやサニーレタスは冷性の食材です。きゅうりはサラダに、サニーレタスはスープに入れると食べやすくなります。
水のような鼻水の原因は「冷え」、黄色く粘り気のある鼻水の原因は「熱」ですから、その反対の効果のある食材がおすすめ、というわけです。
とはいえ、これらの食材をとっただけで完治する、というものではありません。できれば「水のような鼻水」の段階で対処しておきたいところです。病院や薬局では、花粉症に効く漢方を処方してくれますので、体調がすぐれない方は受診してみましょう。
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多田 有紀 漢方・薬膳ライター
医療機関・調剤薬局に医療事務として勤務中に、体調を崩したことがきっかけで漢方の魅力に引き込まれる。その後、漢方スクールに通い、日本漢方養生学協会の漢方スタイリストに合格。現在は、漢方薬局などで漢方専門の知識を活かした記事を執筆中。多くの方に漢方の魅力を伝えるべく活動している。
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