16/06/06
思い立ったが吉日! お遍路バスツアーなら女子ひとりでも安心
前回は、そもそも四国八十八カ所お遍路とは?というところから、巡礼をする際に揃えておきたいお遍路グッズまでをご案内しました。今回はライター吉田明乎が、実際に巡った四国遍路をご紹介します。
前回の記事はこちら
お遍路ビギナーはバスツアーがおすすめ!
昔からよく仏友とお寺巡りをする私ですが、四国八十八カ所お遍路は夢のまた夢!という感じでなかなか実現しませんでした。しかしあるとき、お遍路ビギナーでも効率よく安心して巡れるバスツアーがあると知りまして、仕事の区切りがついたとき、思い切って一人で参加することにしました。
私が利用させていただいたツアーは、徳島バスの「サンデーツアー」。地元四国の企業で、全国的に有名な旅行会社のツアーよりも割安感があります。年間を通じてさまざまな巡礼ツアーを企画していて、添乗員さんも巡礼に詳しくて安心です。
私が参加した企画は、土佐(高知県)第二十四番・最御崎寺(ほつみさきじ)から順番にめぐり、伊予(愛媛県)の第四十三番・明石寺(めいせきじ)まで4泊5日の巡礼の旅でした。そのいくつかのお寺をご紹介しましょう。
徳島駅前を出発したツアーバスは、一路、高知県を目指します。バスの中では添乗員さんの発声に合わせて般若心経などのお経を唱えるお勤めの時間があります。ただぼーっとバスに揺られて現地に到着!という訳にはいきません。修行ですからね。最初はお経に慣れずにうまく唱えられなくても、参加者の皆さんと練習するうちに、だんだんとスムーズに発声できるようになるので心配はいりません。
さて、そうこうしているうちにバスは高知県に到着。国道55号を南下してしばらくすると、真っ白い空海さんが見えてきました。明星来影寺の青年大師像です。空海ファンの私はいよいよ胸が高鳴ります!
画像提供:Akiko Yoshida
そして「ようこそ、空海のふるさと室戸へ」、と書かれた大歓迎の看板が立つ駐車場へIN。ホテル明星さんでひとまず腹ごしらえです。参加者全員でお弁当タイム。バスに乗り合わせた方々に話を聞くと、京都、大阪、東京、仙台…と全国からいらしていて驚きました。リピーターで何度も参加しているというご夫婦も…。皆さん熱心です。
食事を済ませ、ふと売店をのぞいていたら「空海の煌(きらめき)」という名の室戸海洋深層水を発見!地元企業の製品でしょうか。空海ファンの一人として、“空海”と付いた製品を買わない訳にはいきません。(笑)しかも密教の法具まで描かれています。これは飲むだけでご利益がありそう…。レアなので即購入です。
画像提供:Akiko Yoshida
画像提供:Akiko Yoshida
※ちなみに「空海の煌」が気になる方はこちらから。
株式会社タケナカさんが出しています。
http://www.e-takenaka.com/index.htm
弘法大師が“空海”の名前を思いついたという神聖な洞窟も!
さて、前置きが長くなりましたが、ようやく札所のご紹介です。
室戸岬にある、土佐最初の霊場、第二十四番・最御崎寺(ほつみさきじ)。ここは弘法大師・空海が修行をしたという伝説がある洞窟、御厨人窟(みくろど)があることでも有名な札所です。まだ無名の青年だった空海さんが、この洞窟で修行中、空から金星が飛んできて空海さんの口の中に入ったという言い伝えがあります。この日は洞窟の中はひんやり。中は真っ暗ですが、私は空海さんに逢えたような気がして思わずウルっと来てしまいました。
青年の空海さんは、この洞窟から室戸岬の青い海と空を眺め、“空海”の名前を思いついたとも言われています。この日は祭日だったため人が多く、残念ながら洞窟から見る景色はあまり良くなかったのですが、本来は空と海がきれいに見えるんです。
画像提供:Akiko Yoshida
画像提供:Akiko Yoshida
画像提供:Akiko Yoshida
ライター吉田明乎のはじめての四国お遍路、まだまだ続きます!
【四国八十八カ所、“逆打ち”お遍路の年】特集記事
全バックナンバーはこちら
・2016年はご利益3倍! 四国八十八カ所、“逆打ち”お遍路の年
・思い立ったが吉日! お遍路バスツアーなら女子ひとりでも安心
・空海にまつわるユニークな伝説が残る土佐の札所へ
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・お地蔵さんに酒断ち祈願、底が抜けたひしゃくは安産祈願? 巡りたくなる土佐の札所
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吉田 明乎 編集ライター/地域エディター
弘法大師・空海の超人ぶりに惚れています。自宅の机に鎮座する、弥勒菩薩半跏像に毎日癒されている瞑想女子。ロケ取材などで全国をめぐるかたわら、日本の美しい癒しスポットをHP「Akiko Yoshida Official Website」で発信中。
近著に『高野山に伝わるお月さまの瞑想法』(祥伝社黄金文庫)、共著に『こころ安らぐ仏教女子入門』(洋泉社)他多数。
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