18/05/28
三大疾病保障の保険、保険会社によって全然違う!
三大疾病は主に、「ガン・急性心筋梗塞・脳卒中」を指し、日本人の死亡順位ワースト3を占めています。
そんな、恐ろしい三大疾病になってしまった時に、保険は心強い味方です。しかし、三大疾病を保障する保険は多岐に渡っており、保険金が支払われる条件も保険会社によって、ずいぶん違いがあります。そこで、三大疾病を保障する保険を検証してみましょう。
三大疾病時を保障する保険のいろいろ
三大疾病時に保障する保険は主契約での契約もあれば、特約で付帯するものもあります。保険金の形も様々です。
三大疾病により、保険金が一時金で支払われるもの、年金で支払われるもの、基本の入院日額に上乗せして日額として支払われるもの、などがあります。場合によって、入院日額は上乗せにならないけれど、支払われる日数が延長されたり、無制限になったりするものもあります。また、三大疾病で保険を使わなかった場合は死亡保険としても活用できるものもあります。
支払い対象の範囲は?
三大疾病を保障してくれる保険の保障範囲は保険会社によって違いがあります。
「がん」の保障は、基本的には悪性がんが支払い対象です。保険会社によっては、加えて上皮内新生物も支払い対象としてくれるところもあります。しかし、悪性でも皮膚がんは支払い対象外というところもあったりします。
「急性心筋梗塞」の保障の場合、基本的には心筋梗塞のみの保障ですが、対象の病気の範囲を広げて、心疾患と謳っているところもあります。
では、「脳卒中」の保障はどうでしょうか?こちらは基本的にはくも膜下出血、脳内出血、脳梗塞が対象です。保険会社によっては、脳血管疾患として対象の病気を広げているところもあります。
さらに三大疾病に加えて、高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全など、保険金支払いの対象となる病気の範囲を広げている保険会社もあります。
支払いの要件は?
三大疾病を保障する保険には支払い要件があります。
例えば、心筋梗塞と診断されたとします。しかし、保険会社によって以下のように支払い要件や保険料がまちまちです。
40歳女性が加入する場合の保険の例をあげましょう。
ただし、保険加入の条件は各社まちまちなので目安にととめてください。
40歳女性 保険期間:終身 保険料支払い:終身
必要とする目的を明確に
これだけ様々な保険があると、迷ってしまうのではないでしょうか? そこで、どんな事が心配で加入するのかを明確にすることが大切です。
病気が長引いた場合の入院費用が心配、入院時の個室料が心配、収入の減少が心配、当面の生活費が心配など、自分が心配することによって、選択する三大疾病時の保険が変わってくるのです。加入して、いざ使おうとしたときに、保険金がでない、足りないということがないようにするために、三大疾病になった時のどんなことが心配で保険に加入しようと考えているのかを明確にしましょう。
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廣木 智代 ファイナンシャルプランナー(CFP)
結婚後、家業のスナックで手伝いをしていたが母の引退と共に廃業。家計の苦しさを埋めるための我が家の保険の見直しをきっかけに、お金に賢くなるお手伝いをするべくCFP資格を取得。心と体とお金の健康バランスを軸に、個別相談、セミナー、執筆を展開中。最近はラジオCRT栃木放送にて「賢くなる座談会」を放送中。FP Cafe登録パートナー
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