17/05/11
【投資女子への道】第33話 テクニカル分析⑥〜儲かる大チャンス?!ダブル型とは〜
この連載を読んでいけば、一流の「投資女子」になれること間違いなし!?
OLの神崎美穂(37)と山口玲奈(33)は、株式投資のスクールに通っています。二人はチャート博士・岡田の研究所に来ていますが……。
買いの大チャンス!ダブル型とは?
美穂、玲奈、辺りを見回す。PCのモニターが机を囲むようにずらりと並んでいる。
壁伝いの本棚には、株に関する専門書が所狭しと並んでいる。
玲奈「凄い、さすがカリスマトレーダーの研究所」
美穂「何億って動かしているのでしょうね、若いのに凄いよね」
美穂、岡田博士を見る。博士はPCに向かって、椅子に正座し、瞑想をしている。
美穂「……てか、彼、さっきから何やってるの?」
玲奈「さあ、ずっとあの体勢で1ミリも動かないんです」
美穂「あの、岡田博士......」
岡田「あ、スミマセン。風向きが変わるのを待っておりまして」
玲奈「風向き?」
岡田「はい。株式相場では風向き、つまりトレンドの転換点を、いかに早くキャッチできるかが大事なんです」
玲奈「博士にはピンと来るのですか?」
岡田「(笑う) 経験からくるそれもありますけど、転換点で現れるチャートのカタチというのがあるんです。それを待っていました」
美穂「へえ、カタチですか」
岡田「はい。『ダブル型』と言われるものです。天井圏で現れれば、強力な売りシグナル、大底圏なら絶好の買いシグナルとなります。それぞれ『ダブルトップ』『ダブルボトム』と呼ばれています」
玲奈「なるほど」
ダブルボトムは押し目を買おう
岡田「絶好の買いチャンス、『ダブルボトム』を見てみましょう。その名の通り、底値圏でアルファベットの『W』のカタチで現れます。底値(一番底)をつけた株価が反発し、再び下値を試してみるものの失敗(二番底)、そして上昇するパターンです。買いのポイントは、『W』の中央部分の高値(ネックライン)を超えた時点になります」
(出所:筆者作成)
玲奈「チャートでWのカタチの銘柄を探せば儲かるってこと?!」
岡田「カタチだけではなく、その裏にある人間心理まで読み取るといいですね。例えばダブルボトムの場合、直近株価が最初の安値を抜けない!ということは、下落トレンドが底を打って、上昇トレンドに変わった?、という投資家の心理があります」
玲奈「へえ、面白い」
岡田「さらにWボトムは、ネックラインを超えると大抵の場合、一度下落します。上昇トレンドに変わるには、売り方の執拗な売りを乗り越える必要があるからです。その押し目こそ、絶好の買いチャンスです!」
玲奈「チャンス到来ですね!」
美穂「チャンス到来かー。私もトレンド転換したい。株王子とはなーんにも起きないし、婚活しようかな」
玲奈「先輩、ずいぶん弱気ですね」
岡田「・・・風向きが変わりましたよ」
美穂「え、本当に?」
岡田「ほら、そこに」
美穂、振り返る。株王子・川本がいる。
川本「こんにちは。神崎美穂さん」
美穂「うっそー」
(続く)
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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