16/08/11
おいしい名水に美しい庭園。イケメン不動明王にも逢える神峯寺
ライター吉田明乎の四国遍路ひとり旅、第4回目は“難所”と呼ばれる第二十七番・神峯寺(こうのみねじ)の女子的見所をご紹介します。
土佐の難所、第二十七番・神峯寺(こうのみねじ)
第二十六番・金剛證寺(こんごうしょうじ)を出発したバスは、海岸沿いの国道55号をひた走ります。第二十六番から第二十七番の札所までは30キロ以上あるので、歩き遍路で次の札所まで歩ききれない場合は、神峯寺の麓の宿に泊まるとよいでしょう。今回はバスでの巡礼なので、その問題はクリアです。
神峯寺は、神峯山の中腹、標高450メートルにある札所です。急勾配が続き、その道は「真っ縦(まったて)」と呼ばれているほど、お遍路泣かせの札所となっています。
起源は非常に古く、神功皇后(201〜69)が天照大神などを祀る神社であったと伝わります。その後、行基菩薩が十一面観音像を彫ってご本尊とし、神仏合祀になりました。そして809年頃に、弘法大師が伽藍を建立したそうです。
画像提供:Akiko Yoshida
お遍路さんの喉を潤す土佐の名水「神峯の水」
約3キロの参道を越え、仁王門をくぐると鐘楼が右手に見えてきます。その裏手には、こんこんと湧き出る石清水が。土佐の名水「神峯の水」。とても美味しいです。ありがたく頂きましょう。
画像提供:Akiko Yoshida
傾斜に広がる美しい日本庭園に癒される
そしてこの札所の最大の見所は、何と言っても庭園でしょう。本堂や大師堂へつながる150段ある石段の両脇には、斜面いっぱいに美しい日本庭園が広がります。長い石段でヘトヘトになりそうですが、湧き水や美しい景観でお遍路さんを優しく癒してくれるのです。
画像提供:Akiko Yoshida
イケメン不動明王にキュンとする
本堂と大師堂の間の道には、不動明王さまとお地蔵さまが。筋肉質で凜々しいお姿の不動明王さまにキュンとくる女子も多いかもしれません!一列に並ぶお地蔵さまも可愛らしいです。
画像提供:Akiko Yoshida
画像提供:Akiko Yoshida
画像提供:Akiko Yoshida
難所と言われる神峯寺ですが、おいしい名水に、美しい庭園、イケメン不動明王にも逢えてしまう…。“アメとムチ”が体験できる神峯寺でした。
次はどんな札所でしょうか。次回もお楽しみに!
【四国八十八カ所、“逆打ち”お遍路の年】特集記事
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吉田 明乎 編集ライター/地域エディター
弘法大師・空海の超人ぶりに惚れています。自宅の机に鎮座する、弥勒菩薩半跏像に毎日癒されている瞑想女子。ロケ取材などで全国をめぐるかたわら、日本の美しい癒しスポットをHP「Akiko Yoshida Official Website」で発信中。
近著に『高野山に伝わるお月さまの瞑想法』(祥伝社黄金文庫)、共著に『こころ安らぐ仏教女子入門』(洋泉社)他多数。
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