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23/01/02

家計・ライフ

【2023年版】お金のプロが教える「最初の100万円」預け先7選

【2023年版】お金のプロが教える「最初の100万円」預け先7選

毎月コツコツ貯蓄して、ようやく貯まった100万円。何に使おうか考えるのは、とても楽しい悩みです。しかし、その100万円が「最初の100万円」なら、使うのはもう少し待ちましょう。
貯蓄のうち、収入の3カ月~6カ月分程度の金額は、何かあった時のために手元に置いておきたいお金です。
では、どこに預けるといいのでしょうか。

生活費口座とは別に、貯蓄口座を作る

貯蓄を続けるコツは、生活費のための口座と、貯蓄のための口座を分けて管理することです。
生活費の口座に残高が多くあると、気持ちが大きくなってつい使い過ぎてしまう経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。
もし、貯蓄用の口座を作らないまま生活費の口座の残高が100万円を超えた、という場合は、できるだけ早く貯蓄用口座に100万円を移しましょう。

貯蓄用の口座は、生活費の口座とは別の金融機関で作ります。
同じ金融機関で普通預金と定期預金、それぞれの口座を開設することもできますが、総合口座扱いだと、普通預金のお金が足りなくなっても定期預金の範囲内でもお金を引き出すことができます。
つまり、定期預金をしていても、その分使ってしまうので実質貯蓄が少なくなってしまうのです。

最初の100万円は、何かあった時に引き出しやすい口座が適していますので、普通預金でもOK。ただし、キャッシュカードは普段持ち歩かず、あくまでも緊急予備資金としてキープしておきましょう。
普通預金でも、金利の高い金融機関を選べばおトクに貯めておけます。

では、具体的にどこに預けるのがおトクなのでしょうか。7つ紹介します。




●最初の100万円の預け先①:新生銀行

生活費用のお金でなければ、少しでも金利のよい定期預金に預けるのが基本です。ほったらかしでも普通預金よりはおトクですし、急に資金が必要になって引き出しても、金利が普通預金なみになる程度のデメリットであれば、決して損であるとは言えないでしょう。
ただし、預ける時には金利のよい金融機関と口座を選ぶように比較検討することが大切。あとはほったらかしでいいのですから、最初だけは少し頑張ってみてください。

新生銀行では、新規に口座開設した人を対象にした、「スタートアップ円定期預金」があります。3カ月ものであれば金利年1.0%(税引前)、1年ものは金利年0.3%(税引前)と、大手都市銀行の0.002%などといった定期預金金利と比べるとその差は歴然。インターネットバンキングであれば30万円以上1円単位で預け入れができます。
口座開設月を含む3か月目までの限定商品なので、まずは30万円から始めてもいいかもしれません。

●最初の100万円の預け先②:商工組合中央金庫

商工組合中央金庫、略して商工中金では、2023年3月31日まで、インターネットバンキングキャンペーンをしています。金利は最大で年0.22%(税引前)。キャンペーン期間中にインターネットバンキングで定期預金「マイハーベスト」(期間1年・2年・3年もの)に、1口50万円以上預けたものが対象です。さらに、アプリで口座開設するとAmazonギフト券1000円分がもらえます。すでに商工中金に口座を持っている人でも、年0.20%(税引前)の金利が適用になります。

口座開設は、やってみれば案外短時間でできるのですが、やはり時間と気持ちの余裕がないと実行に移しにくいものです。年末年始など、時間の取れるときに手続きするのがよいのではないでしょうか。

銀行側も、コストの面からインターネットバンキングへのシフトをすすめていきたい方向だと思われます。顧客側としてもこの流れに乗ることでさまざまなメリットを得ることができます。

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●最初の100万円の預け先③:オリックス銀行

いつ使うかわからないお金だと、定期預金の期間の設定に迷ってしまいますが、オリックス銀行eダイレクト預金には2週間定期預金、金利年0.07%(税引前)があります。2週間定期預金は、50万円以上から預けられるので、「とりあえず預けておく」感覚で始められるのがいいですね。

オリックス銀行eダイレクト預金は、インターネット取引専用預金です。普通預金の金利は年0.01%(税引前)と大手都市銀行の0.001%よりは高いのですが、定期預金を選ぶとさらに金利が高くなります。
新生銀行は30万円から、商工中金は50万円からですが、100万円預けるならオリックス銀行のeダイレクト預金もおススメ。1年もので年0.22%、3年で0.25%、5年で0.28%です(すべて税引前)。状況に合わせて選びましょう。

●最初の100万円の預け先④:あおぞら銀行

あおぞら銀行には有人店舗もありますが、インターネット専用の「BANK」で普通預金を開設すると、金利が年0.20%(税引前)です。大手都市銀行の普通預金金利の0.001%と比べると、なんと200倍。ゆうちょ銀行のATMならいつでも手数料無料で引き出せるので、これだけでも利用価値があります。

さらに有利に、ということであれば定期預金「BANK The定期」を活用しましょう。50万円以上の預け入れで、1年で年0.21%、2年で年0.22%、3年で年0.23%、5年で0.25%です(すべて税引前)。口座開設は運転免許証があればアプリでも可能です(マイナンバーカードも利用可能)。思い立ったらさっそく開設するといいでしょう。




●最初の100万円の預け先⑤:UI銀行

UI銀行は、東京きらぼしフィナンシャルグループの銀行です。
口座開設をすると、普通預金でも年0.10%、円定期預金(1年・2年・3年・5年)は年0.20%(すべて税引前)です。定期預金はモバイルアプリを利用して、普通預金からの振替による預け入れを行います。そのため、まずは普通預金の口座開設が必要です。1円から1円単位で預け入れることができ、満期がくれば自動継続されます。

UI銀行は、有人店舗もありますが、きらぼし銀行のやセブン銀行のATMも利用できます。しかも、UI銀行を利用しているステージに応じて出金手数料が最大月20回まで無料です。

大手都市銀行のATMも少なくなってきている昨今、インターネットバンキングでスマホアプリを利用した振込などをすることが増えています。利便性から考えても、UI銀行で口座を開設し、普通預金と定期預金を活用することはメリットのほうが大きいと言えるのではないでしょうか。

●最初の100万円の預け先⑥:個人向け国債

投資にも興味があるなら、個人向け国債もいいでしょう。個人向け国債は郵便局はじめ、銀行や証券会社など各金融機関で取り扱っています。
個人向け国債は元本割れがなく、国が発行しているので安心です。購入できるのは固定金利の3年満期と5年満期、変動金利の10年満期の3種類です。金利は最低でも0.05%が保障されていて、発行後1年経てば1万円単位で途中換金も可能です。
さらに、金利は今後上昇傾向に転じるのではないかという予想もされています。実際、2022年12月に発行された個人向け国債(変動10年)の金利は0.17%となっています。

投資とはいえ元本保証の安心の債券です。個人向け国債は1万円単位で購入できて、購入金額に上限はありません。投資の第一歩に適した金融商品と言えるでしょう。

●最初の100万円の預け先⑦:つみたてNISA

もっと積極的に投資にチャレンジ、と思うなら、NISA(ニーサ)の利用もいいでしょう。成人の方が利用できるNISAには、一般NISAとつみたてNISAがありますが、投資初心者にはつみたてNISAがおススメです。

つみたてNISAは、少額から始められ、長期の運用に適しており、手数料などのコストが抑えられているなど、金融庁の基準をクリアした投資信託・ETFに積立投資する制度。年間40万円までの投資で得られた運用益が非課税になるおトクな制度です。

投資では、基本的には株や投資信託などを安く買って高く売ることで、その差額を利益として得ますが、通常、その差額の利益には所得税が20.315%かかります。たとえば、10万円の利益が出ても税金を差し引くと手元には8万円弱しか残らない計算です。
しかし、NISAを利用すれば10万円がまるまる自分のものに。せっかく投資をするなら、NISA口座を利用しないのはもったいないですね。

なお、つみたてNISAは2024年から制度が変わります。投資可能期間が恒久化され、非課税期間が無制限になり、年間の投資額が120万円(つみたて投資枠)+240万円(成長投資枠)までとなるなど、大幅に拡充されます。生涯投資枠は1800万円までなのですが、つみたてNISAの資産は2024年以降も生涯投資枠とは別枠で保有できます。したがって、つみたてNISAを始めるなら、2023年からがおトクですね。

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まとめ

大切なお金を預けるには、できるだけ有利なところを選びたいですね。
それには、金利もポイントですが、その他のメリットにも目を向けて総合的に考えます。普段のお買物でポイントがついたり、キャッシュバックがあったりすれば、今までのクレジットカードよりもおトクかもしれません。
また、将来に向けて投資に関心があるなら、手始めに国債の購入をするのもいいでしょう。
数ある選択肢のなかから、自分にピッタリの金融商品を見つけてください。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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