17/12/13
宝くじシーズン到来!宝くじは一番割の合わないギャンブル!?
年末が近づいてくると、宝くじ売り場には一攫千金を求める人々が詰めかけ、長蛇の列になっているのを目にします。先日、銀座に買い物に行ったときに、某宝くじ売り場の前を通りましたが、宝くじ購入まで数時間待ちとのこと。確かに、3億円もあたったら人生変わりそうですが、そもそも宝くじって当たらないですよね?実は、宝くじは、一番割にあわないギャンブルだったのです。
宝くじに当たると不幸になる!?
誰もが一度は夢見る「一攫千金」。お給料が右肩で上がらない中、宝くじに夢を託したくなる気持ちもわかります。ただし、あるデータによると、高額な宝くじに当たった人のほとんどは、不幸な末路を迎えているようです。
以前、私の知り合いで、数億円の宝くじに当選したという方がいらっしゃいました。その方は、30代の一般の会社員。毎月のお給料をやりくりし、堅実に暮らしていました。
ところが、まさかの高額当選で、それまでは憧れで終わっていた、高級ブランドのバッグや靴を買いまくり、高級レストランで食事三昧。旅行に行っては、セレブ御用達のホテルに宿泊するなど、これまでとは生活が一変しました。
今まで欲しい物を我慢する生活を送ってきたので、その反動もあったと思いますが、堅実に暮らしていた生活はどこへやら、あっという間に浪費三昧の生活に変わってしまったのです。
そもそも宝くじは当たらない!?
確かに、億のお金を手にしてしまったら、この方のように、生活レベルを一気に上げてしまいそうですが、当たった時の心配はさておき、そもそも宝くじって何度買っても当たらないですよね?
それは、なぜなのでしょうか?
答えは、宝くじの「控除率」がとても高いからなのです。控除率とは、宝くじや競馬、パチンコなどの主催者(胴元)の取り分のことです。この取り分、宝くじは、なんと「55%」もあるのです。
つまり、最初から主催者の都道府県や政令指定都市に半分以上、持っていかれているというということです。
ちなみに、この控除率は、競馬だと「25%」くらい、パチンコ・スロットだと「10%」くらいです。
ギャンブルを推奨するわけではありませんが、控除率だけみれば、宝くじよりも、競馬やパチンコをやる方がまだよいかもしれませんね。
それに、競馬やパチンコは分析をしたり、経験を積んだりすることで勝てる確率が上がっていきますが、宝くじは、基本的に攻略法はありません。また、少しでも当たりやすい売り場で買いたいと思う人も多いと思いますが、これも気休めといえるでしょう。
運試し!と割り切って買うなら良し!
つまり、宝くじは、絶対にもうからないと最初からわかっている商品を買うのと同じことです。
それに、冒頭でもお伝えしたとおり、せっかく大金を手にしても、不幸になってしまうのであれば、そもそも買う意味があるのか…と考えてしまいますね。
宝くじを買う場合には、運試しと割り切って、年末のお楽しみで買う分にはよいかもしれません。
万が一、当選した場合には、不幸にならないように、日頃より、お金の知識を身につけておいたり、大金を扱えるよう器の大きい人間になるよう努力したりしておくことが大切ですね。
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高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万9000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍100冊、累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue
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