誰も教えてくれないよりよいファイナンシャルプランナー（FP）の選び方

全国あちこちで開催されている「女性向けマネーセミナー」。無料のことが多く、スイーツとコーヒー、中にはお土産つきという嬉しい企画もあるようです。でも、せっかく自分の時間を割いて参加するなら、よりよいファイナンシャルプランナー（FP）のお話を聞きたいですよね。今回は、プロフィールだけではわからない誰も教えてくれないFPの選び方を紹介していきます。

FPにも「級」があるって知ってた？

FPは、国家資格としてFP技能士1級、2級、3級があります。こちらは、1回取得すると資格更新義務はありません。一方、日本ファイナンシャルプランナーズ協会の資格は、前述FP技能士1級同等レベルのCFP、2級レベルのAFPがあり、こちらは2年毎にCFPは30単位、AFPは15単位（1単位1時間相当の研修参加や通信教育など）取得しないと権利が剥奪されてしまいます。CFPは、国際ライセンスでもあるので世界24ヵ国で導入されているFPの頂点とも言われています。
また、日本FP協会のホームページで「希望条件にあったFPを探す」というページの中にCFP検索システムがありますがAFPは登録できません。資格があればよいというものではありませんが、そのFPの資格種別がどれに該当するのか確認してみましょう。

私も登録しているので手前味噌になってしまいますが、FP Cafe®など実績のあるFPを紹介するサイトもあるので活用してみるのも一つです。

そのFPがどんな活動をしているのかも参考に

マネーセミナーは、企業のお客様サービスの一環で行われているものもあれば、金融機関が商品販売目的で行っているものもあります。そのFPの講師歴が、金融機関関係だけでなく、大手企業（福利厚生などの担当もしていればより公平性が高い）や公共機関主催のセミナーであること、テレビや新聞、雑誌での活動の有無も見ておきたいチェック項目です。

FPの資格はあれどほぼ目的は保険営業という方もたくさんいるので、セミナー以外にどのような活動をしているのかもしっかり確認しましょう。

「無料」になっているセミナーには気をつけよう

セミナーがお客様サービスである場合は参加無料、その後の特典も何回も無料ということもありますが、回数無制限で無料というケースは、やはり他の目的がついていることが多いようです。スポンサーがFPに何回でも相談料を支払い続けることは考えにくく、FPになんらかの目的があるように思えます。上手に活用して自分にぴったりあうかかりつけのFPを選ぶきっかけづくりにするにはいいでしょう。ただし、タダより高い買い物はないということはお忘れなく。

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稲村優貴子ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー