19/01/26
夫婦別姓で離婚率は本当に上がる?50%以上は家族の絆に変化なしと回答!
夫婦別姓についてさまざまな意見がありますが、反対派の主張の1つとして『家族の絆が薄まり、離婚しやすくなる』『離婚率が上がるのではないか』という不安があるようです。
たしかに海外では、日本より離婚率が高い夫婦別姓の国もあります。しかし、離婚率が高い原因が『夫婦別姓だから』と一概に言い切るのは難しいでしょう。
この記事では、夫婦別姓と離婚について、国民はどのように思っているのかご紹介します。また、弁護士に夫婦別姓が導入された後にどのようになりそうかを聞いてみました。
夫婦別姓により離婚しやすくなることを懸念する声
夫婦別姓の賛否に関して、さまざまな意見があります。別姓にしたことにより離婚する人が増えることを懸念する人も少なくないようです。
たしかに夫婦同姓の場合、手続きなどが面倒くさくて離婚しないことを選択する人もいるでしょう。しかし、そのようなことを理由に、離婚を我慢して生活するのもよいとはいえませんよね。
夫婦別姓と家族の絆について、どのように思っている人が多いのでしょうか。
50%以上は夫婦別姓でも家族の絆に変化なしと回答!
意外なことに、『夫婦別姓によって家族の絆に影響があるか?』といった質問に対し、
参考:家族の法制に関する世論調査|内閣府大臣官房政府広報室)
また、年齢別に見ても、どの年代でも50%以上の人が『絆が弱まる事はないと思う』と回答しています。夫婦別姓なると離婚する夫婦が増えるとは、一概に言えないのかもしれません。
【弁護士の先生に聞いてみた】夫婦別姓で離婚率は上がる?
弁護士に夫婦別姓についてどう思うか、個人の見解を聞いてみました。
(あくまで個人の考えであり、弁護士を代表しているわけではないことをご留意ください)
参考:家族の法制に関する世論調査|内閣府大臣官房政府広報室)
また、年齢別に見ても、どの年代でも50%以上の人が『絆が弱まる事はないと思う』と回答しています。夫婦別姓なると離婚する夫婦が増えるとは、一概に言えないのかもしれません。
【弁護士の先生に聞いてみた】夫婦別姓で離婚率は上がる?
弁護士に夫婦別姓についてどう思うか、個人の見解を聞いてみました。
(あくまで個人の考えであり、弁護士を代表しているわけではないことをご留意ください)
プラム綜合法律事務所
夫婦を同姓と是とするか別姓を是とするかは個人の意思も重要ですが、社会がこれを受け入れる状況にあるかどうかも重要と思います。
現時点で夫婦別姓を許容しようという流れがあることは理解していますが、この流れが社会全体に広がりきっているとは思われません。
夫婦別姓を導入する上では、社会全体でこれを許容する雰囲気を整えていくことが必要な気がします。なお、夫婦の姓の問題と離婚の要否は直接関係のない事項であるため、離婚率が直ちに影響を受けるとは思いません。
まとめ|離婚より子供の影響が心配
夫婦別姓による家族の絆への影響は心配していなくても、子供への悪影響を心配している人は少なくありません。
参考:家族の法制に関する世論調査|内閣府大臣官房政府広報室)
半数以上の割合の人が、『子供に悪影響があると思う』と回答しています。夫婦別姓にした場合、子供は一方の親としか同じ姓を名乗れません。
また、両親の姓が同じではないこと、子供に姓を選択する権利がないことなど、子供へ悪影響が懸念される要素は、少なくないでしょう。
たとえ離婚につながらなくても、子供に悪影響が出てしまったらいけませんよね。制度の導入が決まったらどうするのか、夫婦でよく話し合わなければいけません。
この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所:梅澤康二 弁護士(第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
記事提供:離婚弁護士ナビ
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