16/05/24
2016年はご利益3倍! 四国八十八カ所、“逆打ち”お遍路の年
昨今の御朱印ブームも相まって、「休日はお寺をめぐるのが楽しみ!」という人も多いのでは? そんな寺ガール憧れの聖地と言えば、“四国八十八カ所お遍路”。2016年は“逆打ち”の年で、いつもの年よりもご利益が3倍なのとか。
今回からそんな四国八十八カ所お遍路を、ライター吉田明乎が数回に渡ってご紹介します!
そもそも四国八十八カ所お遍路って?
では最初に、四国八十八カ所お遍路とは何なのかをご説明しましょう。
四国八十八カ所とは、今からおよそ1200年前に弘法大師・空海が信仰の道場として開創したものです。阿波(徳島県)・土佐(高知県)・伊予(愛媛県)・讃岐(香川県)の4県にまたがり、遍路道は約1200キロあります。
国平安時代末期ごろから僧侶が弘法大師ゆかりの地を遍歴するようになり、江戸時代になると一般庶民にも普及。“お遍路さん”として巡拝が盛んになりました。88という数字の由来は諸説ありますが、“88の煩悩の数”や“男42歳、女33歳、子ども13歳を足した数”ではないかと言われています。
画像提供:Akiko Yoshida
お遍路の巡り方はさまざま。自分に合った参拝方法で
昔、巡礼者が自分の名前を書いた木札をお寺に打ち付けていたことから、札所を巡ることを“打つ”と呼ぶようになりました。一番札所から番号順に八十八番まで巡ることを“巡打ち”、八十八番から逆に巡ることを“逆打ち”と言います。「うるう年」である2016年は“逆打ち”の年。逆打ち1回は、巡打ち3回に相当するとされ、ご利益・功徳が3倍、弘法大師にも巡り会える、なんて言われています。
八十八カ所を一度に歩くと、通常40〜50日はかかると言われています。お遍路は一気に通しで巡らなくてもOK。限られた期間に自分が参拝可能な区間を巡る、“区切り打ち”でもかまいません。また、阿波(徳島県)・土佐(高知県)・伊予(愛媛県)・讃岐(香川県)を1国ずつ巡る“一国参り”という方法もあります。
ちなみに、お遍路ビギナーさんや体力にあまり自信がないとう人は、ツアーバスを利用すると便利。バスなら難所と言われる山道もスイスイ。例えば徳島バスの「サンデーツアー」は年間を通じて、さまざまなお遍路企画が用意されています。ひとりでも参加できるので、日々忙しくて友人と予定が合わなくて…という人にもオススメです。
サンデーツアー:http://www.tokubus-kanko.co.jp
お遍路さんデビューで揃えたいもの
お遍路は“観光”ではなく、あくまでも巡礼。お遍路さんのトレードマークである白衣(はくえ)や、白衣の上から首にかける礼拝の正装具、輪袈裟(わげさ)はぜひ身につけましょう。地元の人からも“お遍路さん”であることがすぐ分かるので、歓迎されやすい。白衣は長袖のほか袖無しもあります。そのほか、日よけや雨よけにもなる菅笠(すげがさ)、金剛杖、経本、数珠、納め札、納経帳、線香、ロウソクなどがあります。
巡礼用品は寺の売店で売っていることが多いですが、事前にネットショップなどで揃えておくと安心です。
次回は、筆者が実際に巡った四国遍路をご紹介します!
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吉田 明乎 編集ライター/地域エディター
弘法大師・空海の超人ぶりに惚れています。自宅の机に鎮座する、弥勒菩薩半跏像に毎日癒されている瞑想女子。ロケ取材などで全国をめぐるかたわら、日本の美しい癒しスポットをHP「Akiko Yoshida Official Website」で発信中。
近著に『高野山に伝わるお月さまの瞑想法』(祥伝社黄金文庫)、共著に『こころ安らぐ仏教女子入門』(洋泉社)他多数。
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